アニメ映画『名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)』より、声優陣のスペシャルインタビュー&撮り下ろしスチールを解禁。第1弾は高山みなみ(江戸川コナン役)と林原めぐみ(灰原哀役)の対談。

公私ともに交流の深いふたりが、作品秘話から黒ずくめの組織の印象まで語り尽くす。さらにコナンと灰原の新たな場面写真も解禁された。

【写真】江戸川コナン&灰原哀の関係性は「運命共同体」(高山みなみ) 『名探偵コナン 鉄の魚影』新場面写真

 アニメ『名探偵コナン』の劇場版第26弾となる本作では、東京・八丈島近海にある世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」を舞台に、とある「新技術」を巡り、不穏な影が迫る…。メインキャラクターとして灰原哀が物語の鍵を握り、宿敵である黒ずくめの組織と激突…? ついに灰原の正体=シェリー/宮野志保であることがバレてしまうのか。

 公開から10日間経過した4月23日時点では観客動員407万人、興行収入58.6億円を記録している。

 本作での灰原哀の登場について、対談インタビューで林原は「なかったことにならないだろうかなと思っていました…(笑)。 劇場版は『ハロウィンの花嫁』や『業火の向日葵』等を見てもわかるように、派手な演出も多いですよね。もちろん、物語の根底には人間関係や友情関係などいつもの『名探偵コナン』らしい細かい部分の掘り下げがあるとは思っていましたけど、今回、アクションシーンはもとより、哀ちゃん絡みの話になる、ということは、当然(黒ずくめの)組織が絡んでくる。となると、私自身、外側にエネルギーを使うというよりも内側にエネルギーを使うことになるのは間違いない…。率直な感想としては『あぁ、逃げたいな』って」と明かした。

 高山は「『来ちゃったな』と思いましたね。組織絡みということで、『今回の協力者は誰になるんだろう』と考えました。
対組織となるとコナン一人では太刀打ち出来ない。灰原を守ることや隠すことはできたとしても、そこが限界です。黒ずくめの組織は想像以上に大きいですし、なにより大人ですから。まず、彼らに対抗するための布陣を想像しました。組織のメンバーの役者さんたちは大好きだからご一緒したいとは思うんですけど、やっぱりジンの声を聴くとピリっとするんですよ。『ヤバい、どうしよう』って。そう思っていた一年間でした(笑)」と振り返った。

 また、本作の見どころについて、林原は「今作は、コナン君の活躍や誘拐されてしまう哀ちゃんという柱もありますが、やっぱり推理劇としての面白さがあると思います。あちこちに伏線が張られているので、既に観てくださった方も、最初からちりばめられている小さな小さなギミックを拾い集めてもう一度見るというのも一興だと思うので、ぜひ何度でも八丈島へお越しください」とコメント。

 高山は「今作も何度観ても楽しめる作品になりました。あなたはコナンや灰原が見ていないところまで、全てを目にする目撃者。それぞれの立場でご覧になると、ストーリーの観え方が違ってくると思います。
そこここにちりばめられている伏線を回収しつつ、オマージュと思われるシーンを懐かしんでいただくこともできます。そしてまたTVシリーズで復習して、劇場へ行って…と、海のように深く楽しめます。あ、そうだ! 緊張感は続きますが、くれぐれも息を止めないように気をつけて! ぜひ何度でも八丈島へお越しください(笑)」とメッセージを寄せた。

 なおインタビュー全文は映画公式HPにて。第2弾は黒ずくめの組織メンバーの鼎談を解禁予定。

 アニメ映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は、全国公開中。

 対談インタビューは以下の通り。

<高山みなみ×林原めぐみ 対談インタビュー>

――昨年『ハロウィンの花嫁』の後付け映像で、遂に灰原哀がメインとして劇場版に登場するのでは?と大きな話題となりました。沢山の反響が届いていたかと思いますが、どのように感じていらっしゃいましたか?

林原:なかったことにならないだろうかなと思っていました…(笑)。劇場版は『ハロウィンの花嫁』や『業火の向日葵』等を見てもわかるように、派手な演出も多いですよね。もちろん、物語の根底には人間関係や友情関係などいつもの『名探偵コナン』らしい細かい部分の掘り下げがあるとは思っていましたけど、今回、アクションシーンはもとより、哀ちゃん絡みの話になる、ということは、当然(黒ずくめの)組織が絡んでくる。となると、私自身、外側にエネルギーを使うというよりも内側にエネルギーを使うことになるのは間違いない…。
率直な感想としては「あぁ、逃げたいな」って。

高山:「来ちゃったな」と思いましたね。組織絡みということで、「今回の協力者は誰になるんだろう」と考えました。対組織となるとコナン一人では太刀打ち出来ない。灰原を守ることや隠すことはできたとしても、そこが限界です。黒ずくめの組織は想像以上に大きいですし、なにより大人ですから。まず、彼らに対抗するための布陣を想像しました。組織のメンバーの役者さんたちは大好きだからご一緒したいとは思うんですけど、やっぱりジンの声を聴くとピリっとするんですよ。「ヤバい、どうしよう」って。そう思っていた一年間でした(笑)。

林原:いやな一年(笑)。

高山:本当にね(笑)。
大きな事件を片付けたのに、うわぁってなりました。

林原:そうだよね、毎年毎年事件も大きくなって…。

――お二人から見てコナン君と灰原の関係性はどう思いますか?

高山:運命共同体です。この二人の間には誰も入れない。それは博士であろうと蘭であろうと、誰も入ってくることが出来ない関係性であることは間違いないです。

林原:その理由を含めて悲しいけどね。

高山:うん、決して他の人にはわからない。

林原:じゃあ誰かに薬を飲ませて小さくして、3人にする?

高山:おいおい…それよか早く解毒薬を作ってよ!(笑) でも、もし解毒薬を開発できたとして、彼女は元に戻りたいのかなって考えちゃうんです。私からしたら、哀ちゃんにとっては今のままの方が幸せなんじゃないのかなって思ったりもする。まぁ、まだ(物語の中では)一年経ってないし、これから大きくなれるのか、成長できるのかもわからないんだけど…。

林原:じゃあまずは2年生になれるかから始めてみる?

高山:2年生になれたら考えよっか(笑)。まだこれからどうなるのかが分からないから先のことは考えられないんだけど、もしこのまま灰原哀という女の子として、成長して幸せに暮らせるのであれば、わざわざ宮野志保に戻って危ない目にあうことはないのかなと思ったりもしますね。


林原:組織そのものがなくなればいいんだけどね。江戸川コナン君も工藤新一君に戻ったらヤバいことがいっぱいあるじゃない?

高山:そうなのよ。そういうことも考えちゃうからさ、ただ単に戻るというのもどうなのかなって思っちゃう。

林原:薬さえあればいいってわけじゃないよね。もっと奥の奥にしっかり解決しないといけないことがあるからね。あと、今回は、組織ってどこまで広がっているんだろうって思った。

高山:まさか潜水艦まで持っているとは思わなかったよ!

林原:でもFBIやら潜入捜査している人が沢山いるってことは、色々な戦いとかも裏で操作したりしているかもしれないし、どこかの国から借りている潜水艦なのかもしれないし。謎が多いよね。

高山:潜水艦の乗組員の人たちも心配だよね。あなたたちはこの組織の事をわかってここにいるの?って聞いてみたい。

――全員ちゃんと逃げられたのかも心配です…。

高山:潜水艦を動かすためにけっこうな人数がいるはずですから、そこは心配ですね。
でも多分、ウォッカが逃がしてくれていると思う(笑)。ウォッカって、なんかそういうところちゃんとやってくれそう(笑)。

――それでは最後に今作の見どころと、メッセージをお願いします。

林原:今作は、コナン君の活躍や誘拐されてしまう哀ちゃんという柱もありますが、やっぱり推理劇としての面白さがあると思います。あちこちに伏線が張られているので、既に観てくださった方も、最初からちりばめられている小さな小さなギミックを拾い集めてもう一度見るというのも一興だと思うので、ぜひ何度でも八丈島へお越しください。

高山:いつも応援ありがとうございます。今作も何度観ても楽しめる作品になりました。あなたはコナンや灰原が見ていないところまで、全てを目にする目撃者。それぞれの立場でご覧になると、ストーリーの観え方が違ってくると思います。そこここにちりばめられている伏線を回収しつつ、オマージュと思われるシーンを懐かしんでいただくこともできます。そしてまたTVシリーズで復習して、劇場へ行って…と、海のように深く楽しめます。あ、そうだ! 緊張感は続きますが、くれぐれも息を止めないように気をつけて! ぜひ何度でも八丈島へお越しください(笑)。

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