1993年2月13日、兵庫県生まれの有村架純。17歳でデビューした彼女もきょうで30歳を迎えた。
【写真】有村架純が30歳に ずっとかわいい…20代を振り返る写真特集
まずは今から10年前、2013年の有村について見逃せないのが連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)だ。有村は、小泉今日子演じるアキ(能年玲奈)の母・天野春子の若き日を演じた。社会現象ともいえる大ヒットとなった本作で、有村のことを初めて知った人も少なくないだろう。聖子ちゃんカットの有村がかわいかった。
2014年にはスタジオジブリの映画『思い出のマーニー』で声優に初挑戦。同年には『ジャンヌ・ダルク』で初舞台にして主演し、総勢130人のキャストの座長を務めた。
2015年には映画『ストロボ・エッジ』に俳優の福士蒼汰とダブル主演。役づくりのため、ロングヘアをばっさりカットした。完成披露舞台あいさつでは、「自分の気持ちもサッパリしたし、役として自分の容姿を変えるという、また違った役作りのアプローチができたことが新鮮でうれしかった」と話していた。本作の監督・廣木隆一からは厳しい演技指導を受け、大きく成長できたことを、その後のさまざまな場面で語っている。
同年には『映画 ビリギャル』でも主演を務めた。金髪&ミニスカートという格好で、慶應義塾大学合格を目指し、ひたむきに努力する女子高校生を演じた。それまで清純派のイメージが強かっただけに、このビジュアルには驚いた人も多かっただろう。しかし派手になりすぎないところに、有村の天性の品の良さがうかがえる。
2016年には、坂元裕二が脚本を務めたドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)に主演。民放ドラマ初主演(高良健吾とのダブル主演)だった。奇をてらうことのない、まっすぐなラブストーリーのヒロインを演じた。本作の共演にはメインキャストとして高良健吾、高畑充希、西島隆弘、森川葵、坂口健太郎、さらに高橋一生、永野芽郁、松本穂香、桜井ユキらも出演しており、振り返ってみるとその豪華さに驚かされる。演じた音ちゃんの黄色のコートが印象的で、完成披露試写会にもこの格好で出席していた。
■『ひよっこ』で国民的女優に
2017年にはヒロインを務めた連続ドラマ小説『ひよっこ』(NHK)がスタート。すでに知名度は充分にあったが、“朝ドラヒロイン”としてさらに幅広い層に知られ、国民的女優に。半年間、ごく平凡な女性ながらも、どんな逆境にもめげない谷田部みね子を演じて、日本中に勇気を与えた。
2018年には、ドラマ『中学聖日記』(TBS系)に主演。有村演じる中学校教師と、岡田健史(のちに水上恒司に改名)ふんする男子生徒との恋愛を描くという内容に、当初は否定的な声も多かったが、物語が進むにつれて、視聴者からの反響の声も大きくなっていった。
2019年には『ひよっこ2』が放送され、みね子と、結婚した秀俊(磯村勇斗)らの2年後の姿が描かれた。この試写会に登壇した際の有村は、髪をばっさりカットし、軽やかなボブヘアにイメチェンしていた。
2021年には、『いつかこの恋を~』の坂元裕二が脚本を務め、『映画 ビリギャル』の土井裕泰が監督した映画『花束みたいな恋をした』に菅田将暉とダブル主演。全国映画動員ランキングで公開から6週連続首位を獲得する快挙を達成した。
なお、このときにクランクイン!では有村にインタビューしたが、デビューして10年の変化を問うと、「顔つきが変わった」と語っていた。「責任を感じることが増えてくると、どうしてもキリッとしてしまう。昔の写真を見ると、やっぱり柔らかい顔をしているんですよね。幼さから、一つ気持ち的に大人になったことの表れなのかもしれませんが、もう一歩先に進んだところで、また新しい柔らかい表情になれるのかもしれない」と、心境を語っていたのが印象的だった。
昨年、2022年には、ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS系)に中村倫也と共に主演。
そして、30歳の年となる2023年には、『どうする家康』(NHK総合/毎週日曜20時)に出演中。今月23日には主演映画『ちひろさん』がNetflixで配信スタートし、全国劇場にて公開される。
2010年、17歳の時に、ドラマ『ハガネの女』(テレビ朝日系)女優デビューした有村架純。こうして写真とともに振り返ってみると、本人の言うように、柔らかい20代前半の頃の顔つきから、より大きな責任を伴った表情に変わっていっているようだ。これから30代の彼女はどんな“顔”を見せてくれるのだろう。