累計発行部数20万部超えのムラタコウジによる漫画『アカイリンゴ』が、小宮璃央の主演でドラマ化され、ABCテレビとテレビ神奈川にて2023年1月より放送されることが決まった。
【写真】『アカイリンゴ』主人公・犬田光役を演じる小宮璃央
原作漫画は「コミックDAYS」(講談社)にて2020年より連載スタートし、“過激すぎてBANされた”こともある問題作。
舞台は、15年前に性行為等取締法が制定されて以来、性行為が違法となった日本。主人公・犬田光(小宮)は、セトリ(厚生労働省性行為取締官)の幹部を父に持ち、自身もセトリを目指している優等生の高校2年生。幼なじみで成績優秀の水瀬優(川津明日香)と、オンラインで勉強会をするなど勉学に励む日々を送っていた。国民的人気女優ウチュラこと宇宙美空(新條由芽)の大ファンというミーハーな一面を持つものの、性行為に対しては嫌悪感を抱いている生真面目な性格だった。
ある日、光は同級生に誘われて、ゴーストタウンと化したホテル街にある怪しい会員制クラブへ向かうことに。そこで目にしたのは、法律で禁じられているはずの性行為に興じる男女の光景だった。さらに、その場には見知らぬ男性と戯れるウチュラの姿も。清純派をウリにする人気女優のみだらな姿に光は混乱。そして目にした“異様な光景”をきっかけに、生真面目に生きてきた光はこれまでに感じたことのない衝動にかき立てられていく…。
性に対して嫌悪感を抱く優等生・犬田光を演じるのは小宮璃央。
監督は桑島憲司、今和紀。脚本は政池洋佑が担当する。そして、インティマシーコーディネーターの西山ももこも参加。劇中で描き出される性描写を、艷やかに美しく、より想像を駆り立てるような演出で届ける。劇中を彩る音楽はシンガーソングライターの松室政哉が担当する。
主演の小宮は「犬田は信じる力が強くその信念を貫こうとしている姿がすごく魅力的だなと思いました! 自分がその信念を貫く犬田光をどう演じられるか今からすごく楽しみです」とコメント。
川津は「水瀬はヒーローです。少年漫画の主人公のような子だなと思いました。原作を見た時は口が悪い綺麗な女の子だなという印象を受けました。読み進めていくと水瀬は頭が良く視野も広く運動も出来、どんな時も機転を効かせていきます。
新條は、演じる「宇宙美空」の印象を「何を考えているのか分からないけど何故か惹き付けられる。だからこそもっと知りたいと思う。独特の雰囲気を纏ったキャラクターだと思いました」としている。
原作者のムラタコウジは「『アカイリンゴ』は作者自身が映像化はあり得ないと思いながら描いてた作品なので、ドラマ化の一報を聞いた時は冷静に理解できるまでに4日かかりました。テレビで『性行為』という言葉はまだタブーにはなってないんだっけ…?と思うくらい世界は凄いスピードで価値観が変わっていっております。まだこの作品を実写化できる時代であったことに感謝し、放送を楽しみにしております!」とコメントしている。
ドラマ+『アカイリンゴ』は、ABCテレビにて2023年1月22日より毎週日曜24時25分、テレビ神奈川にて1月27日より毎週金曜26時(初回は26時30分)放送。
※キャスト、スタッフのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■小宮璃央(犬田光役)
――原作の第一印象と、面白い!と感じた部分(ストーリーでも、キャラクターでも)をお聞かせください。
お話を頂いて、すぐに漫画を読んだのですが、面白くてどんどん読み進めてしまい最新話まで到達してしまいました(笑)。
試行錯誤しながら撮影を進めていき、皆さんにお届けできるように頑張ります!
――演じる「犬田光」の印象は?彼の魅力に感じた部分もお聞かせください。
犬田は信じる力が強くその信念を貫こうとしている姿がすごく魅力的だなと思いました! 自分がその信念を貫く犬田光をどう演じられるか今からすごく楽しみです。
――撮影への意気込みを教えてください。
誰1人欠けることなく「アカイリンゴ」をみなさんにお届け出来るよう出演者の皆そして、スタッフの方々一同全力で制作に取り組んでいきます!
――最後に視聴者のみなさんへメッセージを!
この度、「アカイリンゴ」犬田光役を演じさせて頂きます。小宮璃央です! みなさんにこの作品の魅力を最大限お届け出来るように光を演じていきます! 放送をぜひ楽しみにお待ちください。
■川津明日香(水瀬優役)
――原作の第一印象と、面白い!と感じた部分(ストーリーでも、キャラクターでも)をお聞かせください。
原作を読ませて頂いた第一印象は切り口が斬新で面白いなと思いました。性行為を法律で禁止するだけでその行為へのアプローチや感じ方が全員異なります。
禁止された性行為を違法な薬物のように扱ったり、不潔な事として扱ったり、ただの義務として扱ったり、愛として扱う人も居ます。
人の数だけ愛の形や性行為への感じ方や思いがあると思います。それをまとめて禁断の果実。
――演じる「水瀬優」の印象は?彼女の魅力に感じた部分もお聞かせください。
水瀬はヒーローです。少年漫画の主人公のような子だなと思いました。原作を見た時は口が悪い綺麗な女の子だなという印象を受けました。読み進めていくと水瀬は頭が良く視野も広く運動も出来、どんな時も機転を効かせていきます。
いかなる状況でも恋人を助けるために一生懸命ですが、実はとっても奥手です。そんな水瀬の可愛らしさが伝わるよう努めていきたいです。
――撮影への意気込みを教えてください。
私自身、性にフォーカスを当てた作品や水瀬のような役柄は初挑戦になります。衣装合わせや本読みを重ねていくうちに段々と水瀬のイメージを掴むことが出来ています。性別や年齢を問わず面白いな、なんか観てしまうなと思って頂ける作品になるよう努めていきたいです。
――最後に視聴者のみなさんへメッセージを!
原作ファンの方も初めて観る方でも絶対楽しめる作品ですので是非最後まで楽しみながら観ていただけたら嬉しいです!
◆新條由芽(宇宙美空役)
――原作の第一印象と、面白い!と感じた部分(ストーリーでも、キャラクターでも)をお聞かせください。
今までにない世界観でもしこんな世界だったら…と想像がふくらみます。キャラクター1人1人にちがった欲望があってそれが入り交じっていく感じが見ていてとても面白いです。
――演じる「宇宙美空」の印象は?彼女の魅力に感じた部分もお聞かせください。
何を考えているのか分からないけど何故か惹き付けられる。だからこそもっと知りたいと思う。独特の雰囲気を纏ったキャラクターだと思いました。
――撮影への意気込みを教えてください。
ウチュラの魅力を私なりに表現できたらと思っています! がんばります!
――最後に視聴者のみなさんへメッセージを!
先の展開が気になるような作品になること間違いなしです! アカイリンゴの世界観に浸りながら見ていただけたらと思います。お楽しみに!
■桑島憲司(監督)
「この作品の映像化は無謀だろ…」原作を読んでの率直な感想がこれでした。と同時に性描写の表現の限界にチャレンジしたいと思う自分もいました。地上波で流せるギリギリを攻めますので、衝撃のエロエモ作品を楽しみにお待ちいただけたらと思います。
■政池洋佑(脚本家)
矢内プロデューサーから執筆の依頼をもらった時、「これ、マジで実写化するんですか?」と思わず、聞いてしまいました(笑)。それぐらい過激な描写が多く、どうやって脚本にしていけばいいのか……と頭を抱えつつ、秒速で引き受けました。だって、こんなオンリーワンなストーリー、他にはありませんから。これは書き甲斐があるな、と。
ドラマ版は、ムラタ先生の最高過ぎる原作の展開・面白さを最大限お借りしつつ、より犬田光、水瀬優、宇宙美空の恋愛模様にフューチャーしたストーリーになっています。もちろん「魔法のステッキ」など、原作の爆笑ポイントは盛り盛り沢山で、脚本打ち合わせでこんなに「アホだなぁ」と爆笑したのは、初めてかもしれません。いやぁ、楽しかった。ただ、「アカイリンゴ」の脚本を書いた弊害が一つあって、キーボードで「成功」と打とうとすると「性行為」という言葉が真っ先に出てきてしまいます。まぁ、成功者を描いたドラマの依頼、来ないから、いっか。