地上波テレビや動画配信サービスなど、さまざまなメディアで注目のアニメ作品が世に送り出されてきた2022年。その中でも特にアニメファンに驚きと喜びを与えてくれた話題作を7作品ピックアップ。

まだ観られてない人は年末年始にイッキ見してみよう!

【写真】『チェンソーマン』デンジ・マキマ・アキ、アニメ化された人気キャラたちの姿

■『チェンソーマン』大人気原作が超クオリティで映像化

 2022年10月期からスタートするや否や、多くのアニメファンを熱狂させているのが『チェンソーマン』(テレビ東京系/毎週火曜24時)だ。本作は現在、「少年ジャンプ+」で第2部が連載中の藤本タツキによる同名コミックを映像化したダーク・ファンタジー。

 悪魔が人々を脅かしている世界を舞台に、“チェンソーの悪魔”と契約した少年・デンジがデビルハンターとして悪魔との死闘を繰り広げていく。

 本作の見どころは、原作発表時から話題になっていた過激な描写の数々だろう。アニメ化に際してもさまざまなシーンを容赦なく映像化。SNS上でも「表現が凄い」「だいぶ攻めてる」などの声が集まっている。

 またオープニング・テーマに米津玄師、挿入歌&エンディング・テーマにマキシマム ザ ホルモン、エンディング・テーマは週替わりで話題のアーティストを起用するスタイルも話題になった。

■『SPY×FAMILY』“かりそめの家族”が視聴者の心を温める

 4月~6月に第1クールが放送され、10月からは第2クールを放送中なのが遠藤達哉原作のアクション・コメディ『SPY×FAMILY』(テレビ東京系/毎週土曜23時ほか)。スパイの男と殺し屋の女、そして超能力者の少女が“かりそめの家族”として暮らす姿を、アクションあり、サスペンスあり、ギャグありのスリリングなストーリー展開で描いていく。

 ハリウッド映画を思わせる大掛かりな設定の中で、秘密を抱えるキャラクターたちが絆を深めていくさまに視聴者も感動。放送後にはSNS上に「今週もしっかりエモくていい話」「やばいなぁ、毎週心温まる」といった書き込みが寄せられている。

 2023年には、テレビアニメの「Season2」が放送され、オリジナル劇場版も製作されることも決定し、ファンを驚かせた。


■『うる星やつら』36年ぶり、ラム&あたるが令和に復活

 80年代を代表する作品として今も根強いファンに愛されているのが、高橋留美子原作の『うる星やつら』(フジテレビ系ほか/毎週木曜24時55分)。小学館創業100周年記念作品として、約36年ぶりに再アニメ化され大きな話題に。

 本作は、地球“最凶”の高校生・諸星あたると、宇宙から舞い降りた“鬼っ娘”美少女ラムの出会いと奇想天外な日常を描いたラブコメディ。今回の再アニメ化では、ラム役を上坂すみれ、あたる役を神谷浩史が務めている。

 10月期からスタートしたアニメは、原作コミックから人気のエピソードを厳選し映像化。視聴者からは「めちゃ懐かしい」「やっぱりラムちゃんはかわいいなー」などの声がネット上に集まっている。

■『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ヒロインが社長令嬢の“花婿”に!? SNS騒がせるガンダム新作

 「ガンダム」シリーズの最新作として10月から放送が始まった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(MBS・TBS系/毎週日曜17時)は、毎週放送のたびにSNSが大いに盛り上がっているのが特徴だ。

 本作は、モビルスーツ産業最大手企業が運営する学園が舞台。水星から編入してきた少女、スレッタ・マーキュリーを主人公に物語が展開していく。ヒロインをめぐって学園内のキャラクターたちの関係性が目まぐるしく変化していくさまは学園ドラマを見ているようなハラハラ感が味わえる。
 
 また、本作はキャラクターたちの発するキャッチーなセリフも注目を集めていて、これまでも「水星ってお堅いのね」「ダブスタクソ親父」といったフレーズがSNS上でバズを起こしている。

■『パリピ孔明』異色すぎる“転生モノ”主役はまさかの三国志から

 いまやマンガ・アニメの一大ジャンルとしてすっかり定着した“転生モノ”。
中でも異色すぎる設定で話題を集めたのが、四葉タト・小川亮の同名コミックをアニメ化した『パリピ孔明』(TOKYO MXほか)。

 主人公は西暦234年、三国時代を迎えていた中国から現代の渋谷に転生してきた天才軍師の“孔明”こと諸葛亮。そんな彼がシンガーソングライターを目指す英子をスターにすべく、圧倒的な知力でプロデュース。

 孔明が天才軍師ならではの的確なプロデュース手腕を発揮すれば、英子の歌声も回を追うごとに力強いものに。放送中はSNS上に「超面白いし勉強にもなる!!」「孔明さんの言葉に、英子ちゃんの歌に、いっぱい励まされた」などの反響が寄せられていた。

■『リコリス・リコイル』アクションもストーリーも魅力な完全オリジナル作品

 7月期に放送された『リコリス・リコイル』(TOKYO MXほか)は、人気ライトノベルやベストセラーコミックといった原作がない完全オリジナル作品として、今年注目されたアニメの1つだ。

 犯罪者を極秘裏に抹殺し治安維持する“リコリス”と呼ばれる少女暗殺者・千束とたきなを主人公に、2人がトラブルシューターとして東京中を奔走する姿を活写。

 『ソードアート・オンライン』シリーズでキャラクターデザインや総作画監督を務めた足立慎吾が本作で初監督を務め、ハードなガンアクションだけでなく、千束とたきなが絆を含めていく様も繊細なタッチで映像化している。

■『サイバーパンク・エッジランナーズ』世界的に大ヒットしたバイオレンスアニメ

 2020年に発売されたアクションロールプレイングゲーム「サイバーパンク2077」のスピンオフ作品として、今年の9月にNetflixで全10話が一挙公開され世界的なヒットとなったのが『サイバーパンク・エッジランナーズ』。
 
 巨大企業に支配された都市ナイト・シティを舞台に、母を亡くした少年デイビッドが、軍用品のサイバーウェアを身につけ傭兵として成り上がる姿と、彼が大きな陰謀に巻き込まれていくさまを過激なバイオレンスと性描写で描き出していく。

 Netflixのみでの配信でありながらアニメファンからの知名度は高く「こんなアニメ観たことない!」「すごい切ない」「今年を代表するアニメの一本」などといった反響がSNS上に寄せられている。

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