広瀬アリスなにわ男子道枝駿佑が初共演することで話題を呼んでいる、火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系/毎週火曜22時)。本作は、やっかいな問題を抱えた30歳の主人公が、謎の大学生の一言をきっかけに学び直しを決意して大学生となり、令和の大学生たちに揉まれながら恋に、勉強に、夢に奮闘する姿をオリジナルストーリーで描く。

主人公の白玉佐弥子を演じる広瀬と、佐弥子が出会った大学生の小笠原拓を演じる道枝が、ドラマ撮影の裏話を明かした。

【写真】ミステリアスな大学生・小笠原拓を演じる道枝駿佑

◆広瀬アリスから見た道枝駿佑は「思い描いていた拓そのまま」

――実際にお会いして、お芝居をしてみた感想を聞かせてください。

広瀬:私が思い描いていた拓そのままでした。二人の掛け合いも日に日に増えているので、これからの撮影も楽しみです。

道枝:僕も楽しく撮影できています。これから回数を重ねることで面白い雰囲気を出していけたらいいなと思います。

――台本を読んで、お互いのキャラクターについては、どんな印象を持っていましたか?

広瀬:私からみた拓はミステリアスで“省エネ”。あまりワーっとはしゃぐタイプではないけれども、人としてすごく惹かれる部分がある印象だったので、(道枝)そのままだと思います。

道枝:僕が台本を読んで感じた佐弥子の印象は、コミカルで顔に表情が出る人だと思いました。そんな姿を想像して台本を読みました。

――では、現在、それぞれのキャラクターを演じてみてどんな人物だと感じていますか?

広瀬:佐弥子はカロリーが高い! かなり弾けているので、毎日大変です(笑)。朝から晩まで撮影中はドタバタです。
それから、かなりドジ。何か一つ足りない惜しいタイプで、彼女を見ているとすごく応援したくなりますし、この子のために何かしてあげたいと思ってしまいます。

――広瀬さんと似ているところはありますか?

広瀬:私もドジは多いですが、佐弥子ほどではないです(笑)。

――道枝さんは、拓についていかがですか?

道枝:普段の僕とは真逆だと思います。表情もそうですし、立ち振る舞いも全く違うので、僕を知っている方は、すごく新鮮に見ていただけるんじゃないかなと。矛盾していますが、“狙っていないかっこよさやかわいさを狙う”ことを意識しているので、それが出せたらいいなと思っています。歩き方や小物の持ち方でどうかっこよく見せるかを探りながら演じているので、演じていてすごく楽しいです。

――どんな小物の持ち方なんですか?

道枝:ポケットに手を突っ込んで、片手で持つとかっこいいのかなと思って、そんな持ち方をしています(笑)。

――役作りはどのようにしましたか?

道枝:僕は監督から「等身大でやってください。そのままでもいい」と言われたのですが、そう言われると逆に難しいなと思いました。なにわ男子で歌番組に出た時に、僕の話の聞き方が拓っぽかったようで、自分では気づかないところで似ているのかなとは思います。他の子が前に出ている時には一歩引いて見ている姿が拓っぽいのかなと思うので、そうしたところも役に取り入れながら演じようと思っています。


広瀬:佐弥子はどんなに悲しいことがあっても、悲しみを見せないようにしています。そうしたシーンも一緒になって「わ~」と慌てて、楽しみながら観てもらえたらいいなと思っているので、そこは気をつけています。ラブコメなので、悲しい作品にはしたくないので。

――かなり悲しい出来事が立て続けに起こりますもんね。

広瀬:そうなんですよ、悲劇だらけ(笑)。だから、そこをいかに面白く見せられるかというところは考えています。

◆広瀬&道枝が最近経験した“アオハル”は?

――出演が決まった際のオフィシャルのコメントで、道枝さんが「今回は、キュンキュンさせます」とおっしゃっていましたが、広瀬さんは撮影中、キュンキュンすることもありますか?

広瀬:キュンキュン、ありますよ! キュンキュンする仕草がたくさん散りばめられているので。視聴者の方もきっとキュンキュンすると思います。

――では、そんな撮影現場の雰囲気を教えてください。

広瀬:佐弥子の家族のシーンは、最初の撮影から団結力がすぐに生まれました。一発目でこれかという勢いで(笑)。これから家族のシーンももっと増えていくと思うので、撮影も楽しみです。
それから、(佐弥子が通う大学の近くにあり、学生たちが集う)シェアハウスのシーンでは、いい空気が作れればいいなと思います。やっぱり、大学生だからこそのノリやセリフのテンポ感、会話劇というのが今回のドラマは多くなるので、できる限りその空気感を早く完成させたいとは思っています。楽しみです。

道枝:僕は、友達の水沢林太郎がいるのですごく安心感があって、心強いです。

――広瀬さんは、今回の現場では共演経験が多い方はいらっしゃいますか?

広瀬:私、これまで年上の方とばっかり仕事してきたんです(笑)。ちょうど私たちが21、22歳くらいの頃って、制服を着て、あごクイ、壁ドンが流行っていた時期で、私と同世代の俳優さん、女優さんはそういう作品に出ていたんですが、私は西田敏行さんと『釣りバカ日誌』をやっていたんです(笑)。今回、初めて年下の方たちと一つのドラマを作るというので、どうしようとすごく今、困っています(笑)。

――撮影の休憩中には、お二人でお話をされている様子も見られましたが、そんな時はどんなお話をしていたんですか?

道枝:他愛もない話をしましたね。

広瀬:初めましての時に、21歳の誕生日をお祝いしたので、もうお酒も飲めますねという話をしたりしてました。

――このドラマは、30歳にして佐弥子が大学に入り、学び直すという物語ですが、お二人は学び直してみたいことや学び始めたいことはありますか?

広瀬:語学は学びたいです。

道枝:そうですね。

広瀬:英語、韓国語ができたら楽しいんだろうなって思います。


道枝:僕は、高校生をやり直したいです。もうちょっと楽しめたらと思います。友達はいたんですが、お仕事があって文化祭や体育祭に行けなかったんで、文化祭にも行ってみたかったですね。

――アオハルしたかったということですね。最近は、「アオハルだな」と思ったことはありましたか?

道枝:この間、静岡でライブを行った時のことですが、楽屋にシャワー室が2部屋あったんです。ライブが終わったら、そこにメンバーが2人くらいずつ入って浴びるんですが、僕が浴びていたら、なぜか隣のシャワー室に4人も入ってみんなでシャワーを使っていて。それを見て、青春だなと思いました(笑)。

広瀬:私は年相応の生活をしてます(苦笑)。犬を愛でて、仕事して、お酒を飲んで寝る。だから、青春しているなと思うことはないです(笑)。この作品で、久しぶりにアオハルを経験しているのかなと思います。食堂のシーンでは、エキストラの方が100人以上いる中でお芝居をしたのですが、ガチャガチャした感じが懐かしいなと思いました。
この数ヵ月は、大学生活を楽しみたいなと思います。

――では、佐弥子は子どもの頃からの夢のために動き出しますが、お二人の子どもの頃の夢は?

道枝:マジシャンになりたいと言ってた気がします(笑)。マジックがかっこよく見えていたんだと思います。

広瀬:私の家系は看護師が多かったので、漠然と看護師になりたいと思ってました。

――最後に、ドラマの見どころを教えてください。

広瀬:1話からとにかく面白いドラマになっています。1話と2話は、特に“ラブコメ”の“コメ”が強いので、ケタケタ笑いながら観ていただけると思います。佐弥子は30歳から大学生をもう一度始めるのですが、何歳からでも挑戦できるんだというメッセージが込められている物語なので、誰かの背中を押す作品になったらいいなと思いますし、元気を与えられたらいいなと思います。火曜日の夜って一番テンションが下がると思うんです。ですが、ドラマを観てスッキリして、元気になってもらって、水曜日、木曜日を迎えていただけたらと思います。

道枝:コメディに振り切ったシーンがたくさんあるので、仕事終わりに観ていただいて、クスッと笑っていただいて、キュンキュンしてもらって、お仕事の癒やしになれればいいなと思います。

(取材・文:嶋田真己)

 火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』は、TBS系にて10月17日より毎週火曜22時放送。

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