すえのぶけいこの漫画『ライフ2 ギバーテイカー』(講談社アフタヌーンKC)を、中谷美紀の主演で連続ドラマ化した『連続ドラマW ギバーテイカー』(全5話)の放送・配信スタート日が、2023年1月22日に決定。併せて共演キャストとして、Sexy Zoneの菊池風磨、深川麻衣らが出演することが発表されたほか、特報が解禁された。
【動画】WOWOW『連続ドラマW ギバーテイカー』特報
本作は、娘を殺された刑事・倉澤樹と、その娘を殺した猟奇的殺人犯・貴志ルオトが繰り広げる死闘を描いた本格クライムサスペンス。ドラマ化するにあたり、原作とキャラクターの魅力を最大限に生かし、作品のメッセージをより深く表現するため、主人公の設定を原作の“妹を殺された刑事”から“娘を殺された刑事”へと変更。主人公の倉澤樹役を、来年女優デビュー30周年を迎える中谷美紀が務める。
このたび、中谷の脇を固める実力派キャストが解禁。猟奇殺人犯の貴志ルオト役を演じるのは、Sexy Zoneの菊池風磨。美しい容姿ながら「幸せは奪うもの」という異常な価値観を持つ、狂気を秘めたキャラクターを怪演する。
本作でWOWOW初出演、中谷との共演も初となる菊池は「ルオトは一手先、二手先に“何かがある”と予感させる不気味さ、奇妙さがあり、不安を煽る恐ろしいキャラクターです。当たり前のように残酷なことをするルオトの“人が苦しんでいるところを楽しむ”という、自分自身の引き出しにない感情をどのように表現すればいいのかと悩みましたが、自信を持って演じ切るようにしました」とコメント。
倉澤が所属する神奈川県都筑中央署の刑事・今井要役には池内博之。今井は、被害者遺族としての気持ちが勝り時に危険を顧みずに行動してしまう倉澤に初めは苦言を呈し対立していたが、次第に信頼を築き唯一の理解者となっていく。
倉澤の警察学校の同期で、親友の椿理子役には深川麻衣。椿は倉澤と今井が勤める都筑中央署の生活安全課少年係に所属しており、犯罪歴を持つ少年少女の更生を信じる実直でたくましい女性。
ルオトが医療少年院を退院後就職するパン屋「幸せの穂」の従業員・津山聡美役には馬場ふみか。聡美は中学生の時に、父親が母親を殺害した罪で逮捕され、児童養護施設で生活していた。施設に出入りしていた「幸せの穂」の店主と出会い、養子になる。養父との間に問題を抱え、その苦悩と身の上を打ち明けたことをきっかけに、ルオトに心酔し洗脳状態に陥っていく。
本作唯一のオリジナルキャラクターである倉澤の元夫・小野塚優一には吉沢悠。優一は、12年前の事件をきっかけに倉澤と離婚。同じ苦しみを抱えながらも考え方が大きく異なるため、彼女のことを心配して意見を衝突させてしまう。
ルオトの母親・貴志茉莉絵役には斉藤由貴。茉莉絵はルオトのルーツを知る唯一の人物で、12年前の事件後、その衝撃的な出来事により当時の記憶が抜け落ちている。
特報は、「生涯犯人を許すことはありません」「私が絶対捕まえる」と強い意志をみなぎらせる樹(中谷)や、「話しておかなきゃいけないことがあります。僕の過去について」と静かに語るルオト(菊池)など、登場人物たちの印象深いセリフや表情が緊迫感たっぷりに映し出されていくものとなっている。
『連続ドラマW ギバーテイカー』は、2023年1月22日より、WOWOWプライムにて放送放送、WOWOWオンデマンドにて配信。
コメント全文は以下の通り。
<共演キャストコメント全文>
■菊池風磨(貴志ルオト役)
台本を読みながら、ルオトは自分が演じる役柄ではありますが、樹先生に「とにかく早く捕まえて、裁いて欲しい」と思わずにはいられませんでした。残酷な事件をきっかけに始まる物語なので、登場人物の感情に心が苦しくなる部分も多いですが、樹先生がルオトを追い詰めていく姿、そして、ルオトを通して抱えている過去と向き合っていく刑事として、母親としての姿が、とても魅力的だと思いました。
ルオトは一手先、二手先に“何かがある”と予感させる不気味さ、奇妙さがあり、不安を煽る恐ろしいキャラクターです。当たり前のように残酷なことをするルオトの“人が苦しんでいるところを楽しむ”という、自分自身の引き出しにない感情をどのように表現すればいいのかと悩みましたが、自信を持って演じ切るようにしました。
素敵なキャストの皆さんに囲まれて、のびのびと撮影させていただきました。今まで出演したことのあるジャンルの作品、多く演じてきた明るい役とは真逆なので、全部が新鮮で楽しかったです。是非、色々な視点からお楽しみいただけると嬉しいです。
■深川麻衣(椿理子役)
私が演じる理子は、生活安全課少年係の巡査部長であり、正義感に溢れた強く優しい女性です。中谷美紀さん演じる樹さんとは同期で、強い絆のある2人ですが、貴志ルオトの一件から2人の間にも亀裂が入り始めます。それぞれにとっての正義と悪について、深く考えさせられる作品でした。
撮影期間は短い時間でしたが、素晴らしい出演者の皆さま、スタッフの皆さまとご一緒でき、とても濃厚な時間を過ごさせていただきました。息つく間もない展開と心理戦で、エンターテイメントとしても楽しめるお話になっていると思うので、是非お楽しみにしていてください。
■馬場ふみか(津山聡美役)
聡美は、とにかく苦しくて辛い日常を生きている女性です。そんな中で、優しく寄り添ってくれるルオトを信頼して拠り所にしてしまうというのは、どこか共感してしまう部分もありました。
残酷で悲しいシーンが続く撮影の日々ではありましたが、安心して作品に向き合うことができたのは、キャストの皆さんの空気感がとてもあたたかかったからだと思います。特に、中谷美紀さんとの撮影中に掛けていただいた優しい言葉には、何度も励まされました。それぞれが自分の過去や人生と向き合いながら戦っていく姿を是非ご覧ください。
■吉沢悠(小野塚優一役)
愛する娘を殺人で奪われるって、どんな苦しみなのかという問いから今作の役作りが始まりました。その母親役である中谷美紀さんは、現場で声をかけられないくらいの狂気と絶望感に包まれた凄い状態で撮影されてた姿が、今も目に焼き付いています。
僕の中で「明るく楽しいイメージ」のあった菊池風磨さんの雰囲気は、このドラマではほとんどありませんでした。怖いです。サイコです。
■斉藤由貴(貴志茉莉絵役)
貴志ルオトの母(貴志茉莉絵)を演じました。とても可哀想なお母さんの役でしたが、それ故に繊細で複雑な表現が必要だったのでとてもやり甲斐がありました。中谷美紀さんとは初めてご一緒致しましたが、お芝居に対する真摯で謙虚な姿勢にとても感動しました。
「ギバーテイカー」というタイトル通り、真剣勝負の駆け引きの醍醐味が味わえる作品なのではと思います。どうぞお楽しみください!
■池内博之(今井要役)
がむしゃらに事件を追う倉澤樹を冷静に見守り、バディとして共に行動する今井を演じさせていただきました。時には厳しく時には樹を支え、またある時はチャーミングな一面をみせたり、後押ししてあげたりと魅力的な役柄でした。
とても緊張感ある作品で、もし自分が倉澤樹の立場だったらどうなってしまうのだろうと思うとこもあります。そんなヘビーな役を演じた中谷さんのお芝居は本当に素晴らしかったです。
原作を読まれた方も読まれてない方にも楽しんでいただける作品だと思います。倉澤樹と貴志ルオトの闘いが非常にスリリングな展開になっていきますので、そこも楽しんでいただけたらと思います。