女優の蒔田彩珠が主演、高石あかりが共演する夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』(NHK総合)の制作が決定した。8月21日より放送スタートする。
【写真】ほたるとは腐れ縁の幼なじみ鍵谷美晴を演じる高石あかり
本作は、自分を偽り、「友人の仮面」をかぶった女性の物語。個性的な若手俳優たちが繰り広げる、繊細で瑞々しい青春ドラマだ。
就職活動で連戦連敗中の大学4年生・笠松(かさまつ)ほたるには、ある“天敵”がいる。小中高も一緒、そして、今も家の近くに住んでいる同級生の鍵谷美晴(かぎや・みはる)、そのひとだ。クラスのもめ事にも正論で返し、さまざまなアクシデントも創意工夫で乗り越える。いつも自分の前でまぶしいスポットライトを浴び続ける存在である。
そんな幼なじみのキャラを装い、入社試験に臨んだとしたら? 美晴の個性を自分のものとして偽り、提出したエントリーシートは、なんと通過。ほたるは、どう受け止めたら良いのかわからぬまま、次の面接、次の面接と、笑顔で嘘をつき続けていく…。
時は流れ、3年後。無事に内定を得たほたるは、有名大手企業でバリバリと仕事をこなしている。そんなとき、エントリーシートを拝借した相手である美晴本人に街でばったり再会する。ほたると美晴、浅からぬ縁の二人は、果たしてお互いを許し合えるのだろうか?
主演は連続テレビ小説『おかえりモネ』でヒロインの妹・永浦未知役を演じた蒔田彩珠(あじゅ)。
主人公がその仮面をかぶることになる「幼なじみ」役には、さまざまな映画やドラマで独特な存在感を放つ俳優・高石あかり。高石は「“今”美晴を演じられる事に意味を感じながら、真っ直ぐに役と作品に向き合っていきたいです。『自分とは』誰もが考えるこの問いに寄り添い、視聴者の方と一緒に考えていけるような作品になれるよう精一杯撮影に臨みます」とコメント。
脚本は、若手作家・兵藤るりのオリジナル。友情や恋、人生の分かれ道としての就職活動など、多くの人たちが通る道を、等身大でユニークな世界として描く。就活現役世代に近いからこそ見えてくるリアルな目線は、何者にもなり切れていない若者の複雑な心情を鮮やかにドラマとして表現する。
夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』は、NHK総合にて8月21日放送開始。
※キャストのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■蒔田彩珠(笠松ほたる役)
ほたるは特別な子ではなくて、きっと誰もがほたるなんじゃないかな?と思いました。自分に自信のある人も無い人も、誰かにどこか憧れていたり羨んでいたり、その気持ちに振り回されてしまったり。でも、好きってそういうものだと思うし、好きじゃないと友達にはなれないと思うんです。そんな人に出会えたほたるはラッキーな女の子です。気がついていないけど。私もほたるより一足先に将来についてたくさん考えた時期がありました。辛くても、その時間があったからこそ今の私がいます。その時の気持ちを大切に丁寧に演じたいと思います。誰もが人生の岐路や人との関わりに悩むことがたくさんあると思います。ほたるが一生懸命考えたり、周りの人達からの言葉や励ましを受け成長し、選択していく様子を一緒に見守っていただけるとうれしいです。
■高石あかり(鍵谷美晴役)
鍵谷美晴は、人々が理想とする、誰からも頼られいつも何かの中心にいるような人物です。一方で、とても人間らしい一面も併せ持っていて、役をつかむことの難しさも感じています。