俳優のムロツヨシが主演を務める『連続ドラマW 雨に消えた向日葵』が、WOWOWにて7月より放送・配信されることが決定。併せて第1弾特報映像も解禁された。

ムロはWOWOW連続ドラマ初主演。

【動画】ムロツヨシ主演『連続ドラマW 雨に消えた向日葵』特報

 本作は、2008年に第3回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞しデビューした小説家・吉川英梨の同名小説(幻冬舎)を原作に、ある少女失踪事件の真相を追う刑事・奈良健市(ムロ)と、失踪した少女・石岡葵の家族の苦悩と執念の日々を描くヒューマンミステリー。吉川にとっては初の連続ドラマ化作品となる。脚本はドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)の関えり香が担当する。

 主演のムロは、自身の妹をある事件から守れなかったことに大きな後悔を抱える中堅刑事・奈良を演じる。常に冷静で仕事熱心、上司や同僚からの信頼も厚い奈良だが、私生活はおざなりで他人に心の内を見せない、どこか陰のあるキャラクター。そんな奈良は、少女失踪事件の捜査を担当する中で、娘の無事を願う家族のいちずな思いと自らの妹への思いとを重ね、まるで罪滅ぼしのように捜査にのめり込んでいくことに。

 これまでコメディ路線の出演作が多かったムロが、痛々しいほどの執念で事件を追う“切なく強い”奈良という刑事像をどのように完成させるのか。自身のパブリックイメージを更新する“新境地”とも言える熱演が見どころだ。

 ムロは「罪悪感からくる正義感なのか、正義感があるからこその抱え続ける罪悪感なのか、どちらにせよそこから生まれる使命感だけで生きている男です。そんな男を演じることになりました。行方不明となったひとりの少女が“生きている”ことを信じ、追いかけ続ける。
ただただその男と向き合った日々です。演じることに没頭しました」と撮影を振り返る。

 さらに「刑事ドラマでもあるのですが、私を含めましてまわりの刑事たちが、コメディ畑の方たちばかりで、それはそれで、え? どう観たら良いの?という、そこがまたこのドラマの説得力になっていることを信じています」と話している。

 原作者の吉川は「主演のムロツヨシさんは器用に何でも演じる役者さんという印象がありました。主人公・奈良健市役と聞いて『なるほどな』。実際に見させていただくとあまりに奈良健市すぎる、と思いました。小説からそのまま飛び出してきたようです」とコメントしている。

 『連続ドラマW 雨に消えた向日葵』は、WOWOWにて7月より放送・配信(全5話)。

 ムロ、原作者の吉川のコメント全文は以下の通り。

<コメント>
■主演・ムロツヨシ

 罪悪感からくる正義感なのか、正義感があるからこその抱え続ける罪悪感なのか、どちらにせよそこから生まれる使命感だけで生きている男です。そんな男を演じることになりました。

 行方不明となったひとりの少女が「生きている」ことを信じ、追いかけ続ける。
ただただその男と向き合った日々です。演じることに没頭しました。ぜひ、皆様に観ていただきたいのです。ただ、コメディー作品ではありません。

 刑事ドラマでもあるのですが、私を含めましてまわりの刑事たちが、、、コメディー畑の方たちばかりで、それはそれで、え? どう観たら良いの?という、そこがまたこのドラマの説得力になっていることを信じています。
人間ドラマです。

 何があるかわかりゃあしないこのご時世。「何かを信じる」ことの必要性や重みを、真っ直ぐにお伝えできたら、と思います。どうかいろんな想像と共にオンエアをお待ちください。

■原作者・吉川英梨

 連続ドラマWは良質で大人なドラマを放送している枠という印象、ドラマ化を大変光栄に思いました。また本作は、私が生まれ育った埼玉県坂戸市が舞台です。ドラマの舞台に選ばれたことに格別の喜びがありました。


 主演のムロツヨシさんは器用に何でも演じる役者さんという印象がありました。主人公・奈良健市役と聞いて「なるほどな」。実際に見させていただくとあまりに奈良健市すぎる、と思いました。小説からそのまま飛び出してきたようです。

 脚本を始め制作陣のみなさんが原作に敬意を持って作っていただいたからこそ。原作を読んだ方も未読の方も納得の、質の高い刑事ドラマをお楽しみいただけると思います。

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