映画『キングダム』の続編『キングダム2 遥かなる大地へ』が15日から公開される。本作は、紀元前、中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政(後の秦の始皇帝)を描く物語。
原泰久による原作コミックは、2006年から「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載を開始し、累計発行部数9000万部超(2022年6月現在)を記録している。今回は、前作に引き続き主人公・信を演じた山崎賢人にインタビュー。信との共通点や、演技への思いを語ってもらった。
【写真】鼻筋が美しい 思わず見とれてしまう山崎賢人の撮り下ろしカット
■「続編やるでしょ?」 前作は周囲から好評価
ーー2019年に公開された映画『キングダム』は興行収入57.3億円、その年の邦画実写作品でNo.1を獲得、数々の映画賞にもノミネートされました。前作公開時、周囲の反響はどうでしたか?
どこに行っても「キングダム見たよ」「おもしろかった」と言ってもらえて、すごい作品だなと思いました。それから「続編あるでしょ?」ということも言われて、かなり期待されていましたね。
ーーご自身としても手応えは感じていたのでしょうか?
撮影をしながら、いろんな人たちが熱量を込めて取り組んでいたので、「絶対おもしろいな」と思っていました。そこから出来上がった映画を見た時に、今までにないスケールの大きさに改めて驚きましたし、技術的な部分でも「すごいな」と。
ーー前作の撮影時には10kg減量されたとのことですが、今回ビジュアル面でこだわった点はありましたか?
今回は、玉座を奪還した後の信で、小屋をもらって、ご飯も前よりは食べている、ただ決して裕福ではないのかなというイメージだったので、前回ほど痩せることはしませんでした。ただ、剣をずっと振り続けて修行をしているだろうから、ちょっと腕は太いかなと思い、腕はひたすらトレーニングしていました。前作と衣装も変わっているので、ぜひ注目してほしいです。
■信を演じることで無敵モードになれる
ーー山崎さんは、もともと原作ファンだと聞いています。
作品のどういうところが好きですか?
山崎:生きる上での大切なことが詰まっている作品だなと思うんですよね。今回「命をたぎらせ、生きろ。」というキャッチコピーがついているように、すごくシンプルだけど「燃えていないと!」と力強さを感じさせてくれる。
あとは、いろんな境遇のキャラクターが出てくるので、見ている人が誰かしらに共感できると思うんです。どんな人でも、日々何かと戦って生きていると思うので、その時に頭を使うのか、仲間と力を合わせてやるのか…社会の中でどう生きていくかを考えさせられます。
ーー演じた信の魅力的だなと思う点や、影響を受けた部分はありますか?
山崎:たくさんあって、信を演じているだけで無敵モードになれるんですよね。逆境になればなるほど「やってやるぞ」という力が出てくる役なんです。あとはストレートに言葉をぶつけられるところは良い点だなと思います。
ーー頭脳と力を必要とする天下の大将軍と、現場を引っ張っていく主演という立場にも共通点がありそうだなと想像します。
山崎:確かに信が置かれている状況や国を背負って戦っていく感じは、自分が主演として立たせてもらっているときの境遇と重なる部分があると感じます。実際に『キングダム』という映画は、撮影にものすごい数の人や馬がいて、信も「こういう風に引っ張っていったのかな」と思うんですよね。
正直、普段の僕は、わかりやすく「みんな、やっていこうぜ!」と引っ張っていくタイプではないのですが、本作は前作に出た方もいれば、今回から参加する方もいるので、自分が思いっきり信として生きることで、みんながついてきてくれたらいいなと思いました。
多分、信はオールマイティーにうまくできる器用なタイプではないと思うんです。
僕自身、うまくできないこともたくさんあるタイプなので、無理に引っ張ろうとするのではなく「自分が頑張れるところは全力で頑張ろう」と思えたんだと思います。
■俳優としてのモチベーションは?
ーー本作は『今際の国のアリス』シリーズ(Netflix)と同じく、佐藤信介監督がメガホンを取っています。どちらの作品でも、山崎さんは体力的にも精神的にもハードな役を演じているイメージなのですが、現場の雰囲気はどうでしたか?
山崎:監督自身、めちゃめちゃ柔らかくて優しい人なので、撮影自体はすごく良い空気の中で行われています。あと、監督がずっと楽しそうにしているのも印象的です。どちらの作品も、日本のすごい人たちが集まって作った、世界に向けて自信を持って届けられる作品だなと思っています。みんなで力を合わせて作っている感覚がありますね。
ーー最近は動画配信サービスの影響で全世界に配信される作品も増えました。演じる側としては、世界中の人から見られるんだなと自覚したり、意識していることはあるのでしょうか?
山崎:正直、反響を聞いたときぐらいですね。演じる上では、そんなに意識を変えたり、特別なことをしたりはしていないです。
ーーコロナ禍を経て、お仕事への意識が変わった方も多くいます。今の山崎さんの原動力や、お芝居をするモチベーションは?
山崎:やはりおもしろい作品に出ることが原動力になっています。ワクワクできる作品に出演すると、毎日ワクワクしながら現場に行けるので、本当にそういう作品に出会えることは嬉しいです。
あとは、信に通じる点でもあるのですが、さまざまな作品に出演させていただくたびに、本当にいろんな人に支えられていて、いろんな人の思いを背負っているなと感じるんです。その中で、自分がいかに楽しめるかというのはお芝居をする上でのモチベーションになっています。
ーー最後に映画を楽しみにしている読者の方にメッセージをお願いします。
山崎:僕自身、この映画の撮影を通じて生きていく上で大切なことを学びました。例えば、自分の考えだけがすべてじゃなくて、時には飲み込むことも大切なんだなと。成長していく信を通して、改めて考えさせられたことが多くありました。
それから、視覚的にも聴覚的にも圧巻で、映画館の大スクリーンで見るのにぴったりな作品です。2時間14分を通して「明日からまた頑張ろう」と思えるようなパワーを感じると思います。熱量とパワーあふれる作品を見て、ぜひ、この夏を突き進んでほしいです!(取材・文:於ありさ 写真:松林満美)
映画『キングダム2 遥かなる大地へ』は公開中。
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
※えい政の「えい」は「上に亡、中に口、下左から月、女、迅のつくり」が正式表記
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