太田垣康男が原作を担当するNetflixアニメ『MAKE MY DAY』より、SFジャンルへのリスペクトが満載の予告編&場面写真が解禁された。

【動画】太田垣康男の作る重厚な世界観が見える予告映像

 本作は、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の太田垣康男が原作、「マクロス」シリーズ監督・メカニックデザインの河森正治と『チェンソーマン』デビルデザインの押山清高がメカデザインを務めるSF界”最強の布陣”が集結した完全新作アニメーションシリーズ。

氷と雪に覆われた惑星で過酷な任務に就く者たちが、人間を襲う凶暴なクリーチャーと遭遇し、混沌とした戦いに巻き込まれていくSFアクションサバイバルだ。

 貴重な高エネルギーレア鉱石“シグ”が採掘できる、氷と雪に覆われた惑星コールドフット。犯罪のないユートピアを謳う背景には、刑務所の囚人たちを過酷なシグ採掘に使うという実態があった。刑務所の看守アルバイトとして働く青年ジムは、突然起こった鉱山事故の現場に急ぐ。そこで目撃したのは、人間に襲いかかって来る異形のクリーチャーだった―。

 この度、主人公ジム役・山橋正臣、マーニー役・高垣彩陽、ウォルター役・山路和弘、バーク役・大塚明夫ら声優陣の声が吹き込まれた初の映像となる予告編に加え、場面写真が解禁された。さらに、「攻殻機動隊」シリーズで長きにわたり主人公・草薙素子役を務めてきた声優の田中敦子が、物語の舞台である惑星コールドウッドの執務官・キャシー役で参加が決定した。

 解禁された予告編映像は、田中演じるキャシーの「大気は有毒、地表はすべて凍結。ここは生き物を拒絶した白い地獄よ。脱走は自殺願望者だけがすること」という強烈なセリフから始まる。事故調査に向かったジムたちは、“スワーム”と呼ばれる危険なクリーチャーに遭遇。囚人の1人であるウォルターの「地獄の釜が開いちまったかもな…」という言葉通り、外界から隔絶された過酷な環境で壮絶なサバイバルを強いられる。


 太田垣は、「モンスターパニックを描くに当たっては、このジャンルの金字塔であるジェームズ・キャメロン監督の『エイリアン2』はもちろん意識しました。80年代SFホラーの大きな魅力だったスプラッター表現にも挑戦しています」と語る。さらに「展開に関しては主人公ジムから絶対に視点を逸らさない事に注力し、彼の見聞きした事だけで物語が進む事で視聴者が感情移入しやすい様に構成しました。これは一人称視点のアクションRPGからの影響です」と明かした。

 Netflixシリーズ『MAKE MY DAY』は、2月2日よりNetflixにて独占配信。

 ※太田垣康男のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■太田垣康男

――影響を受けたSF作品について

モンスターパニックを描くに当たっては、このジャンルの金字塔であるジェームズ・キャメロン監督の『エイリアン2』はもちろん意識しました。
80年代SFホラーの大きな魅力だったスプラッター表現にも挑戦しています。展開に関しては主人公ジムから絶対に視点を逸らさない事に注力し、彼の見聞きした事だけで物語が進む事で視聴者が感情移入し易い様に構成しました。これは一人称視点のアクションRPGからの影響です。

――メカデザイン・河森氏について

河森氏のデザインワークの中では『クラッシャージョウ』の登場メカが私の中ではダントツに好きです。
影響を受けた、というよりも、氏の洗練されたメカデザインに常に敬服するばかりです。


――メカなどのデザインについて

合理的で現実感のあるメカデザインは私の得意技なので本作でもその方向性は堅持してます。
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』ではサンダーボルト宙域という舞台から設定し、そこでどんな人間ドラマが展開すれば映えるか、という創作過程を踏みました。
本作でも惑星コールドフットという氷の惑星にあるシグ鉱山の舞台設定から構築し、どんな人間が生活しているかを想像する所から始めています。
作品にリアリティーを持たせる上でこの工程は欠かせません。

――クリーチャーデザインについて

最強の生物と呼ばれる微生物クマムシが凶暴な大型捕食獣で、しかも大群だったら、という発想からクリーチャーデザインを進めました。気を付けたのは生理的に不快と感じるデザインにしない事。
人間にとっては残酷なモンスターでも彼らも生物なので、愛嬌がありカワイイと思えるデザインにしようと心掛けました。

――視聴者に向けたメッセージ

SFモンスターパニックという題材ではありますが、『MAKE MY DAY』は主人公ジムの成長物語でもあります。過酷な状況からたった1人で這い上がる過程で、友情と愛情を知り、仲間を増やし、責任を背負う力を付け、家族のような絆を結んでいきます。
ファンの皆さんにはジムの生き様に共感して貰えると嬉しいです。
誰かの為の『MAKE MY DAY』を作れる人になろうよ、というのが本作のテーマです。

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