《最強の呪術師》安倍晴明の“若き日の秘密”に迫る映画『陰陽師0(おんみょうじぜろ)』が、2024年GWに公開されることが決定。壮大な物語を予感させる特別映像が解禁されたほか、原作の夢枕獏や監督・脚本の佐藤嗣麻子らのコメントが到着した。



【動画】未体験の呪術エンターテインメントの幕開け 映画『陰陽師0』特別映像

 原作となる夢枕獏の小説「陰陽師」は、平安時代に実在した《最強の呪術師》安倍晴明の活躍を描いた大ベストセラーシリーズ。1988年に刊行され、35年たった現在でも定期的に新刊が発売されており、つい先日には18刊が発売されたばかり。シリーズ累計発行部数は600万部を超え、アジア・ヨーロッパでも熱く支持されるなど世界的人気を誇る長寿作品だ。

 “陰陽師”というコンテンツは、テレビドラマ、アニメ、舞台、歌舞伎、ゲームなどで多種多様に扱われてきたが、今年初めて夢枕獏原作によるアニメの配信も決定。そして、実在した《最強の呪術師》安倍晴明の命日とされる本日10月31日、安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーとして、映画『陰陽師0』が2024年GWに公開されることが明らかとなった。

 撮影にあたり、安倍晴明に縁のある京都、奈良をはじめ、岩手、静岡、千葉など日本全国各地で大規模ロケを敢行。アクションあり、ラブストーリーあり、謎解きありの未体験“呪術エンターテインメント”超大作に仕上がっている。

 監督・脚本は、原作・夢枕獏が「『陰陽師』を映画化をするならこの人に」と望んだ佐藤嗣麻子(『K‐20 怪人二十面相・伝』『アンフェア』シリーズ)。呪術監修として、『呪術廻戦』に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した「呪術の日本史」で監修を務めた加門七海が全面バックアップ。《最強の呪術師》となる前の若き晴明の物語に最強の布陣で挑む。

 公開決定とあわせて、若き晴明の壮大な物語を予感させる特別映像も公開。“陰陽師”の代名詞ともいえる五芒星とともに、呪術を放とうとする晴明の姿からスタート。
続いて、陰陽師になることを志す学生たちが励む学び舎“陰陽寮”や、晴明の相棒となる源博雅らの姿、彼らが挑む強大な呪いの一端を垣間見ることができる。

 本映像のナレーションは、アニメ『SPY×FAMILY』のヨル・フォージャー役や『ONE PIECE』のヤマト役などで知られる声優・早見沙織が担当し、未体験の“呪術エンターテインメント”が描かれる世界観に奥行きを与える。「若き晴明の秘密が今、明かされる」というキーフレーズが挟み込まれ、どのような作品に仕上がるのか、そしていかにして若き晴明が《最強の呪術師》になったのか、物語の展開に期待が膨らむ内容となっている。

 世界的な情報過多で、情報が人を操る現代。佐藤嗣麻子監督は「今の世界は“呪”に溢れている。だからこそ、安倍晴明が必要」と語る。世界各地で“呪”の極みである戦争が勃発する今だからこそ、安倍晴明を描く意義は大きい。

 本作について、原作・夢枕獏は「心の底から、本当に感動した、と言える作品でした。すべてが素晴らしくきちんとしていながら、珠玉の青春物語でもあり、晴明と博雅の関係性には本当に落涙してしまいました。どれだけ楽しみにしていただいても大丈夫です」と絶賛。

 呪術の権威である加門七海は「ここまで正面から呪術と向き合った映画は、日本では初めてでしょう。綿密に構成された美しい映像には隙が無く、画面の端々に様々な仕掛や記号が施されています」と、作品で描かれる映像美・呪術について期待が膨らむコメント。


 プロデューサーの濱名一哉は「日本映画から世界にアピール出来る新たなヒーローを誕生させたい!」と製作に込めた想いを明かし、「今、日本や世界の人々は戦争や貧困そして厳しい自然災害に直面しています。そんな恐怖と不安な時代の闇や災厄を振り祓い希望と勇気の光を放つ男こそ、この物語の主人公・安倍晴明なのです」と熱く語っている。

 映画『陰陽師0』は、2024年GW全国公開。

※原作、監督、呪術監修、プロデューサーのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■夢枕獏(原作)

原作者として、実にありがたい映像化となりました。『陰陽師0』は心の底から、本当に感動した、と言える作品でした。

佐藤嗣麻子監督とスタッフの皆さんが心血を注ぐ姿を見て感じていたのは、新しい安倍晴明が誕生するんだなということでした。晴明が晴明たる世界観、“呪”の表現、呪術の演出、すべてが素晴らしくきちんとしていながら、珠玉の青春物語でもあり、晴明と博雅の関係性には本当に落涙してしまいました。ご覧いただければ二人の関係はここから出来上がったのかとわかると思います。陰陽師ファンの皆様も、どれだけ楽しみにしていただいても大丈夫です。ぜひご期待ください。

■佐藤嗣麻子(脚本・監督)

夢枕獏さんの「陰陽師」が大好きで、発表当初、資料が沢山残っている安倍晴明と違い、あまり資料の無かった源博雅を国立国会図書館に調べに行き、獏さんや漫画を描いていた岡野玲子さんに送っていました。


「映像化するなら是非脚本・監督を」という願いが、長い年月を経てやっと叶うことが出来ました。この映画の為に乗馬、装束の着付け、ナチュラルガーデニングなどを習って準備をしてきました。呪術監修に呪術界の第一人者・加門七海さんをお迎えするのも念願でした。ようやく『陰陽師0』として、完成して皆さんにお見せできることをとても光栄に思っています。夢枕獏さんの「陰陽師」の呪と呪術の世界を楽しんで頂けたら幸いです。

■加門七海(呪術監修)

『陰陽師0』は安倍晴明の活躍を描いた一級のエンターテイメントですが、呪術とは何か、人の世にどう働きかけるものなのかを描いた作品でもあります。ここまで正面から呪術と向き合った映画は、日本では初めてでしょう。呪術にご興味のある方ほど興奮できるのではないでしょうか。事実、私は興奮しました。

綿密に構成された美しい映像には隙が無く、画面の端々に様々な仕掛や記号が施されています。何度でも見返して、佐藤監督が築いた世界の仕掛を解き明かしてみて下さい。

■濱名一哉(プロデューサー)

日本映画から世界にアピール出来る新たなヒーローを誕生させたい! そんな思いから始まったこの企画『陰陽師0』を皆様に発表出来る日を迎えられたこと本当に嬉しく思います。


今、日本や世界の人々は戦争や貧困そして厳しい自然災害に直面しています。そんな恐怖と不安な時代の闇や災厄を振り祓い希望と勇気の光を放つ男こそ、この物語の主人公・安倍晴明なのです。千年の時を超え蘇る史上最強の呪術師・安倍晴明中心に展開する映画『陰陽師0』は全く新しいインパクトを観客に与える極上のエンターテイメントになると確信しています。是非スクリーンで目撃して下さい。

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