志尊淳が主演を務めるオリジナルアニメーション映画『バブル』より、ヒロイン役の声とエンディング主題歌をアーティストのりりあ。が務めることが発表された。

併せて、本予告映像と新ポスタービジュアルが解禁。オープニング主題歌をシンガーソングライターのEveが担当することも明かされた。

【動画】Eveのオープニング主題歌&りりあ。のED主題歌も!『バブル』本予告

 本作は、世界に降り注いだ泡<バブル>によって重力が壊れた東京で、少年と少女の思いが引かれ合う、グラビティー・アクションストーリー。

 監督は荒木哲郎、プロデュースは川村元気、脚本は虚淵玄、キャラクターデザイン原案は小畑健、音楽は澤野弘之、制作はWIT STUDIOが担う。声優陣には、主人公・ヒビキ役に志尊淳、バブルを調査する科学者・マコト役に広瀬アリス。また、宮野真守梶裕貴畠中祐千本木彩花井上麻里奈三木眞一郎ら人気実力派声優たちも出演する。

 本作のヒロイン・ウタ役を務め、エンディングテーマ楽曲「じゃあね、またね。」を歌うりりあ。は、Z世代から圧倒的な支持を集めるアーティスト。2019年秋頃よりTikTokやYouTubeで顔を出さずに弾き語り投稿を始めると、エモーショナルな歌声と豊かな表現力が話題に。現在では総SNSフォロワー数170万人を超え、ネクストブレイクアーティストとして注目を集めている。

 当初はエンディングテーマのみの担当として白羽の矢が立ったが、荒木監督は「ご本人の話し声や柔らかいムードが心地よく、それはヒロインのウタというキャラクターに求めているものそのものでしたので、思わず声までお願いしてしまいました」と回顧。
企画・プロデュースの川村も「彼女が本作『バブル』のヒロイン・ウタと重なった。部屋の中からまだ出てきていない未知の存在、その無垢な声。彼女にエンディングソングを歌ってもらい、かつヒロインの声もやってもらったら面白いのではないかと思った」と振り返る。

 りりあ。は、「最初は主題歌のお話だと聞いていたのでやりたい! と即答しました。その後にヒロイン役のお話を聞いて私が声優?! 無理! 出来るわけない! という気持ちと楽しそう! やってみたい! の気持ちが行ったり来たりで大騒ぎでした」とし、「初めて台本を読んだ時、ウタの気持ちとリンクしすぎて泣きまくりました。今でも思い出して泣けるくらいウタに感情移入できたので初めてのアフレコでしたがあの時はちゃんとウタが心の中にいた気がします」とメッセージを寄せている。

 さらに、オープニング主題歌はテレビアニメ『呪術廻戦』の主題歌「廻廻奇譚」などを手掛けたシンガーソングライター・Eve(イブ)による新たな書き下ろし楽曲「Bubble feat.Uta」に決定。アップテンポで疾走感あふれる曲調は、劇中で繰り広げられるバトルクールや、ヒビキとウタに待ち受ける壮大な運命を予感させる。

 Eveは「ピュアで優しくて、臨場感溢れるこの作品に今回書き下ろした『Bubble』という楽曲は今までみたことのないようなところにまで連れていってもらえたような気がします」とコメント。荒木監督は「かねてライブなども見せて頂いていたので、お仕事をお願いするなんて贅沢すぎる方ながら、いざ決まった時には何か『必然』と感じる部分すらありました」と話している。

 このたび公開された最新予告映像は、「ヒビキに会えたから、私は私になれた」というウタの台詞とともに、海の中の2人を描く神秘的なシーンから始まる。
素性もわからぬままヒビキたちと行動を共にすることになる、謎に包まれた存在のウタ。しかし、彼女はそれまでヒビキにしか聞こえていなかった特別なハミングが聞こえ、「止めなきゃ」と何かを感じ取っている。

 併せて、新ポスタービジュアルも解禁。無邪気な表情を見せるウタとヒビキが、東京の上空で電車やトラックの車両とともに浮かぶ、浮遊感満載の爽やかな仕上がりとなっている。

 なお、3月4日から販売が開始されるムビチケ前売り券購入者には、前売り特典としてオリジナルクリアファイルが配布されることも発表された。

 アニメ映画『バブル』は5月13日全国公開。NETFLIX版は4月28日全世界配信。

 コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>
■りりあ。<ヒロイン・ウタ役声優/エンディングテーマ担当>
最初は主題歌のお話だと聞いていたのでやりたい!と即答しました。その後にヒロイン役のお話を聞いて私が声優?!無理!出来るわけない!という気持ちと楽しそう!やってみたい!の気持ちが行ったり来たりで大騒ぎでした。このような壮大な企画だと知ったのは、ヒロイン役も決まった後のことでした。
初めて台本を読んだ時、ウタの気持ちとリンクしすぎて泣きまくりました。今でも思い出して泣けるくらいウタに感情移入できたので初めてのアフレコでしたがあの時はちゃんとウタが心の中にいた気がします。

■Eve<オープニングテーマ担当>
「荒木哲郎×虚淵玄×小畑健×澤野弘之」
自分の好きが集結したような空間に、歌でご一緒させて頂き感慨深い気持ちです。ピュアで優しくて、臨場感溢れるこの作品に今回書き下ろした「Bubble」という楽曲は今までみたことのないようなところにまで連れていってもらえたような気がします。

壮大で美しい世界観と、目が離せないアクション、個性豊かなキャラクター達。熱量のあるこの作品に自分も関わることができて幸せです。是非劇場で体感してみて下さい。パルクールかっこいい!

■荒木監督
【りりあ。さんに関して】
EDテーマ曲担当の方としてご紹介を受けましたが、ご本人の話し声や柔らかいムードが心地よく、それはヒロインのウタというキャラクターに求めているものそのものでしたので、思わず声までお願いしてしまいました。

聞いてもらえばわかりますが、どこかにいそうでどこにもいない、妖精のような存在感にハッとすると思います。そして何よりED曲が、映画の満足度を何十倍にも高めてくれています。ていうか聞けば誰もがそう思う話なんで、自分がわざわざ言うまでもない話なんで、とにかく早く聞いて頂きたいです!

【Eveさんに関して】
もともとEveさんの「僕らまだアンダーグラウンド」のMVを本編映像の参考にさせて頂いており、(素晴らしい曲と映像です。
必見!)かねてライブなども見せて頂いていたので、お仕事をお願いするなんて贅沢すぎる方ながら、いざ決まった時には何か「必然」と感じる部分すらありました。そもそもEveさんが表現するような世界こそが、今回自分が表現すべき目標としていたものだったからです。

それはたぶん、世の中の重たさとか憂鬱を引き受けつつもすり抜けて、軽快にジャンプする感じだと思います。そんな疾走感あふれるOP曲を、映画の冒頭で皆さんにお聴きいただきます。聴いてしまったら、もう観るのをやめられませんよ!

■川村元気プロデューサー
すごい歌い手がいるとの噂を聞いた。初めてTikTokのアプリをダウンロードして、そこで、りりあ。さんに出会った。

自宅の部屋からアコギ一本で届けられる、素晴らしい声、音楽的感覚。まさに新時代のアーティストの登場を目撃した気がした。

そのときふと、彼女が本作『バブル』のヒロイン・ウタと重なった。部屋の中からまだ出てきていない未知の存在、その無垢な声。

彼女にエンディングソングを歌ってもらい、かつヒロインの声もやってもらったら面白いのではないかと思った。
荒木哲郎監督も、その賭けに乗ってくれた。

ウタというヒロインは、赤子のように主人公・ヒビキの前に現れ、そして次第に人間として様々な感情を得ていく。そのウタの成長過程をそのまま、りりあ。さんが体現してくれるのではないかと期待してお願いした。りりあ。さんは勇気を持って、受けてくれた。懸命にウタを演じてくれた。果たして映画は完成し、賭けは大きく成功したと確信している。ラストシーンの彼女の声は、観客の耳にいつまでも残るはずだ。

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