女優の杉咲花が主演するドラマ『プリズム』が、NHKで7月より放送されることが決定した。声優を目指しながら園芸店でバイトする前島皐月を演じる。
【写真】『プリズム』で主演を務める杉咲花
都内の園芸店でバイトする前島皐月(杉咲)。声優を目指すが諦めかけていた。何をしても本気になれない。恋も同じだった。しかしある時、ガーデンデザイナーとして活躍する森下陸(藤原)と出会う。皐月の作るテラリウムが、陸の目に留まったのだ。それから、陸が手がける庭園のリガーデンプロジェクトを皐月も手伝うことになる。2人が恋人となるのに時間はかからなかった。そんな折、ガーデナーの白石悠磨(森山)がプロジェクトに加わることになり、陸はひどく動揺していた。2人は再び出会ってしまったのだが、そのことを皐月は知らない。ガーデンの完成を目指しながら3人の思いが交錯する。
主演の杉咲は、本作に関して「私たち自身に、あるいはあなたのすぐ隣に存在する物語なのではないかと思っています」とコメント。「人と関わり合うことに希望を抱けるような作品になることを信じて、季節さん、未來さんをはじめ信頼するプリズムチームの皆さまと共に、大切に取り組んでいきたいです」と意気込みを見せた。
主人公・皐月の恋人となる陸を演じる藤原は「登場人物たちが、自分のセクシュアリティやジェンダーを、自分の存在を、過去や未来を、自分自身で認めて。その上で誰かと混ざり合って発光していく。プリズムのようなドラマを届けられたらと思います」とタイトルに絡めて語った。
恋人同士となった皐月と陸の前に現れる悠磨を演じる森山は「ガーデナーという職業を通じて、失われつつある自然との関わりを再確認しながら、複雑化した(かのように見える)人間関係の現在を見つめ直すことができるのではと思い、この作品に参加させていただくこととなりました。出来上がりを楽しみにしています」と本作への期待を膨らませた。
ドラマ10『プリズム』は、NHK総合にて7月12日より毎週火曜22時放送。
コメント全文は以下の通り。
◆杉咲 花
本作は私たち自身に、あるいはあなたのすぐ隣に存在する物語なのではないかと思っています。
人と関わり合うことに希望を抱けるような作品になることを信じて、季節さん、未來さんをはじめ信頼するプリズムチームの皆さまと共に、大切に取り組んでいきたいです。
気持ちを伝えること、相手を理解すること、対話をすることは、時に逃げたくて煩わしい。
それでも信じてみたいのはなぜだろう。
◆藤原季節
ある日、杉咲 花さんがプリズムの結晶を見せてくれました。それは光が差し込むと複雑に乱反射し、虹色に発光する多面体でした。
森山未來さんは「僕らがありのままで立てる庭を作りたい」と伝えてくださいました。
登場人物たちが、自分のセクシュアリティやジェンダーを、自分の存在を、過去や未来を、自分自身で認めて。
その上で誰かと混ざり合って発光していく。プリズムのようなドラマを届けられたらと思います。
◆森山未來
本来、人間と自然は共生関係を築いてきました。そういった森林を日本では「里山」と呼び、英語では“satoyama landscape”と直訳がないことからもわかるように、独自かつ丁寧な関係を紡いでいたであろうかつてに想いを馳せます。
ガーデナーという職業を通じて、失われつつある自然との関わりを再確認しながら、複雑化した(かのように見える)人間関係の現在を見つめ直すことができるのではと思い、この作品に参加させていただくこととなりました。