俳優の綾野剛が主演を務める日曜劇場『オールドルーキー』が、TBS系にて7月期の毎週日曜21時に放送されることが決まった。日曜劇場初主演の綾野は、現役を引退し新たな世界に踏み出すサッカー元日本代表を演じる。
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本作は、愛する娘や妻がもう一度誇りに思えるようなパパになるため、自らの人生を生き切ろうと模索する元サッカー選手の姿を描くヒューマンドラマ。
綾野が演じる本作の主人公・新町亮太郎は、底抜けに明るく、サッカーに人生を懸けてきたプロサッカー選手。日本代表まで上り詰めて、決定的な場面でゴールも決めたが、その後はけがの影響で低迷。まさに“記録より記憶に残る男”だった。その後、J3のチームに所属していたが、37歳で突如現役引退に追い込まれてしまう。
どん底の中で出会ったのは、スポーツマネジメント会社「ビクトリー」。スポーツマネジメントとは、現役アスリートの代理人やマネジメントを行う、いわば裏方。それでも、サッカーを心底愛していたし、スポーツを誰よりもリスペクトしているからこそ、新町はそこで働く決意をする。そして、何よりもサッカー選手だった自分を誇りに思ってくれていた娘たちのために。
しかし、その娘たちには、引退したことを言えないでいる。でも近い将来、娘たちに自信を持って引退したことを、セカンドキャリアを踏み出したことを言えるように、持ち前のポジティブ力と、サッカーで鍛えた直感力で突き進む決意をする。ただ、心のどこかでは “引退”がいまだ受け入れられない自分がいる。
「ビクトリー」で働く個性豊かなエージェントたちが相対するのは、顧客となる現役アスリートたち。今作では、アスリートたちへのリスペクトと共にスポーツが持つさまざまな魅力をリアルに届けるため、実際のトップアスリートたちに緻密な取材を行っている。野球では現役で活躍する鈴木誠也選手に取材し、選手としての葛藤や、自身が所属しているスポーツマネジメントの話などを聞いた。そのほかにも、有名アスリートたちの生の声が作品に反映される。
綾野が撮影でサッカーをプレーするのは今作が初。学生時代に陸上選手として活躍し、その身体能力に定評のある綾野のプレー姿も見どころだ。
綾野は役作りについて「なによりサッカーの練習をしています。初日はシュートも打てず、無人ゴールなのにネットを揺らすこともできず、本当に何もできないところからのスタートでした。ですが信頼するコーチ、スタッフと共に日々サッカーと向き合うことこそが本当のスタートだと毎日自身を鼓舞しています。これほどサッカーが奥深く難しいスポーツだということをただ思い知らされました」と話している。
脚本を担当するのは、『HERO』シリーズや『海猿』シリーズ、NHKの連続テレビ小説『まんぷく』などを手がけてきた福田靖。TBSドラマは2002年放送の『真夜中の雨』以来となる。
日曜劇場『オールドルーキー』は、TBS系にて7月期の毎週日曜21時放送。
※綾野剛のコメント全文は以下の通り
<綾野剛コメント全文>
Q 企画を聞いた時に感じたこと、ストーリーについて
とても気持ちがたかぶりました。敬愛するスポーツに関わる作品に参加できることが素直にうれしかったです。
脚本の福田靖さんが描く新町や登場人物に対する愛がとても深く温かく、時に苦しく、それでも前進するための人生において大切なメッセージをたくさん受け取ることができ、ドラマチームの真摯な眼差しと志と向き合いに僕自身とても勇気をいただきました。登場人物だけが主役なのではなく、作品自体が主役なのだと思える作品に出会わせていただきました。
Q 演じることへの意気込み、撮影に向けて準備していることなど
なによりサッカーの練習をしています。初日はシュートも打てず、無人ゴールなのにネットを揺らすこともできず、本当に何もできないところからのスタートでした。ですが信頼するコーチ、スタッフと共に日々サッカーと向き合うことこそが本当のスタートだと毎日自身を鼓舞しています。これほどサッカーが奥深く難しいスポーツだということをただ思い知らされました。それでもゴールに入ると、これほどうれしい感情が湧くのかと、入った瞬間みんなで喜びを分かち合えることがとても豊かでなりません。
Q視聴者の皆さまへメッセージ
ドラマ『オールドルーキー』という作品が主役です。そして物語の中で誰もが自分の人生の主役であるこの作品を、全スタッフ、全キャスト、皆様と共に、一緒に作っていけたら幸いです。チャレンジャーとしてオールドルーキー駆け抜けます!
<脚本・福田靖>
スポーツマネージメントの世界を扱ったドラマは、日本では今までになかったかもしれません。
今回、様々なスポーツの現役アスリートの方や、引退されてセカンドキャリアを歩まれている方、そして実際にスポーツマネージメントに携わっている方々に取材させていただき、これは面白いドラマになると確信しました。
毎回、いろいろなスポーツの裏話や専門的知識を調味料として効かせているところも、きっと楽しんでいただけると思います。『オールドルーキー』ぜひご覧になってください!
<編成・東仲恵吾>
この物語は、大きな壁にぶつかってもあきらめずに立ち向かう人たちに送るオリジナルストーリーです。
今回、企画を着想するにあたり多くのセカンドキャリアを歩んだ方々に取材させてもらいました。人生をかけた“キャリア”を終えた後の新しいステージでも、全力で取り組む姿にものすごいエネルギーをもらいました。挑戦することには、年齢は関係ない。そんな熱い想いを物語にしたいと思い、今回企画を立ち上げました。
この物語の主人公・新町亮太郎は、人生すべてをサッカーに捧げた人です。そんな人がある日突然、サッカーを人生から奪われてしまう中で、それでも家族のために、自分のために、かっこ悪くても、もがいて、立ち向かって、新しい人生を切り拓いていきます。そんな愛おしいほど人間的でかわいらしさを纏う主人公を考えた時に、綾野剛さんが浮かびました。台本を作る前に何度も会話を重ねましたが、まっすぐな瞳と感情に実直な感じがまさに亮太郎そのものだと感じました。
そして、脚本の福田さんが紡ぎ出す物語は、何かに一生懸命な人たちがとても魅力的に描かれています。クスッと笑えたり、ホロっと涙する、素敵な物語になっております。
日曜の夜に、翌日からの一週間頑張る人たちに向けて応援になるような前向きな作品を是非お楽しみください。