中谷美紀×菊池風磨『ギバーテイカー』撮影現場レポート　特別映像も解禁

すえのぶけいこの漫画『ライフ2 ギバーテイカー』（講談社アフタヌーンKC）を、中谷美紀の主演で連続ドラマ化した『連続ドラマW ギバーテイカー』（1月22日より放送・配信／全5話）より、撮影現場レポート、中谷のインタビューを収めた特別映像が解禁された。【動画】中谷美紀のインタビューやメイキング映像、初出しの本編映像も！『ギバーテイカー』特別映像 本作は、娘を殺された刑事・倉澤樹（中谷）と、その娘を殺した猟奇的殺人犯・貴志ルオト（菊池風磨）が繰り広げる死闘を描いた本格クライムサスペンス。ドラマ化するにあたり、原作とキャラクターの魅力を最大限に生かし、作品のメッセージをより深く表現するため、主人公の設定を原作の“妹を殺された刑事”から“娘を殺された刑事”へと変更。主人公の倉澤役を中谷が務める。 今回、撮影現場レポートが到着。倉澤樹として、黒のパンツスーツに身を包み現場に現れた中谷。その瞳の奥には、娘の命を理不尽に奪われた悲しみと怒りをたたえている。倉澤の抱える絶望を反映したような簡素な自宅に、一人佇む中谷の姿を見ながら、鈴木浩介監督は「倉澤の心象が置き去りにならないように書かれた脚本も素晴らしいが、それを表現する中谷さんは本当に凄い」と絶賛。 その後、倉澤の自宅にある日、ルオトからと思われるメッセージが届くシーンを撮影。玄関先に届けられたのは、娘をルオトに奪われた日を思い出させる風鈴と、彼の存在を示すアメの包み紙。アメの包み紙に書かれた「あなたの大事なものを、もう一度奪います」との言葉を目にした倉澤の恐怖と驚きを、中谷は呼吸を乱れさせながら表現し、その迫力に現場では緊張が走る。 倉澤がアメの包み紙を拾うところを撮影する際、手元がカメラにうまく映るようにしなければならないため、体の向きやタイミングなど、細かい動作の調整を要した。中谷が気合を入れ、見事に一発で決めて笑顔を弾けさせると、スタッフも歓喜。劇中では笑顔を封印している中谷だが、撮影の合間は笑顔でスタッフと交流をはかり、隅々まで声をかけ、座長として終始現場を和ませていた。 後先を考えずに行動し、他の刑事たちからは煙たがられることも多い倉澤にとって良き相棒となっていくのが、池内博之演じる刑事・今井要。現場では、倉澤と今井が次第に信頼を築いていく様や、倉澤が自責の念を今井に吐露するシーンなど、印象深いシーンが次々と生み出されていく。そんな2人の芝居を見つめながら、鈴木監督は「いいコンビだな」と顔をほころばせていた。 レポートと併せて到着した特別映像は、中谷のインタビューを、本編映像を挟みながら収めたもの。中谷は、自身が演じる倉澤について「“自分の娘を自分が教えていた学校の生徒に殺されてしまう”という壮絶な過去を持ち、怒り、憎しみ、悲しみ、絶望と、ありとあらゆる感情がないまぜになる一方、事件の捜査が進むにつれて、自分の周囲の人間がどんどん事件に巻き込まれてしまう。常に自責の念が付きまとう、とても苦しい役柄だと思っています」と説明。 そして「私にこの役が務まるのかと、正直なところ不安が大きかったのですが、いただいた台本を読んで、不安が払拭されました。ハラハラ、ドキドキさせられるめくるめく展開でありながらも、セリフにはできない領域が大切に描かれている台本で、心情が置き去りにされることがなく大切に表現されていたため、“早く続きが読みたい”と瞬く間にページを読み進めてしまいました」と、脚本に込められた熱気に背中を押され、倉澤として生きる決心をしたと明かす。 また、劇中で対峙するルオト役の菊池について「こちらの憎しみとか悲しみを、かきたてるようなお芝居をして下さって。もう私、（ルオトを）本当に殴りたくなってしまったんですよね（笑）。こちらの感情が引き出されました」とコメント。 今回初タッグとなった鈴木監督については「俳優の心情を捉え、私たちがどうしたいのか、どうしたらその心情で動けるかまで考えてくださっているので、大変な役柄であるにも関わらず、楽な気持ちで演じさせていただきました」と語っている。 『連続ドラマW ギバーテイカー』（全5話）は、1月22日より毎週日曜22時、WOWOWプライムにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信。