深川麻衣が主演、前田敦子石井杏奈が共演する、横関大の同名小説を原作としたドラマ『彼女たちの犯罪』が、読売テレビ・日本テレビ系にて7月20日より放送されることが決定した。

【写真】横関大の原作小説『彼女たちの犯罪』書影

 原作は、『ルパンの娘』や『忍者に結婚は難しい』など、人気ドラマ原作を次々と手がける横関大の同名小説。

愛人、主婦、刑事─それぞれに描く“普通の幸せ”への渇望が、彼女たちを狂わせていくスリリングサスペンスだ。

 深川演じる日村繭美(ひむらまゆみ)は、大手アパレル企業で広報を担当している32歳。おしゃれでセンスも良い。大学時代にはチア部で活躍し、男性によく言い寄られていたが、現在は恋人がいない。仕事における転落を機に、結婚に逃げようとするが、思っていたような結果が出ず、“普通に”結婚できないことに内心激しい焦りをおぼえている。

 前田演じる神野由香里(じんのゆかり)は、専業主婦。裕福な神野家に嫁ぎ、何不自由ない暮らしを送っている34歳。子供が出来ないこと、夫から家政婦扱いされること、周囲に心許せる人間がいないことから、常に孤独を抱えて、普通の“幸せ”に憧れを持っている。実は、思いもよらぬ過去を抱えていて─。

 石井演じる熊沢理子(くまざわりこ)は、新人刑事。最近刑事課に配置されたばかりで経験は浅いが、正義感が強く、やる気は人一倍の29歳。交番勤務を経て、念願であった刑事を目指して頑張ってきた。
彼女も、人知れず苦悩を抱え、“普通の幸せ”を切望している。

 立場も異なり、全く接点のなさそうな3人。それぞれに葛藤を抱えながらも、それぞれの日常を暮らしていた彼女たちだったが、ある日、一人の女性の失踪事件をきっかけに、その人生は思いもよらぬ方向に進んでいく。彼女たちは敵なのか、味方なのか、それとも…。

 主人公・日村繭美役の深川は、「原作を読ませていただいてとても面白かったのですが、ドラマでは原作とは違う展開になっていたり、違うスパイスが加わったりしているので、原作のファンの方も新鮮な気持ちで楽しんでもらえるようなお話になっています」とドラマならではの魅力をアピール。

 神野由香里役の前田は、「女性たちがそれぞれに『自分たちにとっての幸せとは何か』を問う内容になっているので、見てくださる皆さんにとっても、日常の中の自分の幸せってなんだろうなと改めて考えるきっかけになるのではと思います。毎回どんでん返しが気持ちいい内容になっていると思うので、楽しんで頂けたら嬉しいです」と手応えを明かした。

 熊沢理子役の石井は、「理子はいろんな顔を持っていて、過去の顔、家族への顔、仕事での顔、自分自身と向き合うときの顔…と、多面性を出していきたいなって思います。繭美、由香里とセッションしていく中で、生まれるものもたくさんあると思うので、とても楽しみです」と期待を込める。

 原作者の横関大は「『彼女たちの犯罪』は僕の作品の中でも異色作であると同時に、意欲作です。等身大の女性たちが“犯罪”という坂を転がり落ちていく様を描いたつもりです。深川麻衣さん、前田敦子さん、石井杏奈さんの3人がどのように出会い、どのような関係になり、そしてどんな顔を魅せてくれるのか。
原作者としても大変楽しみにしております」としている。

 プラチナイト木曜ドラマ『彼女たちの犯罪』は、読売テレビ・日本テレビ系にて7月20日より毎週木曜23時59分放送。

 キャスト、原作者らのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■深川麻衣

──今回の作品と自身の役どころの印象について。

 原作を読ませていただいてとても面白かったのですが、ドラマでは原作とは違う展開になっていたり、違うスパイスが加わったりしているので、原作のファンの方も新鮮な気持ちで楽しんでもらえるようなお話になっています。

 仕事での繭美は、バリバリ働いていて、部下からも尊敬されるような女性ですが、強く見えるけれど実はちょっともろかったり、弱いところもあるので、そんな人間らしさを視聴者の方に共感してもらえるような女性にしていけたらいいなと考えています。

 繭美・由香里・理子の人生がどう交わってぶつかっていくのかを見守ってもらえたら嬉しいです。

──前田敦子さん、石井杏奈さんとの共演について。

 お二人との共演は今回が初めてなのですごく楽しみです。今から面白い作品になる予感がしているので、撮影が待ち遠しいです。

──視聴者の皆様へのメッセージ。

 ラストに向けて一筋縄ではいかない、二筋縄でも三筋縄でも行かない展開が待ち受けているので、どんな展開が待ち受けているのか一緒に想像しながら楽しんでもらえたら嬉しいです。


■前田敦子

──今回の作品と自身の役どころの印象について。

 プロットを読ませていただいた時点ですごく面白くて、魅力的なドラマだなと思ってぜひ参加したいとおもいました。台本を読んでいても、最初からすごく伏線がちりばめられているので、映像になったら視聴者の方にもいろいろ推理してもらいながら見て、楽しんで、盛り上がっていただける作品になるんじゃないかなと思います。私自身がサスペンスに初めて参加するので、とても楽しみです。

 由香里は繭美や理子たちに出会ったときに初めて、女性として解放される部分があるのかなと思うので、嘘がないように演じられたらいいなと思います。少し難しい内容のように感じますが、みんなで支え合いながら繊細に演じられたらいいなと思っています。

──深川麻衣さん、石井杏奈さんとの共演について。

 楽しい夏になりそうな予感がしています。すごくシリアスなシーンが多いからこそ、撮影現場ではみんなで楽しく過ごせたら。仲の良さが作品の深さになるのではないかと思うので、とても楽しみです。

──視聴者の皆様へのメッセージ。

 女性たちがそれぞれに「自分たちにとっての幸せとは何か」を問う内容になっているので、見てくださる皆さんにとっても、日常の中の自分の幸せってなんだろうなと改めて考えるきっかけになるのではと思います。
毎回どんでん返しが気持ちいい内容になっていると思うので、楽しんで頂けたら嬉しいです。

■石井杏奈

──今回の作品と自身の役どころの印象について。

 視聴者の皆さんにも、何が真実で何が嘘なのか、誰が敵で誰が味方なのかと考えながら整理しながら、一緒に物語を進めていただけるドラマになると思います。

 理子はいろんな顔を持っていて、過去の顔、家族への顔、仕事での顔、自分自身と向き合うときの顔…と、多面性を出していきたいなって思います。繭美、由香里とセッションしていく中で、生まれるものもたくさんあると思うので、とても楽しみです。

──深川麻衣さん、前田敦子さんとの共演について。

 劇中の中でも個性豊かなキャラクターがどういう風に化学反応を起こしていくか楽しみです!

──視聴者の皆様へのメッセージ。

 一話から様々な展開がリズミカルに進んでいくところが見どころだと思います。人間だれしも何かを抱えて幸せを求めて生きているように、登場人物全員がそういう気持ちを抱えて生きているので、見てくださる皆さんにも共感していただける作品になっていると思います。

■原作:横関大

 『彼女たちの犯罪』は僕の作品の中でも異色作であると同時に、意欲作です。等身大の女性たちが「犯罪」という坂を転がり落ちていく様を描いたつもりです。深川麻衣さん、前田敦子さん、石井杏奈さんの三人がどのように出会い、どのような関係になり、そしてどんな顔を魅せてくれるのか。
原作者としても大変楽しみにしております。一度乗ったら降りられないジェットコースターのようなドラマ。そんな作品に仕上がることを期待してやみません。

■中山喬詞プロデューサー

 最高に秀逸なタイトル。それが、この原作を読み終わった時の感想でした。緻密に練られた伏線の数々やどんでん返しが二転三転するサスペンス、そして女性たちの葛藤や苦悩を丁寧に描いた群像劇。横関先生が書かれた素晴らしいストーリーは、明るい希望が少しずつ見え始めた今こそ、世に届けるべき作品だと強く感じました。

 これは三人の主人公が、それぞれにとっての“普通の幸せ”を追い求める物語です。でも、そう簡単には上手くいかない…もがけばもがくほど歯車が狂っていく一方…それでもなお懸命に人生を切り拓いていこうとする彼女たちの姿を覗き見してもらえたらと思っています。

 主演を務めていただく深川さんには、ちょっぴり不器用だけど、自分を貫き通す力強さがある彼女を。前田さんには、自分の欲を表現するのが少し苦手だけれど、品があってまっすぐな彼女を。石井さんには、謎に包まれているけれど、正義感に溢れ心優しい彼女を。
不安や悩みを抱えながらも、目を背けずに向き合おうとする彼女たちは、何とももどかしくて、何とも歯痒くて、何とも魅力的です。

 本音と建前、見栄と欲望…誰しもが抱えているであろう裏の顔が散りばめられた、このドラマ。彼女たちと一緒に、“犯罪”というスリリングな非日常の世界に浸っていただけたら嬉しいです。

 ただ、幸せになりたかっただけなのに…。そう渇望する彼女たちの日常に潜む、彼女たちの秘密が、この夏、浮かび上がる―。

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