日向坂46・三期生の上村ひなのが1st写真集『そのままで』を発売する。撮影は宮崎県、埼玉県秩父市、東京の3ヵ所で行なった。

自身初の水着、ランジェリー姿のカットも収録し、撮影前には「自然な体型」を目指して体づくりをしたという。中学2年生、14歳でグループに加入。19歳となった今、写真集は「ずっと思い描いていた夢だった」と喜びを語った(インタビュー前後編の前編)。

【写真】「自然な体型」を目指して体づくりをした上村ひなの、初の水着カットほか写真集先行カット

■高橋未来虹に「鋭いこと」を言われた真相

――写真集のお話の前にお聞きしたいことがありまして。「日向坂ちゃんねる」で上村さんが20分間、ラムネの瓶を開けられない様子がありましたが、あれはどういう…。

上村:本当に固くて開かなかったんです。あらゆる方法を試したんですけど開かなくて。諦めかけたんですけど、とにかく力を加えていたら開けることができました。

――ラムネを開けるのは初めてでしたか?

上村:それまでにも手こずりながらも開けたことはあったんですけど、あんなに開かなかったことは初めてでびっくりしました。マネージャーさんにも試していただいたんですけど開かなくて。

――あまりに必死な姿に思わず笑ってしまいました。

上村:ファンの方にもたくさん反響をいただきました。
まさかのハプニングだったんですけど、そういうのもYouTubeならではで、よかったと思います。

――そんな裏側があったんですね。では写真集についてのお話を。発売記念のSHOWROOM配信で、出版が決まったときの感想として「一番と言っても過言じゃないくらい、本当に夢だった」とお話しされていました。

上村:ずっと思い描いていた夢だったので、初めて聞いた時はびっくりしました。中学生の時に加入して、写真集といえば大人っぽいというイメージがあって。被写体として撮影していただくことも好きですし、一つの本として形にしていただけて本当にありがたいと思います。

――決まったことを誰にも話していない段階で、同期の高橋未来虹さん(高は正式には「はしごだか」)が、そのことに勘付いたように「鋭いことを言ってきた」そうですが。

上村:今回の写真集は、「ar」さんにお付き合いいただいているんですけど、未来虹から急に、「『ar』さんの雰囲気すごく合うよね」という話をされて。写真集が決まったというお話を聞いた直後に言われたんです。本当に何も言っていないし、勘付かれるようなこともしていないのに、なんで分かったんだろうって。

――ズバリ言われたわけではなく。


上村:ズバリ言われたわけではないんですけど、本当にぴったりのタイミングで言われたので驚いてしまって。まだ秘密にしておこうと思っていたので、動揺しちゃいました。

――でもその時は高橋さんにはまだ黙っていて。

上村:まだ言ってなかったです。そんなこともあって、メンバーの中で最初に伝えたのは、高橋未来虹です。

――伝えたときの高橋さんの反応はいかがでしたか?

上村:「おめでとう!」と、すごくびっくりしてくれました。

――では気付いていたわけではなくて。

上村:本当にたまたまだったみたいです。

――むしろ上村さんが過敏に反応してしまった。

上村:「なんで知ってるの!?」みたいな感じになってしまって(笑)。

■「自然な体型」を目指して体づくり

――撮影は、宮崎県と埼玉県秩父市、東京の3ヵ所で行なったそうですが、特に思い出に残った場所はありますか?

上村:どこも思い出に残っているんですけど、宮崎県の日向市は以前、日向坂46のレギュラー番組(『日向坂で会いましょう』)のロケでお邪魔させていただいて。当時行った場所にも行くことができて、この数年間の月日も感じました。


――宮崎県で撮影した印象的なカットを教えてください。

上村:やっぱり海のカットです。海を背景にしているカットはいろいろあって、衣装も水着だったり制服だったり。海と空がすごくきれいで。毎日のように晴れていたんです。グループカラーも空色ですし、一緒に写真集に閉じ込めることができてよかったです。

――埼玉県の秩父で撮影した理由が、「坂道合同オーディション」の合格祈願に訪れた神社があるからだと。

上村:秩父神社に行ってきました。秩父神社には合格祈願の時以外にも行くことがあって、お参りした後にうれしいお知らせがあることが多いんです。初フロントを務めさせていただいた「僕なんか」の前にも、秩父神社に行っていて。自分にとってのパワースポットということで選ばせていただきました。

――東京のご出身ですが、どういった縁があるんですか?

上村:おばあちゃんの地元なんです。
おばあちゃんに付いて、幼い頃行っていた記憶があって。

――なるほど、そういう縁があったんですね。撮影の前には、先輩の齊藤京子さんの写真集『とっておきの恋人』を見て勉強されたそうですが、参考にした部分はありますか。

上村:京子さんのほかにも、メンバーやいろいろなグループの先輩の写真集を見させていただいて、その人の素の部分や、普段見せないような表情を捉えた写真がとってもすてきだなと思って。だから自分もできる限りリラックスした状態で、素に近い表情を出せるよう意識しました。

――特にリラックスして撮影できたカットを挙げるなら?

上村:ポストカードの絵柄にもなっているんですけど、ハンバーガーを食べている写真で、ポテトを使ってお茶目な顔をしているんです。普段はあまり見せないような表情をしているところがお気に入りです。

――今回、初めて水着やランジェリーのカットにも挑戦されましたが、撮影に向けて準備したことはありますか?

上村:理想としていたのが、自然な感じの体型。今の自分を切り取っていただけるように、そういう体づくりをしようと思って。あまり無理なダイエットはしないで、健康的な食事を取ったり、タンパク質を多めに取ったり。あとはちょっと無駄に動き回ったりしてました。

――動き回るというのは…?

上村:お部屋の中でウエストを使うダンスを踊ってみたり、寝る前に3回くらいだけ腹筋をしたり(笑)。
鍛えすぎないよう、自分の好きな体型で撮影できたらと思って取り組みました。

――そうした準備をして撮影していかがでしたか?

上村:初めての写真集撮影で、撮影前は少し緊張もしていたんですけど、撮っていただいているうちにリラックスした表情を出せるようになって。素の表情や心からの笑顔で撮ることができてよかったと思います。

――実際に出来上がったものを見ていかがでしょう?

上村:すでにファンの方からも反響を頂けているんですけど、普段とはギャップのある姿もあるので、新たな一面をお見せできるのが楽しみです。

(取材・文:編集部 写真:上野留加)

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 日向坂46上村ひなの写真集『そのままで』は主婦と生活社より9月12日発売。定価は2300円(税込)。

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