歌手で俳優の三宅健が主演の奏劇 vol.2『Trio~君の音が聴こえる』が、東京・よみうり大手町ホールにて12月15日~24日まで上演されることが発表された。三宅のほか、大鶴佐助藤木直人黒田アーサー、サヘル・ローズが出演することも決定。

併せて、キャスト、演奏者のコメントも到着した。

【写真】舞台『陰陽師 生成り姫』初日前会見に登壇した三宅健

 本作は孤児院で兄弟のように育ち、大人になって再会した3人の物語。『キネマの神様』や『レッドクリフ』シリーズなど数々な映画の音楽を手がけてきた岩代太郎が、演劇と音楽による新たな舞台芸術を目指し、2018年に初上演した「奏劇」シリーズの第2章として、「人には誰にも音があり、私は相手の印象をハーモニーで感じ取ろうとすることがある」と語った彼自身の言葉を元に創作された。

 孤児院で互いに寄り添いながら育った、サム(三宅)とトム(藤木)とキム(大鶴)。3人はまるで兄弟のように、3つの音で鳴り響く和音のように育った。心に傷を負いつつ、やがて大人となった3人は再会するが…。

 三宅が演じるのは、原案の岩代太郎と同じく人の心の模様を「音」で感じとる才能を持ち、ピアノを通して人の心を描写することができるナイーブで繊細なサム役。藤木は、心理カウンセラーとなり、サムと共に人の心を癒す手伝いをするトム役。さらに、この2人を兄のように慕っていたものの、やがて孤立し、また突如として2人の前に舞い戻ったキム役を、大鶴が演じる。

 黒田は愛を見失い、歌えなくなった歌手役として出演し、サヘルは若い頃、娘を産み捨てた大金持ちの企業家役を演じる。

 そして、今回の「言葉」をライブで演奏するのは、第33回国際ピアソラ・コンクールで日本人初、史上最年少で準優勝を果たし、バンドネオンの新風となっている三浦一馬、バッハからジャズ、タンゴ、ポップス、自作自演までジャンルを超えた演奏活動を展開するチェリストの西谷牧人、そして岩代が自ら作曲した楽曲を、彼らとともにピアノで競演する。

 原案・作曲の岩代は「『何故、そこに音楽が必要なのか』作曲家が生涯をかけて問いかける果ての先に、どうかご期待下さい」とコメント。


 三宅は「新しい形の表現に出会えることをとても光栄に思います。僕自身も一体全体どう言う作品になるのか全く見当がつかないので、今からワクワクと心を躍らせています」と本作への期待を述べた。

 大鶴も三宅と同様、「プロットを読んだ感じでは、生演奏に助けられるというか多重構造的な作品なので、リーディングとはいってもお芝居ではあるし、どこにたどり着くのか自分としてもとてもワクワクしています」と期待をあらわに。

 藤木は「非常に複雑だし、難解だけど、きちんと観に来て下さる方々に分かりやすく届けなければいけないな、と感じています。せっかくクリスマスシーズンにできるということなので、みんなが楽しみに来てほしいし、来て下さる方の期待を裏切らない素敵な時間を提供したいと思います」と自身の意気込みをコメントした。

 奏劇 vol.2『Trio~君の音が聴こえる』は12月15日~24日まで、東京・よみうり大手町ホールにて上演。

 キャスト、演奏者のコメント全文は以下の通り。

<キャスト、演奏者 コメント全文>

■岩代太郎(原案・作曲・ピアノ)

 常日頃から数多くの映画作品において、「演じるように奏でる音楽」を綴りたいと願うようになった私は、「奏でるような演技」に魅了されることも多々ございます。そんな私だからこそ、でしょうか。この両者をコンセプトとした新しい舞台芸術にも探求心を抱くようになりました。そんな志を「奏劇」と名付けたのです。「演じるように奏で、奏でるように演じる。」そんな新しい舞台芸術が息吹く喜びを、多くの皆様と共に分かち合い、21世紀ならではのレボリューションへと昇華させたいのです。
「何故、そこに音楽が必要なのか」作曲家が生涯をかけて問いかける果ての先に、どうかご期待下さい。

■三宅健

 プロットを読んだ段階で、とても刺激的な戯曲になると感じていました。音楽家の方々は楽器を奏でる、役者陣は声を楽器として台詞と物語を奏でる。同じ舞台上に、音楽家と役者が立つことである種、表裏一体となり、演奏者と役者で1人の人間を演じる。新しい形の表現に出会えることをとても光栄に思います。僕自身も一体全体どう言う作品になるのか全く見当がつかないので、今からワクワクと心を躍らせています。観に来てくださる皆様には、得体の知れないこの作品の目撃者となっていただければ幸いです。

■大鶴佐助

 最近はいろんな先輩方と共演させていただく機会が多く、カンパニーのメンバーと一つの作品を作ることに対して、自分でも柔軟性が出てきたかな?と現場が終わるたびに感じています。今回共演させていただく三宅健さん、藤木直人さんは、お二人とも年齢もキャリアも大先輩です。役柄的には幼馴染という心の部分では近しいところで芝居をしなければならない、純粋ゆえの狂気をお二人がどう演じられるのか、そこに入って自分がどんな芝居をするのか、どう噛み合っていくのかが楽しみです。

 プロットを読んだ感じでは、生演奏に助けられるというか多重構造的な作品なので、リーディングとはいってもお芝居ではあるし、どこにたどり着くのか自分としてもとてもワクワクしています。

■藤木直人

 原案・作曲の岩代太郎さんとは相当前ですが、ドラマでご一緒させていただいたことがあります。
奏劇は、非常に贅沢な試みですよね。生でミュージシャンの方がライブで演奏してくれるので、普通の朗読劇ではないというか、なにか化学反応が起きるんじゃないかと思います。また、岩代さんも出演されるとのことなので、まさか共演できるとは!と楽しみです。作品に素晴らしい音楽をつけて下さって、より一層作品を高みに導いてくださる心強さはありますけど、同じステージに立つというのは想像つかないので、ステージ上の岩代さんも楽しみです。

■黒田アーサー

 この度、音楽と言葉を結ぶ新たな舞台「奏劇」に素晴らしい演者の皆さまとご一緒できる事が何よりも楽しみです。そして台本を読んでみても、奥深くて、どのような作品なるのか楽しみで仕方がありません。新たなチャレンジをさせて頂く事にワクワクしておりますし、期待を裏切らない作品ですので、観に来て下さる皆さまには楽しんで頂きたいです!

■サヘル・ローズ

 コトバを紡ぎ、コトバと繋がる。生まれ変わるなら、「コトバ」になる。これは、私の夢。生まれたてのコトバと生まれたての音楽が交わる。素晴らしい皆様と共に全身全霊で挑みます。また、私は日本語が母語ではないですが、国籍の壁を越えていく事にも挑戦をしたいです。
私のコトバが月夜に浮かび上がりますように。

■三浦一馬(バンドネオン)

 音楽や演劇をはじめ、アートというジャンルは、常々その「枠組み」というものを意識しすぎるが故か、ひとつひとつが分断して扱われることも多い。物事が細分化してこそ洗練されていくという側面もあるのだろうが、本来はもっと多様性があるものではないだろうか? この総合芸術としての舞台「奏劇」で、どのような世界が拓けていくか…どうぞご期待ください。

■西谷牧人(チェロ)

 この度、奏劇「Trio」に「音楽のTrioの1人」として参加させて頂くことになり、ワクワクが止まらない。青春時代に夢中で観ていたドラマや映画の音楽を作られたのが岩代太郎さんで、その音楽を自分でピアノで弾いてみては世界観に浸っていた事がある。今回、岩代さん、三浦一馬さん、そして素晴らしい出演者の皆さんとの共演の舞台、チェロを続けてきて良かったと喜びを噛み締めている。

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