日向坂46四期生が昨年9月に加入してから、1年が経とうとしている。つい最近まで普通の学生だった彼女たちはアイドルとして、ライブや雑誌のグラビア、バラエティー番組で輝く姿を見せている。
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■キラキラしたアイドルも楽しいだけじゃない
――お2人は昨年9月に加入してもうすぐ1年。活動を始めてから思い描いていたこととギャップを感じることはありましたか。
正源司:私はあまりなくて。グループのチームワーク、関係性がすごくすてきで、先輩後輩関係なく仲が良くて楽しんでいるイメージが加入してもそのままなんです。先輩方は私たち四期生のことも気にかけてくださって、本当に優しくて温かくて。とてもありがたいなって毎日思っています。
藤嶌:私はずっとキラキラしたアイドルを見るのが好きで、そういう世界を想像してきたんですけど、いざ自分がアイドルになってみると、キラキラしたアイドルも楽しいだけじゃない。いろんな葛藤があったり、いろんな思いをしたりして、キラキラしたパフォーマンスがあったんだなってすごく身に染みて感じています。
――藤嶌さん自身が葛藤を覚えたことはありました?
藤嶌:私はまだ全然浅い経験なんですけど、バラエティーでうまくできないとか、撮影で周りはできているのに自分はできないとか、いろんな思いで苦しくなっちゃうこともあるんです。
――そういう苦しい思いを解消する術(すべ)はあるんでしょうか。
藤嶌:私は嫌なことがあっても、食べて寝たら忘れます(笑)。
――すごく大事なことですね(笑)。
藤嶌:大事です(笑)。あとやっぱり、相談できる同期がいるのが一番ありがたいです。同期の存在はいつも大きくて、みんなに助けられています。
――正源司さんはそんなことはないですか?
正源司:私は普段、楽屋でもわちゃわちゃしていて、昔から「悩みなさそう」って言われることが多かったんですけど、実はそんなこともなくて。結構抱えてしまうタイプだと最近気が付いたんです。自分からはなかなか人に相談できないんですけど、例えば同期の平尾(帆夏)は、私に元気がないときは一番に気付いてくれて、何も聞かずに「今度どこどこ行こう」と声を掛けてくれたり、「よしよし」って抱き締めてくれたりするんです。周りのささいな変化に気付いて気を配ってくれるメンバーがいるからこそ、活動を安心して続けられているなって思います。
――お2人とも同期の絆が感じられます。
藤嶌:活動を始めてから言っていただくことが増えたのは、愛嬌(あいきょう)。
正源司:間違いない!
藤嶌:「愛嬌いいね!」って褒めてもらえることが増えました。
――それは誰に言われます?
正源司:私も言うよね。
藤嶌:うん、同期もそうですし、ファンの方がミーグリ(ミート&グリート)で伝えてくださったり、マネージャーさんからも言っていただけます。加入前、学生の頃は言われたことがなかったので、強みにしていこうかなって思います。
正源司:私は何かあるかな…。強いて言うと、オンオフの切り替え。オフのときは、楽屋でも「ガキんちょ」と言われるくらいおちゃらけているんですけど、お仕事になると急に切り替わると言われることが多くて。
藤嶌:私もそう思います。
正源司:パフォーマンスも曲によって顔つきが変わるって言われるんです。習い事でピアノ、吹奏楽部でフルート、家ではギターをやってきて、音楽はずっと大好きで。
■正源司陽子&五百城茉央、いとこ公表の秘話
――話題変わって、正源司さん。乃木坂46の五百城茉央さんといとこだと公表して、ファンから驚きの声が上がっていました。
藤嶌:よぴこ(※五百城が正源司を呼ぶときの名前)
正源司:茉央ちゃんが乃木坂46さんに加入するとき、お披露目の2日前くらいに聞いて、「えぇ!」ってなったので、私も自分のお披露目の2日前くらいに茉央ちゃんに「実は今、東京にいるんだ」って連絡して、築地で会ったんです。2人で大好きなマグロを頬張りながら「実はね…」って伝えたら、茉央ちゃんも「えー!」ってびっくりで。そのときから、「いとこだっていつ発表するんだろうね?」とワクワクしていて。そうしたら茉央ちゃんが「乃木坂配信中」でしゃべっている動画がアップされて、びっくりでした。
――それはびっくりしますね(笑)。
正源司:公表する前はお互いのファンの方が受け入れてくださるのか不安もあって、正源司家恒例の家族会議も何度かしたんですけど。結果的には、「2人のこと応援してるよ」と受け入れてくださる方が多くて、ありがたいなと思っています。
――藤嶌さんは知っていましたか?
藤嶌:私はグループ加入前に、「実はいとこなんだよね」っていうのをポロッと聞いて、「えぇー!」ってびっくりして。乃木坂の5期生さんはお披露目のときから見ていた方々だったので、「えっ、五百城さんのいとこ?」みたいな。
正源司:わ~、そうだったんだ。
藤嶌:そうそう。
――でもまだそれは秘密だよってことで。
藤嶌:はい。衝撃を抱えたまま過ごしていました。
――ちなみに、ほかの坂道グループで交流があるメンバーはいるんですか?
正源司:同い年。
藤嶌:(乃木坂46の)冨里奈央さん、(櫻坂46の)的野美青ちゃん、向井純葉ちゃんは全員06組。2006年2007年生まれの高校2年生で、同い年ということもあって話し掛けやすいところはあって。お互い同じような環境で過ごしているので、仲間が増えれば増えるほどうれしいです。
――お2人は、今の話にあったように同級生になりますが、普通の学校生活の中なら、お互いに「これは負けない」っていうようなことはありますか? 『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/毎週日曜25時5分)では学力テストや運動能力チェックをしていましたが。
正源司:学力はごめん(笑)
藤嶌:あ~(笑)
正源司:ごめんごめん(笑)
藤嶌:何も言えないです(笑)
――確かに、「学力テスト」(4月9日放送回)で正源司さんは8位、藤嶌さんは21位でした。
藤嶌:う~ん、何だろう(考えて…)あっ、カバンの中のきれいさ!
正源司:あっ!(悔しそうに)
藤嶌:女子力勝負でお願いします(笑)
正源司:完敗だ~。
――(笑)。「カバンの中身チェック」(2月19日放送回)で正源司さんのカバンの実情が明かされていて…。
正源司:完敗です。今ので敗北の気分です。
――今もあまり整理されてない?
正源司:きれいですよ。
藤嶌:うそです、うそです。
正源司:きれいって書いておいてください!
――どちらを信じたらいいのか(笑)。
藤嶌・正源司:任せてください!(笑)。
(取材・文:編集部 写真:上野留加)
日向坂46 10thシングル「Am I ready?」発売中。