集英社「少年ジャンプ+」 にて連載されていた百世渡の漫画『ロマンティック・キラー』が、Netflixシリーズとしてアニメ化され全世界独占配信中だ。三者三様のイケメンとの“恋愛フラグ”が描かれる本作で、“非ヒロイン属性”の女子高生・星野杏子を演じる高橋李依

本作にちなみ、憧れのシチュエーションや恋愛と仕事の関係性について聞いたところ、「ぱぁ!」っという文字が背後に浮かんで見えるほどの快活な笑顔とともに、真っすぐな思いを語ってくれた。

【写真】笑顔に元気もらえる! 高橋李依、撮り下ろしカット(全10枚)

■趣味を大事にする杏子に共感「『推し誰!?』ってトークをしたい」

――高橋さんが本作で演じるのは“非ヒロイン属性”の女子高生・星野杏子。彼女に対して最初に感じた印象を教えてください。

高橋:杏子ちゃんはポジションとしてはヒロインなんですけども、実は作中で一番のイケメンといっても過言ではない存在です! 彼女の言動や行動がイケメン過ぎて、(梅原裕一郎が演じる)香月司くんが真のヒロインだったんじゃないかと(笑)。誰かを、何かを、守って戦う格好いい主人公ですね。

――そんな杏子に共感できる部分は?

高橋:家でダラダラするときの姿ですかね。前髪留めて、ズボンにTシャツINって、すごく落ち着くんですよー! 人前に出る仕事をしてなかったら、服のレパートリーは杏子みたいな感じになっていたんじゃないかな。「楽なのが素晴らしい」って気持ち、すごく分かります(笑)。

――それなら、“少女漫画のヒロインのような展開が次々とやってくる”という魔法をリリにかけられ、突如として趣味を取り上げられた杏子の悲しさにも共感できる?

高橋:悲しい気持ちも共感できますし、リリに対して敵意をむき出しにしたくなる気持ちも分かります。そして小松未可子さんが演じたことで、リリは“どこか憎めない存在”にもなりましたし、今では大好きな存在です。でも、杏子から趣味を取り上げた最初の頃のリリを見ると、「こいつめ~!」って言いたくなっちゃいます(笑)。

■高橋李依、憧れの“少女漫画的な展開”は?

――本作は少女漫画的な展開も魅力の作品です。
高橋さんはこれまでの人生で、少女漫画的な展開を経験したことはありますか?


高橋:定番の壁ドンも床ドンも、雨の日に公園で雨宿りしていたらイケメンが迎えに来て…といった展開も経験ありません!

公園での雨宿りなら今すぐできそうですよね。でも、誰も迎えに来てくれないと本当に寂しいなぁ…。あ、脈がありそうな人がいたら、その人の家の近くで雨宿りする…のはストーカーみたいになっちゃいますね(笑)。

――そこまでとは言わずとも、自分から“少女漫画的な展開待ち”をすれば、いつかそういう経験ができるかもしれません。

高橋:ですよね! どういう展開があるのかは『ロマンティック・キラリン』(作中に登場する乙女ゲーム)の方で覚えましたよ! 食パンかじりながら走ればいいんでしょ(笑)。

――(笑)。では、憧れのシチュエーションはありますか?

高橋:キッチンの近くで杏子が香月くんに「大丈夫だよ」って寄り添うシーンが印象的で憧れます。まず、リビングのソファじゃなくて、キッチンという場所がいい仕事をしているといいますか。本来座るべきではない場所にしゃがみこんで、二人だけの空間を生み出しているっていうのが、すごく特別だなと感じました。

――ちなみに、高橋さんは仕事と恋愛はどういう関係にあると思いますか?

高橋:上手く両立できたら素晴らしいのかなとは思っていますが、今は仕事100%で生きていますね。とはいえ、仕事が死ぬまでそばにあるかと言われたらそうじゃないでしょうし、高橋李依としての人生も楽しみたいとも思っています。

ただ、別に50:50にする必要もないし、どちらかに振り切る必要もない気はしていて。
自分が心地よいと感じる割合を見つけるのが大切なのかなと思います。私自身の考え方も年々変わっていく気がしますね。

――今は仕事もプライベートも一緒になっているんですね。

高橋:そうなんです。その理由も自分ではちょっと分かっていて。役者という生き物は、普段の経験が全て役に生きると思っているんです。料理や趣味、どんなことでも芝居に役立つかもしれないって考えると、できる限り経験は多い方がいいと思っていて。

だから、プライベートで何かを体験していても、どこかで仕事の自分がチラつくんですよね。それを上手く切り離したほうが幸せなのか、より活かして相乗効果にもっていくのか、私はまだよく分かっていないので、これから向き合っていきたいです。 (取材・文:M.TOKU 写真:小川遼)

 『ロマンティック・キラー』は、Netflixで全世界独占配信中

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