女優の松岡茉優と元ミス・ユニバース日本代表の宮本エリアナがダブル主演を務める、『アンナチュラル』『MIU404』の野木亜紀子のオリジナル脚本によるクライムサスペンス『連続ドラマW フェンス』(全5話)が、2023年春にWOWOWプライムにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信されることが決まった。
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本作は、ドラマ『アンナチュラル』『フェイクニュース』『MIU404』や映画『罪の声』など、社会派エンターテインメント作品を数多く手がけてきた脚本家・野木亜紀子のオリジナル新作。
小松綺絵役を務めるのは、映画『勝手にふるえてろ』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞、『万引き家族』で同賞の優秀助演女優賞を獲得するなど演技力に定評のある松岡茉優。松岡にとって本作が、WOWOW初主演となる。大嶺桜役は、アフリカ系アメリカにルーツを持ち、2015年にミックスとして初めてミス・ユニバース日本代表に選出され、差別や偏見を無くすための活動を続ける宮本エリアナ。宮本は本作がWOWOW初出演にして初主演となる。
キャストには、松岡と宮本のほか、比嘉奈菜子、佐久本宝、志ぃさー、吉田妙子など沖縄出身の役者陣が集結し、本作のリアリティを高める。撮影は沖縄で10月上旬にクランクインした。ジェンダーや人種、世代間の違い、沖縄と本土、日本とアメリカなど、様々なフェンスを乗り越え、人と人が分かり合う姿を、ヒットメーカーの野木亜紀子がエンターテインメント・クライムサスペンスとして描き出す。
本作について、松岡は「様々な立場の人がいて、それぞれに見えている景色が違って、描き方の難しい作品です。でもやっぱり、むやみに誰かを傷つけることは絶対に避けたいから誠実に向き合って答えのない答えを見つめたいと思います」。宮本は「桜は、ミックスの子ならではの自身の悩みや葛藤があり、脚本を読みながら自分の幼少期の気持ちとリンクする部分が沢山あるなと感じました。
脚本の野木は「取材の中で私は、たくさんの悲しみに触れ、たくさんの闘う女性たちに励まされました。この物語は悲劇ではありません。キーと桜が悲しみをぶん殴り、フェンスに挑む話です。今、多くの人に見てもらいたいです」と語っている。
『連続ドラマW フェンス』(全5話)は、2023年春、WOWOWプライムにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信。
コメント全文は以下の通り。
<松岡茉優、宮本エリアナ、野木亜紀子コメント全文>
■松岡茉優(小松綺絵役)
Q.本作に出演することへの気持ちをお聞かせ下さい。
難しいテーマや描きにくいことにチャレンジさせていただけるイメージがあり、いつかWOWOWさんでの主演を務めさせて頂きたいと願っていました。今回の作品もまさに、様々な立場の人がいて、それぞれに見えている景色が違って、描き方の難しい作品です。でもやっぱり、むやみに誰かを傷つけることは絶対に避けたいから誠実に向き合って答えのない答えを見つめたいと思います。
Q.脚本を読んだ感想は。
もれなく私も野木さんの作品のファンですが台本を拝読したのは初めてで、今まで楽しく見ていた作品の諸先輩方はこのプレッシャーを乗り越えてお芝居されていたのか、と唸っています。野木さんからの俳優に対しての信頼が、ぎりぎりと音を立て詰まっていました。努めて、務め上げたいです。
Q.視聴者へメッセージを。
この度、WOWOW『連続ドラマW フェンス』にて小松綺絵ことキーを演じさせて頂きます。松岡茉優です。相棒となる宮本エリアナさんと共に知らない人には知ってもらう、知ってる人は傷つけない作品を作れたらと思っています。見守って頂けたら嬉しいです。
■宮本エリアナ(大嶺桜役)
Q.本作に出演することへの気持ちをお聞かせ下さい。
WOWOW の作品に出演できる事が決まり、凄く嬉しい気持ちと共に、今回は松岡茉優さんと一緒にW主演ということで、とてもいいプレッシャーを感じています。初ドラマ、初WOWOW、初主演という私にとって初めて尽くしで、こんなに素敵な機会を頂けてとても光栄に思います。
Q.脚本を読んだ感想は。
野木亜紀子さんらしいテンポの速さと、ストーリーの展開に流石だなと思いました。私が演じさせて頂く大嶺桜は、ミックスの子ならではの自身の悩みや葛藤があり、脚本を読みながら自分の幼少期の気持ちとリンクする部分が沢山あるなと感じました。また、沖縄の抱える問題や、女性の抱える苦悩がギュッとこの作品に込められている印象です。
Q.視聴者へメッセージを。
SNSが当たり前の現代、そのSNSやメディアの裏ではどの様な出来事が起こっているのか? どんな現実があるのか? 何が正しくて何が間違いなのか? そして、私達には何が出来るのか? 様々な視点から考えさせられる作品になっていると思います。是非皆様に見て頂きたいです!
■野木亜紀子(脚本)
かつて報道記者として沖縄に住んでいたという北野Pから「沖縄が舞台のクライムサスペンスを作りませんか」と言われたのが2020年の夏。そのときは「とてもじゃないけど背負えない」と断りました。翌年に普天間出身の高江洲Pが加わり企画が通り、取材を始めたものの、「こんなに複雑で重い荷物をどうしたらいいのか」と幾度も挫けました。
この『複雑で重い荷物』は、沖縄が否応なしに背負わされてきたものであり、日本という国の縮図でもあります。取材の中で私は、たくさんの悲しみに触れ、たくさんの闘う女性たちに励まされました。この物語は悲劇ではありません。キーと桜が悲しみをぶん殴り、フェンスに挑む話です。