テレビアニメ『マイホームヒーロー』の放送開始時期が2023年4月に決定。併せてティザービジュアル、ティザーPVが公開された。



【動画】テレビアニメ『マイホームヒーロー』ティザーPV

 本作は、累計発行部数220万部突破(電子含む)の山川直輝・朝基まさしによる漫画をアニメ化するジェットコースタークライムサスペンス。

 「47年間、一度も刑法を犯さずに生きてきた。だけど、今日から殺人鬼だ。ああ…」。人が人を殺してしまうとき、いったいどんな気持ちでいたのかを、しがない会社員、47歳の鳥栖哲雄は、ふつふつと煮えていく死体を前に思っていた─。

 さかのぼること数時間前。哲雄は反抗期の娘・零花に煙たがられながらも、愛する妻・歌仙と共に、彼女の成長を誰よりも願い、日常を送っていた。ある日、哲雄が一人暮らしを始めた零花を訪ねると、その顔に殴られたようなアザを見つける。問い詰めても零花は答えない。意を決した哲雄は零花の家に忍び込み、クローゼットに身を隠す。そこで目にしたのは、零花に手を上げた“半グレ”彼氏・麻取延人。さらに延人は元カノを殴り殺した過去を持ち、ヤクザと共に、零花をおとしめる“ある計画”を進める超危険人物だった。
「零花だけは守らなきゃ。たとえ僕たち夫婦に、最悪の結果が訪れても…!!」。愛する家族のため、“ただの弱いおじさん”は、裏社会の猛者たちを相手に、命と知力を懸けた闘いを始める―。

 ティザービジュアルでは、取り返しのつかないことをしてしまったが、愛する家族のためにいろいろなものへ立ち向かっていく決意をした鳥栖哲雄の姿が描かれている。

 ティザーPVは「娘よ、君の彼氏を殺しました」という衝撃の告白から始まり、哲雄が娘を守るために死と暴力の世界へ踏み込んでしまう様が描かれたスリリングな映像となっている。

 キャスト情報も公開。鳥栖家の父・鳥栖哲雄を諏訪部順一、母・鳥栖歌仙を大原さやか、一人娘の鳥栖零花を白田千尋。また、哲雄と敵対する半グレ組織のメンバー・間島恭一を伊東健人、組織の詐欺師・麻取義辰を三木眞一郎、零花の彼氏・麻取延人を多田啓太、延人を思うキャバクラ嬢・響を大久保瑠美、元殺し屋・窪を大塚明夫が演じる。ティザーPVでは各キャラクターボイスも公開されている。

 メインスタッフは監督を亀井隆、シリーズ構成・脚本を喜安浩平、キャラクターデザインを野口征恒、美術デザインを阿部行夫、音楽を川井憲次、音響監督を伊藤巧、音響効果を川田清貴、アニメーション制作は手塚プロダクションが担当する。

 亀井監督は「最初に原作を読んで、正直、『大変だな』と思いました。ドラマ向きのようにも感じ、どのようなアニメーションになるのか、また、アニメーションでは不得意な表現をどうしたらいいのか、とも思いました。
今は日々実験をしながら制作を進めています。原作にならうところが多い印象があるのでそこを楽しみながらフィルム制作を進めております」とのコメントを寄せた。

 鳥栖哲雄役の諏訪部順一は「哲雄のメンタルをしっかりと表現するため、彼が置かれているシチュエーションのイメージごと、リアルなものとして自身の心に落とし込もうとしたら……正直危なかったです。いろいろとアプローチを工夫しながら、作品の中にフィットできるよう努めたいと思っています」と話している。

 テレビアニメ『マイホームヒーロー』は、2023年4月より放送。

 コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■諏訪部順一(鳥栖哲雄役)

――本作の印象を教えていただけますでしょうか。

 平穏な日常のすぐそばに口を開けていた深い闇。非力な中年男が家族を守るためズタボロになりながら奮闘するこのドラマは、スリルとサスペンスがこれでもかと言わんばかりに次々と襲いかかってきます。ジェットコースター的な息詰まる展開から目が離せなくなる、本当にヤバイ作品ですね。

――演じるキャラクターの印象と、演じるにあたっての意気込みを教えていただけますでしょうか。

 哲雄のメンタルをしっかりと表現するため、彼が置かれているシチュエーションのイメージごと、リアルなものとして自身の心に落とし込もうとしたら…正直危なかったです。
いろいろとアプローチを工夫しながら、作品の中にフィットできるよう努めたいと思っています。どうぞご期待ください。

■大原さやか(鳥栖歌仙役)

――本作の印象を教えていただけますでしょうか。

 ごく普通のサラリーマンの日常が、想像もしていなかったとんでもない事態に転がり落ちていくそのスリリングさと、凄まじい底力で絶望的な状況を次々と打破していく主人公のメンタルの強さに興奮してしまい、ページをめくる手がとまりませんでした。個人的にわたしもミステリー小説が大好きなので、細かいところまでリアルかつ丁寧な犯罪隠蔽の描写や、緻密な下準備による騙し合いなどもたまらないポイントです。とにかくもう、めちゃめちゃ面白いです!!

――演じるキャラクターの印象と、演じるにあたっての意気込みを教えていただけますでしょうか。

 イレギュラーなことばかりが起こるこの世界で、歌仙ほどしっかりした頼りがいのある奥さんはいないのではないでしょうか。彼女のサポート力、直感力、キモの座り方、家族を守ろうとする覚悟。もし自分だったら…と、それぞれのシーンにあてはめて想像してみたものの、行動も思考も何ひとつ彼女には敵いませんでした(笑)。なのでオーディション合格の連絡をいただいたときは本当に本当に嬉しかったです! この作品世界の中で、歌仙として生きられることがとても誇らしいです。収録がいまから待ち切れません♪

■白田千尋(鳥栖零花役)

――本作の印象を教えていただけますでしょうか。

 オーディションをいただき、前情報なしで読ませていただいたのですが、一話目から衝撃的すぎて、手に汗握るとはこのこと…!という作品です! 次の展開にハラハラしながら読む手を止められませんでした! 登場人物一人一人に譲れないものがあって、みんなが一番大切なものを守るために闘って。
それぞれの想いを想像すると胸がいっぱいになります。

――演じるキャラクターの印象と、演じるにあたっての意気込みを教えていただけますでしょうか。

 零花ちゃんは、自分の中でこうと決めたらとにかく実行! 猪突猛進で真っ直ぐな女の子!という印象です。そこが危なっかしくて、とてもハラハラしちゃいます。突っ走る先にある理由が「家族」というところが、たまらなく愛おしいです。絶対にこの子を演じたい!という気持ちでオーディションに挑み、初めて受かったアニメのキャラクターで、マネージャーさんから合格のお電話をいただいたとき号泣してしまいました。初めましてが零花ちゃんで心から幸せです。

■伊東健人(間島恭一役)

――本作の印象を教えていただけますでしょうか。

 原作もしっかり読んでいて、お話も大好きなのですが、なかなか衝撃的な展開の連続で「え?? これアニメでやれるの??」というのが率直な感想でした。もしも僕がお父さんと同じ状況に置かれたらどうするか…とつい考えてしまいます。

――演じるキャラクターの印象と、演じるにあたっての意気込みを教えていただけますでしょうか。

 悪役? ライバル役?? 協力者役??? とても微妙な立ち位置にいるキャラクターで、ガラは悪いけれど、彼には彼のポリシーがあって芯がブレない、非常に魅力的なキャラクターだなと思います。
彼の魅力を存分に引き出せるように、精一杯演じたいです。

■三木眞一郎(麻取義辰役)

――本作の印象を教えていただけますでしょうか。

 誰にでも、当たり前のように流れていく時間。とても穏やかに見えるなかに、優しさ、狂気、愛など、様々なモノが高密度でつまっている作品。かといって、息苦しくなりすぎずに息ができるシーンもある、とてもバランスのとれた、素敵な作品だと思います。

――演じるキャラクターの印象と、演じるにあたっての意気込みを教えていただけますでしょうか。

 キレ者でありながら、人間味を感じさせてくれる人でもあります。素敵なキャストの皆さまと一緒にアニメーション作品として、原作ファンの方にも楽しんで観ていただけるように、全力でマイク前に立たせていただく所存です。凄腕の詐欺師であり、息子を溺愛する麻取義辰をアニメーションでもよろしくお願いいたします。

■多田啓太(麻取延人役)

――本作の印象を教えていただけますでしょうか。

 推理小説マニアで平凡なサラリーマンの哲雄が、娘を守る為自身の知識を武器に犯罪組織と渡り合っていく姿には、一読者として毎回応援する気持ちで読んでいました。フィクションがリアルにどこまで通用するのかという部分のドキドキ感がたまらなかったです。
そんな素敵な作品に出演させていただけることが決まり、とても嬉しく思っています。

――演じるキャラクターの印象と、演じるにあたっての意気込みを教えていただけますでしょうか。

 延人にはカッとなったら手がつけられなくなったり、他人の痛みがわからない部分があり、逆に一つでも良いところを見つけてみたいと思ってしまうくらいひどい男だなという印象です。現実の世界では絶対に関わりたくないなぁ…と思っていたところ、今回演じさせていただくことになり、とても不思議な気持ちでいます。そんな延人の感情の瞬発力を追い越すくらいの勢いで演じていきたいです!

■大久保瑠美(響役)

――本作の印象を教えていただけますでしょうか。

 タイトルにある「ヒーロー」という文字、原作を読んでみて、私の想像するヒーロー像とは全く異なっていて驚きました。哲雄はただ大切な家族を守りたいだけ。そのためならなんだってする、そう覚悟を決めたその姿は間違いなくヒーローなのですが、視点を変えれば鬼の様にも見えます。家族の大切さ、ハラハラドキドキするトリックや駆け引き、そして何より登場人物たちにとっての正義とはなんなのか…とても面白いです。この作品に関われることを嬉しく思います。アニメ「マイホームヒーロー」を、是非ともよろしくお願い致します。

――演じるキャラクターの印象と、演じるにあたっての意気込みを教えていただけますでしょうか。

 私が演じさせて頂く響は、延人の恋人です。誰からも悪い印象しかない延人を可愛いと言い大切に思っている、恋愛に関してはとても純粋な女性です。とはいえ仕事はキャバ嬢なので、優しく純粋なところだけでなく、可愛らしくも大人の色気を持った一面を見せられるよう演じていきたいと思います。よろしくお願い致します!

■大塚明夫(窪役)

――本作の印象を教えていただけますでしょうか。

 文字通り「死に物狂い」の極限状態の中、登場人物たちの足掻きによって絶え間なく生まれる人間ドラマの世界に心を奪われました。

――演じるキャラクターの印象と、演じるにあたっての意気込みを教えていただけますでしょうか。

 窪という男を一言で表すのなら「狩人」といったところでしょうか。スーツ姿で淡々と、相手を追い詰めていく姿はまさに現代のハンターそのものです。ほの暗い緊張感を皆様にも感じて頂けるよう、誠心誠意演じさせていただきます。

■亀井隆監督

 最初に原作を読んで、正直、「大変だな」と思いました。ドラマ向きのようにも感じ、どのようなアニメーションになるのか、また、アニメーションでは不得意な表現をどうしたらいいのか、とも思いました。今は日々実験をしながら制作を進めています。自分の周りの原作のファンの方々、特に女性ファンやネットの意見は参考にするようにしていますが意見を見聞きすると難問を与えられた、とも思うし、難問に挑戦していくやりがいも感じています。

 原作にならうところが多い印象があるのでそこを楽しみながらフィルム制作を進めております。僕自身どのような作品になるのかを楽しみにしています。ファンの皆様も楽しみに完成をお待ちください。

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