若葉竜也が主演を務める荒木伸二監督最新作『ペナルティループ』より、伊勢谷友介、山下リオ、ジン・デヨンが出演することが発表され、併せて3人からのクランクアップ時のコメントが到着した。

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 『人数の町』の荒木伸二監督が若葉竜也を主演に迎えオリジナル脚本で描く本作は、先の読めない展開が待ち受けるタイムループ・サスペンス。



 岩森淳(若葉)は、最愛の恋人である唯を素性不明の男・溝口に殺された。大きな喪失感を抱えながら、岩森は自らの手で犯人に復讐することを決意。綿密な計画を立て、完璧に実行した…はずだった。しかし岩森が翌朝目覚めると、周囲の様子は昨日のまま。確かに殺したはずの溝口も生きている。そう、時間が昨日に戻っているのだ。

 困惑しながらも復讐を繰り返す岩森だが、何度殺しても翌朝は来ず、その度に恋人の敵を討ち続けることに。このループは一体何なのか、なぜ岩森はこの世界に入り込んでしまったのか。そして溝口が唯を殺した目的は何だったのか―。

 このたび、5月にクランクアップし、来年3月の公開を控える本作より、共演キャストが発表。岩森に繰り返し復讐される敵・溝口登役に伊勢谷友介、岩森の恋人・砂原唯役に山下リオ、そして謎の男役には、濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』に出演した韓国の俳優ジン・デヨンといった個性的なキャストが集結し、それぞれがこれまでにない役柄を演じる。

 併せて、3人のクランクアップ時のコメントが到着。
溝口役の伊勢谷は「僕は芝居が好きなんだろうか?現場で殺されている時も、分からなかった。でも、その予定調和(ループ)から抜け出し始めた瞬間、監督の絶妙な演出を受け感動し、若葉君のこだわりと素直さとの調和が生まれた時、それは動き始めました。キャラクターの気持ちとシンクロし始めます。役者をやる上でそれは全ての事で、僕が芝居を好きな理由そのものです」と作品への手応えをにじませる。

 唯役の山下は「この映画で描かれているのは、監督の頭の中の世界の、ほんのヒトカケラでしょうが、私が感じた人間への興味を満たしてくれるのでは?と思いました。見えそうで見えない、掴めるようで掴めない、唯という役を噛み砕いていく時間はとても楽しかったです」とコメント。

 謎の男役のジン・デヨンは「日本の映画に外国人の自分が出演することが邪魔になるのではないかと思い、撮影のない日でも現場で見学させて頂きながら映画に染み込む為にハーモニーを壊さず静かに自分の役割を果たす為に悩み考えました。監督は丁寧に説明して下さり、私が理解できるのを待ってくださいました。話を聞いて頂けるだけでも自信を持つことができとても心強く有難かったです」と語っている。

 映画『ペナルティループ』は、2024年3月より新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほか全国公開。

 共演キャストコメント全文は以下の通り。

伊勢谷友介、山下リオ、ジン・デヨンからのコメント全文

■伊勢谷友介(溝口登役)

僕は芝居が好きなんだろうか? 現場で殺されている時も、分からなかった。
でも、その予定調和(ループ)から抜け出し始めた瞬間、監督の絶妙な演出を受け感動し、若葉君のこだわりと素直さとの調和が生まれた時、それは動き始めました。キャラクターの気持ちとシンクロし始めます。役者をやる上でそれは全ての事で、僕が芝居を好きな理由そのものです。

ループしている撮影中、監督と話した時、不思議な事を言っていました。「1つの状況で多くの出来事が同時に起きている事が大好きなんだ」と。この作品が編集を経て、監督の特殊な世界観の中で、何が生まれているのか、それが楽しみです。

■山下リオ(砂原唯役)

初めて監督にお会いした時、この方の頭の中を覗いてみたい! とすごく思いました。この映画で描かれているのは、監督の頭の中の世界の、ほんのヒトカケラでしょうが、私が感じた人間への興味を満たしてくれるのでは? と思いました。

見えそうで見えない、つかめるようでつかめない、唯という役を噛み砕いていく時間はとても楽しかったです。完成を楽しみにしています。

■ジン・デヨン(謎の男役)

この映画に参加させて頂いたことに心から感謝しています。日本の映画に外国人の自分が出演することが邪魔になるのではないかと思い、撮影のない日でも現場で見学させて頂きながら映画に染み込む為にハーモニーを壊さず静かに自分の役割を果たす為に悩み考えました。


監督は丁寧に説明して下さり、私が理解できるのを待ってくださいました。話を聞いて頂けるだけでも自信を持つことができとても心強く有難かったです。脚本、現場が良ければ良い作品になるのは間違いない! 誰よりもこの映画の公開を待っています!

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