女優の土屋太鳳が主演する4月14日スタートのドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系/毎週木曜22時)の追加キャストとして、石橋凌、木村多江、倍賞美津子の出演が発表された。石橋と木村は主人公が嫁ぐ深山家の当主夫妻、倍賞は家のしきたりを重んじる厳かな祖母役を演じる。
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こやまゆかりの同名漫画(講談社「Kiss」連載中)を実写化する本作は、庶民の家庭から上流社会の一家・深山家に嫁ぐことになった主人公・篠原佐都(土屋)が、理不尽な家のしきたりや親族内の複雑な人間関係にほんろうされながらも、夫・深山健太(松下洸平)とともに真正面から立ち向かい奮闘する“アフター・シンデレラ・ストーリー”。
石橋凌が演じるのは、健太の父であり深山家当主の深山圭一。佐都にとっては義父にあたる。下町育ちである佐都を認めず、健太との身分の格差を理由に二人の結婚に猛反対する。深山家のすべては当主である圭一が決めており、独裁的とも思えるそのふるまいは、江戸時代から400年以上続く深山家の当主として先祖代々の土地と財産を守り抜いてきたという強烈な自負から来ている。深山家の利益を優先し、自分の意にそぐわない人や物事はどんな手を使ってでも排除しようとする冷徹さを持つ。一族の反対を押し切って結婚した佐都と健太を深山家に招き入れるが、そこにはある思惑があって…。
石橋は「今回私が演じる圭一は、400年続く家を守るという、ひとつの“強さ”を持っている人物です。“こんなに格式高い世界があるのだな”と想像しつつ、家族に対しての厳しさや怖さというものを、監督と相談しながら表現していきたいと思います」と話す。
一方、木村多江が演じるのは当主・圭一の妻であり、佐都の義母にあたる深山久美。深山家の女主人という立場ではあるが、夫・圭一の命令には絶対服従。彼の理不尽な言動にも一切文句を言わず、愛する子供たちを守るために耐える日々を送っている。
木村は「私が演じる久美は、旦那さんからの理不尽な言動にも耐え忍んでいるという役どころですが、その根底には子どもたちへの愛があると感じました。自分が耐えることで彼らを守ろうとしている、実は強い女性なのだと思います」としている。
そして、倍賞美津子が演じるのは、圭一の母親であり、先代の妻として女主人を務めてきた深山八寿子。威厳に満ちた雰囲気を漂わせ、深山家のしきたりを重んじており、“深山家の跡取りの嫁は、一族の発展のために人生の全てをささげるべき”という考え方の持ち主。腰を痛めて静養していたが、佐都と健太の結婚後、再び深山家で暮らすことに。上流社会で誰もが頭を下げるくらいの地位にある八寿子は、自身の女主人としての経験から佐都に厳しく接する一方、彼女の行動には何か思うことがあるようで…。
木曜劇場『やんごとなき一族』は、フジテレビ系にて4月14日より毎週木曜22時放送。
※解禁キャストコメント全文は以下の通り
<コメント全文>
◆石橋凌
「ニュースでも取り上げられる格差、偏見、差別といった問題が、このドラマのストーリーにも通じていて、すごくタイムリーだと思いながら台本を読みました。今回私が演じる圭一は、400年続く家を守るという、ひとつの“強さ”を持っている人物です。
主演の土屋さんとは前に親子役で共演したことがあるのですが、今回は義理の父親という役どころであり、対峙する関係性でもあります。前とは違ったお芝居になると思うので、これからの撮影が楽しみです。視聴者の皆さんにもこのドラマをぜひ楽しんでもらいたいですし、作品を通して“格差や偏見といった不条理がいかにつまらないことか”というメッセージを伝えられたらいいなと思います」
◆木村多江
「原作を読んで、登場人物の泥臭さや滑稽さに思わず笑ってしまうようなおもしろさがありました。私が演じる久美は、旦那さんからの理不尽な言動にも耐え忍んでいるという役どころですが、その根底には子どもたちへの愛があると感じました。自分が耐えることで彼らを守ろうとしている、実は強い女性なのだと思います。今回夫婦役で共演する石橋さんとは、私が初めて連続ドラマに出演したときにご一緒して以来で、いい夫婦像を作っていけるのではと楽しみにしています。
登場人物には少し意地悪な人たちも多く、理不尽なこともたくさんありますが、それを振り払って一歩ずつ前に進んでいく佐都の姿を見て、“まわりの人を変えるには、自分が変わるしかないんだ”と勇気をもらえるようなドラマになると思います。テレビに“おい!それはないだろう!”とつっこみながら、楽しく見ていただけるとうれしいです」
◆倍賞美津子
「女主人として、皆さまとお会いできるのを楽しみにしております」