ラブコメの“定番設定”に新要素！　異色の時代劇ドラマ『国子監は花ざかり』人気の理由に迫る (2022年11月1日)

愛されラブコメヒロインのチャオ・ルースーとツンデレ貴公子役が似合うシュー・カイチョンが共演したドラマ『国子監は花ざかり～ロマンスは最高学府で～』は、イケメン男子に囲まれる少女漫画的な設定が楽しい学園ラブコメ時代劇だ。中国ラブコメドラマに共通する“あるある”が満載の本作だが、定番の展開に一味違う設定を盛り込むことで視聴者の支持集め大ヒットにつながった。そんな本作の見どころを“学園青春ドラマ”“三角関係のロマンス”2つの要素から紐解いていきたい。【写真】ヒロイン・桑祈を巡る三角関係を繰り広げるシュー・カイチョン＆レン・ハオ■ヒロインがイケメンたちと過ごす胸キュン学園ドラマ 中国ドラマでは現代劇に限らず時代劇も学園ドラマが人気のジャンルとなっている。『斗羅大陸～7つの光と武魂の謎～』『天舞紀～トキメキ☆恋空書院～』『鳳舞伝 Dance of the Phoenix』といったファンタジー時代劇から、『トキメキ☆雲上学堂スキャンダル～漂亮書生～』『尚芸館の五つ星 プリンスとのナイショの恋』といったラブ史劇まで、学園ドラマが描かれるヒット作は数多い。 その中でも『国子監は花ざかり～ロマンスは最高学府で～』は元気はつらつのおてんば娘・桑祈（そうき）が女人禁制の最高学府・国子監に入学を許されるという異色の設定で大ヒットした話題作。ヒロインが男性のふりをして学校に入学する『トキメキ☆雲上学堂スキャンダル～漂亮書生～』『尚芸館の五つ星 プリンスとのナイショの恋』とは違って、桑祈は最初から堂々と女子学生として男子学生たちと机を並べることになる。 そのため桑祈の入学初日から国子監は騒然！ 彼女は亡き兄・桑羽（そうう）の遺志を継いで勉学に励むつもりで入学したのだが、同級生の中には優秀な婿を選ぶために入学したと邪推するイジワルな男子たちも……彼女は居心地の悪い思いをする。それでも、幼なじみのイケメン優等生・卓文遠（たくぶんえん）だけは桑祈を守ってくれるが、国子監は学生だけでなく教師たちもクセ者ぞろい。特に容姿端麗で優秀でもとにかくルールに厳しいカタブツの晏雲之（あんうんし）は彼女の天敵に。 しかし、（桑祈は知らなかったのだが）晏雲之は桑羽の親友で、実は彼女が国子監に入学できたのも彼のおかげ。そして、陰ながら桑祈を応援するこの晏雲之が破天荒でトラブルメーカーの彼女に図らずも恋してしまったことから、ロマンティックな学園ラブコメが盛り上がっていくことになる。■ツンデレ教師 VS イケメン優等生 ヒロインをめぐるトライアングル・ラブ 晏雲之はそれまで色恋とは無縁だっただけに、桑祈に素直に自分の気持ちを伝えることができず、彼女に誤解されたまま。また、卓文遠もひそかに桑祈に想いを寄せているが、彼女からは兄弟分のように思われていてちっとも良い雰囲気になれない。そんな男性2人が桑祈をめぐって三角関係に…。彼らの恋心になかなか気づかない桑祈にそれぞれアピールして恋のバトルを繰り広げていく。 例えば、桑祈が山にこもって武芸の修行を始めれば、どちらも彼女についてきて自分のいいところを見せようと料理バトルをしたり、国子監のみんなで泊まりがけの体験学習に出かければ、足をくじいた桑祈をどちらがおんぶしてあげるかで揉めたりと、他の学生が見ている前でも子どものような争いを繰り広げる。2人の微笑ましくも必死な姿には思わず笑いつつも胸キュンさせられること間違いなしだ。 一方で、宮廷の陰謀が絡むミステリーが進行して、このトライアングル・ラブに思いがけずスリリングで切ない展開が待ち受けることに！ そんな喜怒哀楽がてんこ盛りのストーリーは先の読めない面白さと、期待を裏切らないトキメキに満ちており、人気ジャンル“学園ラブコメ＋時代劇”の中でも、特に注目すべき作品となっている。 『国子監は花ざかり～ロマンスは最高学府で～』は、DVDリリース中。U‐NEXTで独占先行配信中。