乃木坂46山下美月と若手俳優の鈴木仁が初共演でダブル主演するドラマ『さらば、佳き日』が、テレビ東京系にて6月12日より毎週月曜23時6分に放送されることが決まった。

【写真】『さらば、佳き日』山下美月と夫婦役を務める鈴木仁

 原作は茜田千の同名漫画。

ある地方都市に“新婚夫婦”として引っ越してきた、主人公の晃と桂一。仲むつまじく穏やかに新しい生活を始めた2人には、実は誰にも言えない大きな「秘密」が―。2人は兄妹だったのである。とある“夫婦”と、親や友達、職場や近所の人々など、2人をとりまくさまざまな人間関係を描いた物語が、ドラマ化される。

 山下は、幼い頃から留守にしがちな両親に代わり、家事などをこなしてきたしっかり者で、保育園の先生として働く晃役。鈴木は、頼りないが心優しい性格で、絵本の出版社で働く、晃の3歳年上の兄・桂一を演じる。

 監督を務めるのは、映画『今はちょっと、ついてないだけ』『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の柴山健次。脚本は『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ)、『半径5メートル』(NHK総合)、映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』の川崎いづみ。

 山下は「晃と桂一の関係をどう表そうと考える日々ですが、共に私自身も喜んだり苦しんだり、2人の日常の中に生まれる感情をすくい取っていきたいと思っております」、鈴木は「自分自身の感情との向き合い方が重要になってくる作品だと思います。1人1人の心の動きや気付き、変化を感じてもらえたらと思います」とコメント。

 原作者の茜田は「ドラマの中で描かれる晃や桂一たちの気持ちが、観てくださる方の心に少しでも寄り添うことができるような、そんな作品になればいいなと思っています」としている。

 ドラマプレミア23『さらば、佳き日』は、テレビ東京系にて6月12日より毎週月曜23時6分放送。


 ※キャスト、スタッフコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■山下美月(広瀬晃役)

――本作の出演オファーを受けた時の感想、原作を読んでみての感想をお聞かせください。

桜の蕾が開こうとしている瞬間をずっと見ているような、強さと脆さに胸を打たれ、今作に参加させていただくことを決心しました。兄と妹という二本の糸が、友人や母親の存在を通して絡まり合い、2人にしか分からない世界を魅せてくれます。
現実的な問題とそれを超えるような登場人物達のそれぞれの愛の形に、様々な感情がぶつかり合いながら何度も読ませていただきました。

――演じられる役どころについての印象をお聞かせください。

私が演じさせていただく広瀬晃は、家庭的で面倒見が良く、芯がぶれない人だなと感じました。ですが、ちゃんと人間味のある不器用さも持っていて、生きにくさを隠しながら普通を装っているのが、どこか切なく愛らしいです。

――撮影への意気込みをお聞かせください。

初めてご一緒させていただく皆様と、どんなお芝居が現場で生まれるのか楽しみな気持ちでいっぱいです。
夏の始まりが近づくこの季節に、素敵なチームで撮影ができるのをとても嬉しく思います。
沢山悩んで話し合いぶつかりながら、撮影期間を佳き日にしていきたいです。


――視聴者のみなさんへみどころなどメッセージをお願い致します。

大切な人を想う気持ちというのは、どんな壁にも臆することの無い真っ直ぐなものです。
たとえそれが家族という関係であっても、淀むことなく愛は存在するのではないかと、原作を読んで感じました。
晃と桂一の関係をどう表そうと考える日々ですが、共に私自身も喜んだり苦しんだり、2人の日常の中に生まれる感情をすくい取っていきたいと思っております。精一杯演じさせていただきますので、放送を楽しみに待ってくださったら嬉しいです!

■鈴木仁(広瀬桂一役)

――本作の出演オファーを受けた時の感想、原作を読んでみての感想をお聞かせください。

表紙からしてとても温かみのある漫画だろうなと思いました。でもその中で入れ混じる様々な人間関係。
ドラマでも細部にこだわって原作の良さを充分に伝えられたらと思いました。

――演じられる役どころについての印象をお聞かせください。

兄なのに、妹に頼ってばかりの弟のような存在だと感じました。

――撮影への意気込みをお聞かせください。

ヒューマンドラマであり、その中に恋愛の要素が入ってくる。
そこを大切に人間味ある作品を共演者の方々、スタッフさん達と一緒に作っていけたらと思います。

――視聴者のみなさんへみどころなどメッセージをお願い致します。

自分自身の感情との向き合い方が重要になってくる作品だと思います。1人1人の心の動きや気付き、変化を感じてもらえたらと思います。

■茜田千(原作)

ドラマ化のお話を頂き、嬉しいという気持ちが湧くと共に原作を知らない方が観てどんな感情を抱くのかとても気になりました。ドラマの中で描かれる晃や桂一たちの気持ちが、観てくださる方の心に少しでも寄り添うことができるような、そんな作品になればいいなと思っています。

■中島叶(テレビ東京 制作局ドラマ室)

「普通とか常識って、いったい何なんでしょうね!?」台本の打ち合せをしている時に、監督の柴山健次さんと脚本の川崎いづみさんとこんな話をしていました。

「普通こうだよね」「普通においしい」「常識的に考えて」といったように、仕事でも私生活でも汎用性が高く便利な言葉です。しかし、多様性が認められている世の中で、「普通はこうだから」と自分自身や人に押し付けるように使っていい言葉なのか、この作品を作っていくうちに分からなくなってしまいました。
誰しもがほんのささいなことであっても、人に理解されないと苦しんだことがあるんだと思います。私自身も自分の思いを隠して「普通」や「常識」とされている型に自らはめ込むことで、所属する組織の中で生きやすい方を選択してしまう時があります。でもなんだかモヤモヤしたり…

茜田千さんの素晴らしい原作を元に、山下美月さんには妹・晃役、鈴木仁さんには兄の桂一役でご出演頂き、「普通」とはなんだ!と俳優・スタッフ全員で答えが出ない問答に頭を抱えながらも楽しく制作しています!

同性愛をカミングアウトした親友との友情。
愛ばかりを気にかける仕事一筋の母親の真意。典型的なパワハラ上司や、手を差し伸べてくれる同僚。

さまざまな人々と交流しながら、兄妹である二人が求め惹かれ合っていくヒューマンラブストーリーを通して「普通」とは何かを考えるきっかけになるようなドラマにできると嬉しいです。

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