2023年2月17日公開のアニメ映画『BLUE GIANT』より、声優キャストが発表され、主人公の宮本大役を山田裕貴、雪祈役を間宮祥太朗、玉田役を岡山天音が務めることが明らかとなった。併せて、本予告と本ビジュアルも解禁された。



【動画】声優陣に山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音 映画『BLUE GIANT』本予告

 原作は、シリーズ累計900万部突破の石塚真一による人気ジャズ漫画。世界一のジャズプレーヤーを志す宮本大が、高校卒業と同時に仙台から上京し、同世代の仲間の玉田俊二と沢辺雪祈と共に全身全霊をかけ演奏に打ち込む日々を送る物語だ。

 映画版で監督を務めるのは、『モブサイコ100』シリーズや劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』(2018)でも知られる立川譲。脚本は『BLUE GIANT』連載開始時からの担当編集者であり、『BLUE GIANT SUPREME』以降、ストーリーディレクターとして石塚と二人三脚で作品を世に送り出してきたNUMBER 8。アニメーション制作は『幼女戦記』(2017)などのスタジオ・NUTが手掛け、音楽は世界的ピアニストの上原ひろみが担当する。

 このたび、声優キャストが発表され、主人公の宮本大役を山田裕貴、雪祈役を間宮祥太朗、玉田役を岡山天音が務めることが明らかに。原作の大ファンを公言し、過去にはSNSで原作の台詞について「ドカンと心打たれて揺るがされる。登場人物たちの言葉も最高」と絶賛していた山田は、本作への出演について「音楽の作品に、自分の音…声を入れるわけです。ものすごいプレッシャーでした」とコメント。また、アフレコを振り返り「原作でも映画の台本でもアフレコでも涙する」「魂を、音を込めました」と熱い思いを語った。

 雪祈役の間宮も、素晴らしい原作の映画化に携われる事を嬉しく思うと語り、「ジャズの熱、ジャズに生きる若者達の熱、その熱が人に波状していく様、そういったエネルギーに圧倒される映画になるのでは」と期待のコメント。玉田役の岡山は「大の生き様は作品の受け手である僕自身の既成概念をも破壊してくれます。
それは、大がサックスに向ける視線に魅せられた玉田とも通ずる部分かもしれません」と語っている。

 本予告は、サックスで世界一を目指す主人公の宮本大と、のちに大が結成するジャズトリオ“JASS”のメンバーとなるピアノの沢辺雪祈とドラムの玉田俊二の3人のキャラクターを中心に描いたもの。仙台から「世界一のジャズプレーヤーになる」という夢を追った大が上京するところから始まり、凄腕ピアニストの雪祈との出会いや、大の高校の同級生・玉田がドラムへの情熱に目覚める姿、そして3人でステージに挑むシーンも。さまざまな挫折や葛藤を抱えながらも、夢に向かって熱く生きる若者たちの情熱が、音楽を担当したピアノの上原ひろみ、サックスの馬場智章、ドラムの石若駿の演奏するサウンドに乗せて、観る者に響いてくる映像に仕上がっている。

 本ビジュアルは、“JASS”の3人が演奏する姿を切り取ったもの。中心にいる大は、周りの空気を震わせるほどの熱気を放ち激しい演奏をしていることを感じさせる。その両隣で演奏する雪祈と玉田も、最高の演奏に没頭して楽しんでいる様子がうかがえる、音が聞こえてきそうな迫力のあるビジュアルとなっている。

 原作者の石塚真一は、「登場人物達の声は僕がずっと聞いてみたかった“音”」だったと絶賛し、3人のキャラクターを担当したキャストへ「山田さん、間宮さん、岡山さん、どうもありがとう。ナイス大!! ナイス雪祈!! ナイス玉田!!」と感謝。また、この作品で初めて音響監督として演技指導に当たったという立川監督は、それぞれの特徴的な声の魅力に触れ「全員違って、全員良いです!」と太鼓判。収録を振り返って「決して妥協せずに何度も聞き直し、何度も修正作業に挑みつづける姿にJASSを感じました。原作を大好きなお三方の芝居、ジャズってます!」と原作の名台詞を引用して称賛した。


 アニメ映画『BLUE GIANT』は、2023年2月17日より全国公開。

 コメント全文は以下の通り。

<キャスト、原作者、監督コメント全文>

■山田裕貴(宮本大役)

 込めました。魂を、音を込めました。まさかの「BLUE GIANT」、宮本大でした。2018年、SNSでも原作を読んだ感想を書いていました。「考えてたコトだった」作品の中で自分が考えていたことが出てきて、引き込まれていました。原作でも映画の台本でもアフレコでも涙するわけです。

 音のない音楽の漫画。音楽の作品に、自分の音…声を入れるわけです。ものすごいプレッシャーでした。

 大はどんな音で喋るのだろう。
大はどんなリズムで話すのだろう。1音、1音、音を考えていました。でも、考えていてはジャズじゃないと大が教えてくれているような気がして、他のキャストの皆さんともジャズできたような気がするのです。

 自然に心が込もっていった。聴きにきてください、劇場に。画と楽器やすべての音、キャスト、スタッフの込めた音。音と呼ぶ、心たちを、この作品を、LIVEを劇場に聴きにきてください。きっと赤よりも熱い、青い炎がそこに聴こえてくるかと。

■間宮祥太朗(沢辺雪祈役)

 映画『BLUE GIANT』で沢辺雪祈の声を演じます、間宮祥太朗です。このオファーを頂いた時には、俳優が声優として声を吹き込む事の難しさに尻込みする気持ちも有ったのですが、製作陣の俳優に演じて欲しいという思いの意図を聞き、さらに宮本大を山田裕貴くんが演じるという事でお受けしました。

 素晴らしい原作の映画化に携われる事、とても嬉しく思います。ジャズの熱、ジャズに生きる若者達の熱、その熱が人に波状していく様、そういったエネルギーに圧倒される映画になるのではないかと、今から楽しみです。


 わからない事だらけで、正解もわからぬままでしたが、監督が丁寧に根気強く演出して下さいました。コンテや仮の映像の時点でも、アングルや映像の力強さを感じました。演奏シーンはきっと圧巻だと思います。映画「BLUE GIANT」是非楽しみにしていて下さい。

■岡山天音(玉田俊二役)

 今回、玉田の声を務めさせていただく事になり、改めて原作のシリーズを読み返しましたが、やっぱり「最高」でした。

 登場人物達それぞれの前に立ちはだかる壁を、大がサックスの音で打ち壊して行く様は非常に爽快であり、哲学的です。また、大の生き様は作品の受け手である僕自身の既成概念をも破壊してくれます。それは、大がサックスに向ける視線に魅せられた玉田とも通ずる部分かもしれません。

 3人の演奏シーンは漫画とはまた違う、映画でしか魅せられない形として完成されており、そこにも興奮を覚えました。3人の男達の大青春映画です。皆様には是非、今作を劇場で浴びていただきたいです!

■石塚真一(原作者)

 登場人物達の声は、漫画連載当初から、僕がずっと聞いてみたかった“音”です。

 山田裕貴さんの声には芯があり、遠くまで届きそう。
そして、どこか可愛さと愛嬌があります。そうか、これが宮本大の声なんだな、と感動しました。間宮祥太朗さんの声はクールな中に深みや優しさ、リーダーシップも感じ、ちょっと大人なピアニストの雪祈のイメージそのままです。玉田俊二役の岡山天音さんの声には若々しい勢いと、若者らしい迷いも表現されていて、劇中の玉田くんとピッタリ!

 山田さん、間宮さん、岡山さん、どうもありがとう。ナイス大!! ナイス雪祈!! ナイス玉田!!

■立川譲監督

 今をときめく豪華なお三方に、主人公たちの声を演じてもらえる事になりました! 山田裕貴さんは朴訥で芯の強さを秘めた大の声を、間宮祥太朗さんにはイケボで圧と繊細さを併せ持つ雪祈の声を、岡山天音さんには感情豊かで10代らしい等身大な玉田の声を演じて頂きました。全員違って、全員良いです!

 僕自身も音響監督としての演技指導は初めてだったのですが、お三方と何度もやりとりさせて頂き、キャラに命が吹き込まれていく瞬間に立ち会うことが出来ました。演技プランを自分で組み立てられる実写とは異なる声のみの芝居、難しかったと思います。でも決して妥協せずに何度も聞き直し、何度も修正作業に挑みつづける姿にJASSを感じました。原作を大好きなお三方の芝居、ジャズってます! 映画『BLUE GIANT』ぜひご覧ください!

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