日本オリジナルバージョンが3年ぶりの上演となるミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(2024年5月16日より上演)の新キャストが解禁。ジュリエット役に奥田いろは乃木坂46)と吉柳咲良、ロミオ役に小関裕太と岡宮来夢が決定した。



【写真】ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』仮チラシ第2弾

 ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、2001年にフランスで生まれ、世界20カ国以上で600万人以上を動員したメガヒット作品。日本では小池修一郎演出により2010年に宝塚歌劇団によって初演。2011年に日本オリジナルバージョンが誕生。その後、上演の度に注目を集め、2017年には演出を一新し更なる反響を得て、2021年以来3年ぶり6度目の上演が決定した。

 仇同士の家に生まれながら運命的な恋に落ち、争いの終結を願いながら、ひたむきに互いを愛したロミオとジュリエット。言わずと知れたシェイクスピアの名作を原作としながら、更に本ミュージカルは“ティボルトの従妹ジュリエットへの密かな恋情”、“ロミオに恋人の死をベンヴォーリオが伝える”といったオリジナルの設定を加え、登場人物の葛藤をより繊細に描き出す。

 演出は、宝塚歌劇団での公演、そして日本オリジナルバージョンの上演を全て手掛けてきた小池。『エリザベート』『モーツァルト!』に加え、『LUPIN』『ポーの一族』『るろうに剣心』といった名作の世界初のミュージカル化も手掛ける彼が、迫力の歌とダンスで、若者の疾走感と感受性を巧みに表現する。

 先輩・生田絵梨花の後を追い、念願のジュリエットを演じる奥田は「純粋だけど芯の強さもあるジュリエットをどこまで自分に落とし込めるか、私自身がジュリエットをどこまで愛せるのかこれから始まるお稽古が楽しみです」、吉柳は「ピーターパンを卒業してから初のミュージカル出演となるので、またあの時とは違った、ジュリエット役として皆様に納得いただけるような姿をお届けできるよう誠心誠意挑みます」と意欲をあらわに。

 小関は「クラシカルな音楽とポップスが混ざり合った美しい楽曲たちを歌い上げることが、僕にとって挑戦だと感じています」、岡宮は「選んでいただいた責任をしっかりと感じ、そして先輩方から繋がったバトンの重みを励みに変えてこの大役に臨んでいきたいと思います」とそれぞれコメントを寄せている。

 更に、ベンヴォーリオ役に内海啓貴と石川凌雅、マーキューシオ役に笹森裕貴と伊藤あさひ、ティボルト役に太田基裕水田航生。死のダンサー役を栗山廉(K-BALLET TOKYO)とキム・セジョン(東京シティ・バレエ団)、キャピュレット夫人役を彩吹真央、乳母役を吉沢梨絵、ロレンス神父役を津田英佑、モンタギュー卿役を田村雄一、モンタギュー夫人役をユン・フィス、パリス役を雷太、ヴェローナ大公役を渡辺大輔、キャピュレット卿役を岡田浩暉が演じることが決定した。


 ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、東京・新国立劇場 中劇場にて2024年5月16日~6月10日、愛知・刈谷市総合文化センターにて2024年6月22日~23日、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて2024年7月3日~15日上演。

 ※コメント全文は以下の通り

<コメント全文>

■奥田いろは(ジュリエット役)
世界中で長い間愛され語り継がれているこの作品に関われる事、とても嬉しいです。私はミュージカルも舞台も経験がないのですが、小さい頃から歌ったり踊ったり演じることが大好きでミュージカルにも憧れがあったので、今回このような貴重な機会を頂けたことに感謝しています!歴代公演ではグループの先輩である生田絵梨花さんがこのジュリエット役を演じていて、まさか私がバトンを受け取れるなんて思ってもいなかったので今でも夢みたいです。

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』を初めてみた時に世界観や音楽の美しさに見惚れたのを覚えています。純粋だけど芯の強さもあるジュリエットをどこまで自分に落とし込めるか、私自身がジュリエットをどこまで愛せるのかこれから始まるお稽古が楽しみです。

■吉柳咲良(ジュリエット役)
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、とても華やかな舞台のイメージです。以前観劇させていただいたことがありますが、何より楽曲が素敵で強く印象に残りました。また、真っ直ぐさや危うさみたいなものが若さゆえにある感じも色々な年代に愛される理由なのかなと思いました。

ジュリエット役に決まって、正直にいうと不安が大きかったです。自分との共通点も薄くて、私自身は“ジュリエットっぽさ”みたいなものからは程遠いところにいる人間だと思っているので、どんな風に作り上げていこうかな。と、日々考えながら過ごしています。ピーターパンを卒業してから初のミュージカル出演となるので、またあの時とは違った、ジュリエット役として皆様に納得いただけるような姿をお届けできるよう誠心誠意挑みます。
ぜひ楽しみにしてほしいですし、沢山の方に観に来ていただけたら嬉しいです。

■小関裕太(ロミオ役)
世界中にファンがいるこの名作に出演できることを光栄に思います。『ロミオ&ジュリエット』は、演劇界になくてはならない戯曲、という印象です。例えば、映像作品の現場などでも「これは現代のロミオとジュリエットです。」「ロミオとジュリエットでいうところの、このシュチュエーション」と説明されるほど、現代作品にも大きく影響があります。

クラシカルな音楽とポップスが混ざり合った美しい楽曲たちを歌い上げることが、僕にとって挑戦だと感じています。従来から伝わるこの「愛」と「悲劇」を全身で受け止め、作品と向かい合うこの期間を大切に育んでいきたいです。演出の小池修一郎さんとご一緒する中で、この挑戦にどんな意味が生まれていくのかワクワクします。走り抜いた先に見える景色はどんなものになるのか?お客様とも一緒に歩んでいけたら嬉しいです。

■岡宮来夢(ロミオ役)
この度ロミオを演じさせていただくことになりました岡宮来夢です。役者としてロミオを演じることができること、本当に光栄に思います。そして「いつか小池先生演出の作品に出演する」という願いが叶うことは夢のようです。スケジュール的にも大変になることは僕自身分かってはいるのですが、とにかくロミオを演じたい一心で、一度歌を聴いていただきたいと無理を承知でお願いし、オーディションに挑みました。


選んでいただいた責任をしっかりと感じ、そして先輩方から繋がったバトンの重みを励みに変えてこの大役に臨んでいきたいと思います。そして、僕自身楽しみながら、皆さまに認めてもらえるロミオを作っていきたいと思っています。劇場でお会いできることを楽しみにしております!

■小池修一郎(潤色・演出)
フランス製ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が、24年初夏、新国立劇場で甦る。世界はコロナを経て平和になるどころか、次々紛争は勃発し、戦争は続き、新たに武装を重ねる国は多い。分断された国家で引き裂かれる恋人たちは、後を断たない。そんな中で、もう一度この作品と向かい合い、混迷の時代へのメッセージを探り出したいと思う。

小関裕太の知性、岡宮来夢の感性、吉柳咲良の演劇性、奥田いろはの音楽性それぞれが絡み合った時、禁じられた恋がどのように紡がれて行くのか、スリリングな興味を覚えずにいられない。ポスト・コロナの不確実な時代を生き抜く恋人たちを、浮き彫りにしてみたい。

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