落語の演目を原案とした新感覚ドラマ『にんげんこわい』のシーズン2『にんげんこわい2』が、WOWOWにて8月11日より毎週金曜23時放送・配信されることが決定。各話で主演を務めるキャストとして、吉田羊、吉岡里帆、岡田将生、安田顕、松重豊、伊東四朗の出演が発表されたほか、メインビジュアルとプロモーション映像が解禁された。



【動画】“人間の怖さ”際立つ落語をドラマ化『にんげんこわい2』プロモーション映像

 滑稽話のイメージが強いが、実は怖い話の宝庫でもある落語。『にんげんこわい』は、そんな落語の演目の中でも“人間の怖さ”が際立つ演目を、アレンジ&オムニバス形式でドラマ化した新感覚ドラマ。

 2022年に放送・配信された1作目に続き、このたびシーズン2となる『にんげんこわい2』(全6話)の放送・配信日が決定。今回ドラマとして描く落語は、「紙入れ」「品川心中(上・下)」「鰍沢(かじかざわ)」「権助提灯」「笠碁」の5つ。

 第1話「紙入れ」で主演を務めるのは、昨年俳優デビュー25周年を迎えた吉田羊。20代にして落語にハマったという彼女が、不倫の噺である「紙入れ」をスリリングに演じる。第2話「品川心中(上) 」と第3話「品川心中(下) 」で主人公の落ちぶれた看板花魁(おいらん)・お染を演じるのは吉岡里帆。「品川心中(上・下)」は全6話で唯一前後編に分かれた構成で、品川の遊郭を舞台に男女の騙しあいを描く。

 第4話「鰍沢」で主演を務めるのは岡田将生。妖しい山に迷い込む好奇心旺盛な主人公の旅人を演じきる。第5話「権助提灯」の主演は安田顕。主人に夜通し振り回されてしまう権助を、ユーモラスかつシリアスに演じる。
そして第6話「笠碁」では、主演の松重豊と伊東四朗が憎み合いながら求め合う近江屋と相模屋のご隠居にふんし、演技合戦を繰り広げる。迫力ある囲碁シーンは必見だ。

 また本作の語りを、現在の落語界をけん引する柳家喬太郎がシーズン1に引き続き務める。脚本も、前作に引き続き首藤凜、山田由梨、舘そらみの3人が書き下ろし。昔から変わらない「にんげんのこわさ」はそのままに、現代にも通ずる解釈を加えた本作に期待したい。

 メインビジュアルは、豪華主演キャスト6名が、意味深な表情を見せる姿をモノクロで配置したもの。人間のどろりとした黒いものが象徴的にデザインされ、シーズン1のロゴでもあしらわれた赤い“目くじら”が映えるビジュアルとなっている。

 本作への出演にあたり、吉田羊は「現場では、旦那の得体の知れなさと、新吉の素直な、それでいて時に見通しているようなお芝居が非常にスリリングで…。本当の間男はどちらで、知らぬふりをしているのは誰なのか、見るほどに“にんげん”が怖くなる新鮮な『紙入れ』をどうぞお楽しみください」とコメント。

 吉岡は「人間の怖さとは色々ありますが、このドラマ版“品川心中”で描かれるのは恋と欲望です。落語品川心中に登場するお染はプライドが高くずる賢い女性ですが、今作ではそこに少しだけ恋のエッセンスが入り、人間味のあるどこか憎めないキャラクターになっています」と、作品とヒロインを解説。

 岡田将生は「以前ドラマで落語をやらせていただいた事、そしてその時に鰍沢も教えていただいた事もあって、すぐ手を上げさせていただきました。
そしてそして、語り部が喬太郎師匠と言われたら、もうそれはやる以外ないのです。この話(『鰍沢』)こそ今回のにんげんこわいの象徴となるお話なのではと思います。2日間の撮影でしたが鰍沢の話の中に入ること、触れられた事、とても嬉しく思います」と思い入れたっぷりに語っている。

 連続ドラマW‐30『にんげんこわい2』は、WOWOWにて8月11日より毎週金曜23時放送・配信(全6話)。

主演キャストコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■吉田羊(第1話「紙入れ」おかみさん役)

落語にハマった20代、噺家の解釈や脚色の違いを楽しめる古典が好きでした。本来、顔を上下に切り独りで人物を演じ分ける話芸を実写化した今作は、自ずと人の数だけ解釈が生まれ、必ずしもそれらが同じでないのが、とても興味深くリアルにも感じました。

現場では、旦那の得体の知れなさと、新吉の素直な、それでいて時に見通しているようなお芝居が非常にスリリングで…。本当の間男はどちらで、知らぬふりをしているのは誰なのか、見るほどに“にんげん”が怖くなる新鮮な「紙入れ」をどうぞお楽しみください。

■吉岡里帆(第2・3話「品川心中(上・下)」お染役)

前回の「にんげんこわい」の作品を見させて頂き、大変面白くぜひ挑戦してみたいなと思いました。人間の怖さとは色々ありますが、このドラマ版“品川心中”で描かれるのは恋と欲望です。

落語品川心中に登場するお染はプライドが高くずる賢い女性ですが、今作ではそこに少しだけ恋のエッセンスが入り、人間味のあるどこか憎めないキャラクターになっています。
惚れたが負けの恋心をユーモアと情熱を持って挑みました。ぜひ新解釈の品川心中をお楽しみ頂けたら幸いです!

■岡田将生(第4話「鰍沢」旅人役)

今回、にんげんこわい2の「鰍沢」に参加させていだたきました。以前ドラマで落語をやらせていただいた事、そしてその時に鰍沢も教えていただいた事もあって、すぐ手を上げさせていただきました。そしてそして、語り部が喬太郎師匠と言われたら、、もうそれはやる以外ないのです。

この話こそ今回のにんげんこわいの象徴となるお話なのではと思います。2日間の撮影でしたが鰍沢の話の中に入ること、触れられた事、とても嬉しく思います。是非放送を楽しみに待っていてください。

■安田顕(第5話「権助提灯」権助役)

興味深く、面白いことに挑戦されている企画に呼んでいただき、嬉しく、光栄です。若旦那とその使用人、飯炊きの権助の、夜中から夜明けまでのお話です。権助は、只々寝たいだけの人。そこに羨望や劣等感などはなく、ただ『そういうもの』として毎日を全うする人。そういう時代に生きた人。
そう解釈して取り組みました。是非、ご覧ください。

■松重豊(第6話「笠碁」近江屋の隠居役)

お客さんを笑わせるのも恐がらせるのも、テンポと間が全てだとも言えます。笑いの古典芸能である落語をホラー仕立てで作り上げていく本作。しかも伊東四朗さんとの共演ということで、身の縮む思いで臨みました。そして大事なのはリアルに演じること。伊東さんからいろいろ教わった2日間でした。

■伊東四朗(第6話「笠碁」相模屋の隠居役)

「碁敵は憎さも憎し懐かしし」だったかな、囲碁をやる人なら、いや将棋、チェス等やる人も一寸照れ臭く気になる言葉ではないだろうか、そこの心理を突いた落語の「笠碁」を元にしたドラマの出演依頼に一もニもなくとびついた、だって私にもこんな心理状態若い頃あったんだもん。しかも相手役が大好きな松重さんと来ちゃなぁ、、、皆さん2人の丁々発止、どうぞお楽しみに。

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