昨年『妻、小学生になる。』(TBS系)でドラマデビュー後、映画『かがみの孤城』では主人公の声を務め、今年はNHK大河ドラマ『どうする家康』への出演も決定するなど、大躍進を見せる女優の當真あみ。
【写真】妻夫木聡、松下奈緒との共演は学ぶことが多いという當真あみ
◆初めて“泣き芝居”にもチャレンジ「役にしっかり入りきらないとできないのが難しい」
本作は、多額の報酬と引き換えに手段を選ばず患者の命を救う正体不明の闇医者チームの姿を描く完全オリジナルの医療エンタテイメント。闇医者チームのメンバーには、主人公で孤高の天才執刀医・波佐間永介(通称エース)に妻夫木聡、その相棒である交渉人・下山田譲(通称ジョーカー)には藤原竜也、すご腕オペナース・依田沙姫(通称クイーン)には松下奈緒、若き万能ハッカー・白瀬剛人(通称スペード)を日向亘が演じる。
當真が演じるのは、エースのもう一つの顔である、パティシエ・波佐間と彼が作るケーキの大ファンで、パティスリー「カーサブランシェ」に足繫く通っている女子高生・嶋崎水面。一見ごく普通のケーキが大好きな女の子だが、時折寂しげな表情を見せることも。第6話では、水面と父(鶴見辰吾)に、闇医者チームが関わる。
演じる水面というキャラクターについて當真は、「自分の気持ちのままに素直に行動する女の子。今まで演じさせていただいた役とちょっと違った役で、私とは違った性格の女の子だから難しいと思った部分もありましたが、一番明るくて真っすぐな子というイメージで演じました」と語る。
家族や友人からは「妻夫木さん演じる波佐間さんにアピールしているけど、実際はどういう女の子なんだろう。水面ちゃんの内側が全然見えないから、今後どんな風に変わっていくのか気になる」と言われるそう。
撮影現場の雰囲気を尋ねると、「妻夫木さんは、医療シーンもあるのでセリフも大変ですし、毎日撮影でお忙しい中でも、優しく話しかけてくださいます。また、オペのシーンではガラッとかっこよくなるんです。私がパティスリーで接している波佐間さんにはそういう雰囲気がいい意味で全くないので、本当にエースなのかなって思うくらいに全然違う感じに演じ分けをされていてすごいなって思いました。松下さんは、すごくきれいで優しいお姉さんという印象で、会話しているとなんだか落ち着きました」。
第6話では、初めて泣く演技にも挑戦した。「役にしっかり入りきらないとできないっていうのが難しくて、その時のシーンの水面ちゃんの気持ちをすごく考えながらやっていました。なんでここで泣いているのかっていうことを、しっかり考えてやりました」と振り返る。父親役の鶴見辰吾にも助けられたそうで、「『ちょっとこうするといいよ』っていうアドバイスをくださり、スムーズにやりやすくなりました。一緒に演じていて学ぶこともたくさんありました」と感謝する。
◆ドラマデビューから1年「撮影現場で緊張しなくなってきた」
ドラマデビューとなった『妻、小学生になる。
演じるということに対しても「役を通して体験できるっていう感覚も楽しいなって思います。周りの俳優さんもすてきな方ばかりなので、こうして作品をご一緒できると、いろいろな演技を間近で見ることができて勉強になって楽しいです」と前向きだ。「皆さん、周りの人への気配りがすごくて、見習いたいなと思います」。
今期は、『Get Ready!』に加え、『パパとなっちゃんのお弁当』(日本テレビ系)にも出演。さらに、初の時代劇挑戦となる大河ドラマ『どうする家康』への出演を控え、多忙な毎日を送る。「東京の寒さにはまだまだ慣れなくて。ちょっとでもあったかくなるように」とレッグウォーマーを愛用しながら撮影に臨んでいる。
「(撮影中は)体調を崩すと大変なので」となかなか実現できないが、時間があったら「いろいろなところに出かけて、食べ歩きをしたい」との夢が。「浅草に行って、メンチカツだったりおにぎりだったりを。最近いろいろ調べていて、こういうお店に行ってみたいと、いつか分からない予定を立ててるんです」と笑顔を見せる。「甘いものも本当に大好きで、『Get Ready!』では、毎回ケーキをたくさん食べることができるので幸せです。見た目から味が予想できない、ワクワク感のあるケーキがいっぱいで楽しいです!」。
「等身大の役柄で、自分に近い役を演じさせていただくことが多かったので、今度は逆にミステリアスなクールな雰囲気の役柄にも挑戦してみたいなって思います」と目を輝かせる當真。まずは今夜の『Get Ready!』第6話で、感情あふれる演技で見せる新たな一面に期待したい。(取材・文:編集部)
日曜劇場『Get Ready!』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。