ほんわかした雰囲気を放つ、日向坂46の一期生・東村芽依。彼女の1st写真集『見つけた』からも、その魅力は十分に伝わってくる。

しかし、得意のスポーツ分野では表情が一変、真剣な表情で“負けず嫌い”の一面を発揮する。ギャップに惹(ひ)かれてしまう、彼女の魅力は未知数。写真集撮影の裏話とともに、さらなる一面に迫った。

【写真】“猫ポーズ”の東村芽依 水着やドレス姿の写真集先行カットも

■地元・奈良県で撮影 懐かしの遊園地で小学生時代を回想

――本題の写真集のお話へ入る前に…。かつてレギュラー番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/毎週日曜25時5分)で「私は猫です」と発言して、“猫キャラ”が定着した東村さんですが、実は“犬派”って本当ですか?

東村:本当です。犬派です(笑)。

――(笑)。猫より犬が好きな理由は?

東村:元々は犬派で、実家でも犬を飼っていたんです。猫の動画を見ていたら好きになって、猫派のときもあったんですけど、今は犬派に戻りました。

――巡り巡って戻ってきたと…。さて、それでは本題へ。出版のお話を聞いたときはうれしすぎて泣いてしまったそうですが、当時の様子を教えてください。


東村:ライブのリハーサル終わりに「マネージャーさんのところに来て」と言われて、呼ばれた場所に行ったら「写真集を出します」という報告だったんです。その話を受けて、うれしさと驚きで泣いてしまいました。

――写真集を出したい思いは強かったのですか?

東村:強かったです。写真集は自分で出したいと思って出せるものではないし、簡単なことではないと思っていたので憧れていました。でも、お話を聞いたときは、まさか写真集のお話をされるとは思っていなかったので、ビックリしました。

――本作では、地元の奈良県でも撮影しました。やはり、生まれ育った場所での撮影には特別な思い入れがあったのでしょうか?

東村:事前に「どこに行きたい?」と聞かれたときに「奈良県に行きたいです」と答えたんです。奈良県出身者とはあまり出会わないですし、グループでも私だけなので、行きたいと思いました。

――奈良公園では鹿に鹿せんべいを与えているカットを撮影し、子どもの頃からゆかりある生駒山上遊園地にも行ったそうですね。

東村:地元でも奈良公園にはめったに行きませんし、生駒山上遊園地は小学生の頃によく家族で行っていた場所だったので、懐かしかったです。最後に行ったのは10年くらい前でしたけど、久々の光景を見て「こんなアトラクションがあったなぁ」と思い出していました。遊園地ではドレス姿のカットを撮影して、ドレスで遊園地を楽しむことはないので新鮮でした。


――九州では、東村さんの憧れだったイチゴやメロンなどをかたどったバス停が置いてある「フルーツバス停」へ行ったと。

東村:3年ぐらい前にインスタグラムで見かけてからずっと行ってみたかったし、かわいいなと思っていた場所でした。イチゴだけではなく、スイカとかオレンジとか、いろいろなバス停があってかわいかったです。

――都内では、ピンク一色のセットを使った撮影で、写真集のテーマ“めいわーるど”を表現されたそうですね。

東村:ウサギの被り物もしたんですけど、ピンク色の装飾が多くてかわいかったです。そんな空間で撮影するのが憧れでしたし、かわいいセットを用意していただいてうれしかったです。ピンクが好きなのは、かわいいから。私服ではあまり選ばないんですけど、部屋の小物とか、メイクのポーチとかはピンクを選んでいます。

――水着カットやランジェリーカットにも初挑戦。事前の体づくりなどは?

東村:そのままでいいかなと思ったので、何にもしなかったです。元々、ダイエットをしたこともないですし、ジムにも通ったことがなくて。写真集撮影に向けて「ジムへ行きたいなぁ」と思っていたんですけど、行けずに終わりました(苦笑)。


――ありのままの姿で撮影に臨んだと。撮影ではシチュエーションごとの髪型もこだわったそうですが、特に気に入った髪型は?

東村:茶髪のロングヘアーでしたツインテール(通常版の裏表紙に収録)です。撮影の頃はよくツインテールにしていて、ふわふわ巻きでお人形さんみたいにしてもらいました。髪を切った今はできなくなってしまったんですけど、早く当時と同じぐらい伸ばしたいなと思っています。

■抜群の運動神経 得意のスポーツでは「負けず嫌い」

――『日向坂で会いましょう』(以下、「ひなあい」)の企画「上半期の個人的重大ニュースを振り返りましょう!」で、録画した「ひなあい」を「1回も観たことがない」と話していました。今でもそれは変わりませんか?

東村:録画分を観たことはないですけど、リアルタイムではいつも見ています。きちんと説明した部分がカットされてしまったので、番組自体を「観たことがない」となってしまって…。だから、“ひなあい観てないキャラ”ではありません(苦笑)。でも、今もめっちゃ言われます。SHOWROOM(メンバーの個人配信)では弁解しましたけど、勘違いされたままです。

――新事実ですね(笑)。ちなみに、出演番組を観るときはどういうところを気にして?

東村:「ひなあい」も外番組も「どんな感じになっているんだろう」と思って観ています。
出演番組はレコーダーに「日向坂46」とキーワード設定して自動録画しているんです。映り方とか、どこが使われているのか、カットされているのかとか、勉強みたいに。自分の番組を観るのが苦手で見ない人もいると聞いたことはありますけど、私は見ています。

――番組を観ながら、ほかのメンバーの活躍に悔しくなるときは?

東村:ん~…。自分が「全然しゃべれてないな」と思うときはめっちゃあります。

――そう感じるのは、向上心や“負けん気”の表れだと思います。グループの活動でも、意気込みは同じですか?

東村:バラエティー番組より、その気持ちが強いと思います。負けん気というか、(公式のメッセージアプリからファンに向けて)定期的にメッセージを送ったり、何かあったときにブログを書いたり、できることは頑張ろうとやっています。

――例えば、シングルリリースごとのフォーメーションで「前に立ちたい」という気持ちは?

東村:それほど強くはないです。振り付けを覚えるのが遅いですし、自信のない気持ちが勝ってしまって。自分から「前に出たい」と思うほどの強い意思はないし、言えるほどの自信がないんです。

――ほんわかしたキャラクターとのギャップを感じる場面として、スポーツ特番『SASUKE』(TBS系)への出演など、得意なスポーツの分野では、東村さんの“負けん気”がひときわ発揮されている印象もあります。


東村:スポーツとなると、特に負けず嫌いだと思います。気合いを入れないとできませんし、スポーツ番組で日向坂46の代表として出演するからには、グループの名前に恥じない活躍をしなければと思っています。

――「ひなあい」で放送した『SASUKE』のパロディ企画「KASUKE」でも、活躍していました。

東村:スポーツ企画は自分が最も活躍できる分野だと思っているので、しんどかったけど頑張りました(笑)。

――今回のインタビューでは、東村さんの意外な一面に触れられた気もします。最後に今後「本当は私をこう見てほしい」という一言もいただければ。

東村:親しみを込めて、ファンの方からよく“5歳児”と言われるんです。でも写真集では“5歳児じゃない私も見られますよ”と伝えておきたいです!

(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:小川遼)

 日向坂46・東村芽依1st写真集『見つけた』は白夜書房より発売中。価格は2200円(税込)。

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