俳優の上杉柊平と、Lilかんさい/関西ジャニーズJr.の西村拓哉がダブル主演するドラマ『ワンルームエンジェル』が、10月19日よりMBSほかにて放送されることが決定。併せて、枝優花監督撮り下ろしによるティザービジュアルと役紹介写真が解禁された。
【動画】上杉柊平&西村拓哉のシェアライフ 『ワンルームエンジェル』ティザー映像
原作は、「このマンガがすごい!」2020オンナ編13位受賞ほか、数々の賞を受賞しているはらだの同名コミック。衝撃的なストーリー展開と心をえぐる心理描写で多くのファンを抱える作者が、史上最も優しい物語として送り出した作品だ。
趣味なし、友人なし、恋人なし。生きる価値、なし。惰性で毎日を送っていたコンビニ店員の幸紀(上杉)は、うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、遠のく意識のなかで、真っ白い羽の美しい「天使」(西村)を見る。お迎えかと思いきや、その後すっかり完治して、帰宅してみると、そこにはあの時の天使がいた。
天使のふてぶてしい態度に戸惑いつつ、記憶もなく、飛べないというのを不憫に思い、天使をしばらく家に置くことに。突然はじまった奇妙な同居生活だったが天使との日々は、死んだように生きていた幸紀の心にある感情を芽吹かせて…!?
上杉演じる人生投げやりなヤカラ男・幸紀は、小汚い和室ワンルームで暮らすチンピラもどき。とある過去が原因で人生に投げやりになっていたが、天使と出会い、少しずつ変化が現れ始める。
一方、西村が演じるのは、幸紀が刺された際、突然目の前に現れた美しい天使。記憶喪失でひもじく、幸紀の家に勝手に上がり込む。
出演にあたり、上杉は「毎日が素晴らしく、充実しているものかどうかはわからないけど、人生は悪くないな、と思っていただける作品になれば嬉しいです」とコメント。西村は「寂しさや苦悩などいろんな感情を抱えた2人が出逢い、互いに素直に生きる。出逢いから別れまで2人の人間性や関係性が少しずつ変わっていく様子を細かく表現して、演じ切ることができればいいなと思っています」としている。
なお、原作者のはらだは「皆様にぜひ、もうひとつのワンルームの扉をオープンしていただきたいです」、枝監督「誰かに理解されたかった、理解したかった。出会いや別れによって、そういった想いを何度も経験し、その途方もなさに塞ぎ込みたくなったり諦めたくなったり。それでもやっぱり『誰かと共に生きていくということは、素晴らしい』と信じたくなるような秋にできたら幸いです」と、それぞれメッセージを寄せている。
ドラマシャワー『ワンルームエンジェル』(全6話)は、MBSにて10月19日25時29分、テレビ神奈川にて同日25時、群馬テレビにて10月24日24時30分、とちテレにて10月25日25時、テレ玉とチバテレにて10月26日23時より放送開始。
※上杉柊平、西村拓哉、スタッフのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■上杉柊平
日常を過ごしていると身体に入ってくる社会の汚い部分、人の醜さや自分へのやるせなさなど多くのマイナスなエネルギーがあります。皆そういった物を噛み砕きながら毎日を生きているわけですが、その蓄積は気付けば生きていくことへの活力を奪ってしまう事があります。
それと同時に寂しさや愛されたい気持ちは見えない所に追いやられてしまいます。
そんな中で出会う幸紀と天使、意味を持って引き寄せあった2人がどう生きるのか、丁寧に向き合いながらお芝居しています。
毎日が素晴らしく、充実しているものかどうかはわからないけど、人生は悪くないな、と思っていただける作品になれば嬉しいです。
■西村拓哉
この度”天使”役を演じさせていただきます、西村拓哉です。
出演のお話を伺ってすぐに原作を読んだのですが、僕が想像していたストーリーとは違って、すごく温かくて繊細で、素敵なヒューマンストーリーだなと思いました。寂しさや苦悩などいろんな感情を抱えた2人が出逢い、互いに素直に生きる。出逢いから別れまで2人の人間性や関係性が少しずつ変わっていく様子を細かく表現して、演じ切ることができればいいなと思っています。ぜひご覧ください!
■原作者・はらだ
付箋だらけでボロボロの台本。
わずかな時間に空でかけ合いをする姿。
光が当たって美しい技巧を凝らした羽。
漫画にももっと詰めたかったと感じた掘下げ、演出、空気、透明感。
最強に愛を感じてきました。
この作品は負の連鎖への抵抗として描いた面と、恥ずかしいですけどやっぱり愛が添えられてます。
そこに全力の愛で答えてくださって、ここまで大切につくってくださる方々に託すことができ、ドラマワンルームエンジェルのご報告が叶いました。
皆様にぜひ、もうひとつのワンルームの扉をオープンしていただきたいです。
■監督・枝優花
お話をいただき「どんな作品なんだろ」と名前を検索しながら自宅の本棚を眺めていたら『ワンルームエンジェル』の背表紙が視界に。…すでに持っておりました。普段漫画は読まないのですが、なぜか書店で気になって購入していたようで「これは自分がやるべきなのかも」と予感がした、というのが一年前でした。それからこの作品と向き合うなかで、なぜあのとき自分がやるべきだと感じたのか、その直感の理由を紐解く日々です。
誰かに理解されたかった、理解したかった。出会いや別れによって、そういった想いを何度も経験し、その途方もなさに塞ぎ込みたくなったり諦めたくなったり。それでもやっぱり『誰かと共に生きていくということは、素晴らしい』と信じたくなるような秋にできたら幸いです。よろしくお願いいたします。