〈WKW 4K〉ウォン・カーウァイ5作品が4Kでよみがえる　懐かしさこみ上げる予告完成

香港の名匠ウォン・カーウァイ監督作『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』『2046』の5本が4Kレストアされ、8月19日より順次公開される。このたび、上映作品5作の印象的な場面を集めた“あの瞬間と感動”が鮮やかに蘇る予告編が完成した。【動画】『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』『2046』をまとめた予告解禁 2000年、第53回カンヌ国際映画祭にてトニー・レオンが主演男優賞を獲得し、ウォン・カーウァイ監督の代表作となった『花様年華』。その制作20周年を記念し、監督自らの手により過去作を4Kレストアするプロジェクトが実施されることになった。 そのレストアされた作品の中から、香港の重慶マンション周辺を舞台に、トニー・レオンと金城武が演じるふたりの警官の失恋とすれ違う恋模様を描く『恋する惑星』（1994）、香港のネオン街を舞台に男女5人の恋と青春を描く群像劇『天使の涙』（1995）、レスリー・チャンとトニー・レオンが傷つけ合いながらも愛し合う恋人同士を演じた『ブエノスアイレス』（1997）、トニー・レオンとマギー・チャンが互いに伴侶を持つ身でありながら惹かれ合う男女を演じた大人のラブストーリー『花様年華』（2000）、トニー・レオン、コン・リー、フェイ・ウォン、木村拓哉、チャン・ツィイーなどアジアの人気スターが多数出演するSFラブストーリー『2046』（2004）の5作品が公開される。 今回解禁されたのは、＜WKW 4K＞と題した上映作品5作をまとめた予告編。まずは『恋する惑星 4K』より、ブリジット・リン演じる謎のドラッグディーラーが放つ銃声からスタートし、5作品それぞれの印象的な場面が次々に登場。みずみずしい魅力にあふれるフェイ・ウォンや凛とした美しさが目を引くマギー・チャンの姿など、どこを切り取っても絵になるウォン・カーウァイ作品の世界に一瞬で引き込まれていく。 中でも『ブエノスアイレス 4K』のパートでの、レスリー・チャンとトニー・レオンの佇まいからは色気があふれ出ており、当時の香港映画を代表する2大スターが放つ輝きに思わずため息が漏れそうに。同パートにはそのほか、切ない物語の後半で希望の光のように登場するチャン・チェンとトニーがハグをする場面も収めている。 映像の合間には「躍動する雰囲気とほろ苦いロマンスの巨匠」（Entertainment Weekly）、「ゴダール以後、映画の可能性とは何か、どうあるべきかを示した」（Film Comment）といった、カーウァイ監督に寄せられた海外メディアの称賛コメントも挟み込まれ、最後は「愛がすべて 人生はタイミングの問題だ」というカーウァイ監督の言葉で締めくくられる。この言葉は、ウォン・カーウァイ映画に共通するストーリーの核となる部分であり、かつ、映画を観る人々とウォン・カーウァイ映画の関係を物語る深い言葉だ。 『恋する惑星 4K』『天使の涙 4K』『ブエノスアイレス 4K』『花様年華 4K』『2046 4K』は、8月19日よりシネマート新宿、グランドシネマサンシャイン池袋、立川シネマシティほか全国順次公開。