福島第一原発事故を3つの異なる視点で描く―役所広司主演『THE DAYS』“緊迫”のメイン予告解禁

2011年に起きた東京電力福島第一原発事故を役所広司の主演で描くNetflixドラマ『THE DAYS』より、“緊迫”のメイン予告とポスターが解禁された。【動画】福島第一原発事故、緊迫の7日間を描く実話『THE DAYS』本予告 全8話のシリーズドラマとなる本作は、入念なリサーチに基づき、3つの異なる視点から事故を克明に捉えた重層的なドラマ。あの日、あの場所で、本当は何が起こっていたのかを、政府、会社組織、そして現場で命を懸ける者たち、それぞれの視点から描き真実に迫る、緊迫の7日間を描く実話だ。 企画・プロデュースは、『コード・ブルー ‐ドクターヘリ緊急救命‐』シリーズなどを手掛ける一方、『はだしのゲン』といった骨太な社会派ドラマを世に送り出してきた増本淳。『コード・ブルー』シリーズの監督として増本と長年タッグを組んできた西浦正記と、『リング』シリーズの中田秀夫がダブル監督を務める。 メイン予告は、津波がすさまじい勢いで福島第一原子力発電所に襲いかかる衝撃的な映像で始まる。続いて映し出されるのは、福島第一原発の吉田昌郎所長（役所）、事故発生現場に最も近い1・2号機当直長（竹野内豊）、国家的な危機に福島第一原発から225キロ離れた首都・東京で陣頭指揮する総理大臣（小日向文世）、真っ先にベントを実行するベテラン運転員（小林薫）ら、未曾有の危機に対峙した人々の苦渋の表情。 猛烈に押し寄せた津波は構内へと流れ込み、施設全体に大きな衝撃を与え、大きな揺れに襲われた職員たちの緊迫した姿に、吉田所長からの痛切な緊急報告が重ねられていく。「福島第一原発は地震と津波により全電源を喪失しました。原子炉建屋がある海抜10メートル地点は全域が水没、非常用ディーゼル発電機も海水を被り故障、中央制御室の全ての計器が作動していません。原子炉が今どうなっているのか、確かめる術がありません」。 そして4基の原子炉が暴走を始め、福島第一原子力発電所はかつて誰も体験したことのない危機的な状況に。総理大臣は「冷却装置は動いていると言っていただろう」と狼狽。電源を失い「弁が開いているか分からない状態」だという中央制御室宿直長からの報告に吉田は声を荒げる。さらに追い打ちをかけるように「数時間以内に核納容器が破損する」との報告が。状況は悪化の一途を辿っていく。 このままでは「第二のチェルノブイリ」になってしまう事態を打開するため、吉田の右腕となる5号機副長（音尾琢真）ら運転員たちが懸命に奮闘を続ける。もはや一刻の猶予もない中、電力会社副社長（光石研）が「すぐにベントをやれ。核納容器が壊れたらマズい」と指示を飛ばすと、吉田が「そんな事は知ってます！」と応戦する激烈な一幕も。 「私たちは何かを間違ってしまったのか。それとも避けられない運命だったのか」。事故に対峙した吉田は、ついに究極の決断を迫られる。「全電源を喪失している今、方法はひとつしかありません」とベント決行を告げると、総理大臣から「誰が行くのか」と問われ、「中央制御室の運転員たちです。被爆は避けられないでしょう」と答える。 その映像に重ねられるのは、行方不明となった息子の身を案じる両親（遠藤憲一、石田ゆり子）の沈痛な表情。果たして、これは天災なのか、それとも人災か。当時の緊迫感あふれる状況に圧倒されると同時に、巻き込まれた人々の悲痛な様子に心を締めつけられる予告となっている。 ポスターは、未曾有の事故に向き合った登場人物9人のID写真が配置されたもの。上には“これは天災か、それとも人災か。”と問題提起したコピーが添えられている。 Netflixシリーズ『THE DAYS』は、Netflixにて6月1日より世界独占配信。