児童文学作家・角野栄子に密着したドキュメンタリー映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』より、本予告編と宮崎あおいが担当したナレーション収録当日のオフィシャル映像・オフィシャルレポートが解禁された。※宮崎の崎は“たつさき”が正式表記

【動画】角野栄子のお茶目な素顔に迫る!『カラフルな魔女』予告編

 本作は、『魔女の宅急便』の作者として知られる、児童文学作家・角野栄子の日常に4年にわたって密着したドキュメンタリー。

2020年から2022年にかけて、NHK Eテレにて全10回にわたり放送された『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし』を、新たに撮影し再編集した内容となる。

 予告編では、国際アンデルセン賞の授賞式で表彰され拍手を受ける角野の姿を皮切りに、そんな晴れの日にも引けを取らない鮮やかな日常を送る角野のお茶目な笑顔が次々と映し出される。後半は新刊が書店に並ぶ様子や直筆のアイディアイラストなどが登場し、角野の仕事面にフォーカス。「一生 “書くこと”は続けていこうと。それが“魔法”だって思う。だから、誰にでも魔法が1つだけある」という言葉は、角野の底知れぬ活力を感じさせる。終盤には恩人であるルイジンニョと62年ぶりの再会を果たす一幕など、思わず胸が熱くなる場面も。

 そして今回、本作で語りを務める宮崎あおいのナレーション収録現場に潜入。普段は観ることのできないナレーション収録の様子や、語りを付けていく宮﨑の姿を見ることができる、貴重な現場映像・スチール及び現場レポートが公開された。宮崎のこだわりや本作への想いも垣間見ることができる。

 ナレーション収録の当日、アフレコブースに入り、静かにモニターの前に座った宮崎。慣れた手つきでヘッドホンを装着し、カフボックスの位置を調整して準備は万端。
「準備はいかがですか?」との音響監督の声に、宮崎が笑顔で「OKです!」と答え、ナレーション収録がスタート。

 最初に画面に映し出されたのは、角野がカウンターの向こう側から「ばあ!」と顔を出すシーン。モニターに映る角野の無邪気な姿に、宮崎の頬が緩む。ゆっくりと、寄り添うように語りをしていく宮崎。けん玉で遊んだり、ギャグっぽいネーミングの得意料理を披露したり、よく食べ、よく笑う角野の様子を見守りながら、その魅力を伝えていく。

 場面が変わり、角野が物語の生み出し方やアイデアの源について語るインタビューシーンでは、宮崎は少し声を引き締め、角野の思いに説得力を高めた語りに。また、宮崎が大好きなシーンのひとつ、海で波に足を浸す角野が「うわー。大好き!」と少女のようにはしゃぐ姿が画面いっぱいに広がると、宮崎の表情は一段と明るくなり、アフレコブースも幸せいっぱいの空間に。

 アフレコ本番前に行われた数シーンのナレーション収録では、修正などはほとんどなし。アフレコブースには「OKです!」「完璧です!」の声が響き渡り、角野の楽しい映像と、宮崎の優しい笑顔と声に包まれた幸せな空間で、順調に収録が進んだ。

 アフレコ後のインタビューで宮崎は、「角野栄子さんは本当にチャーミングで、映像の中から幸せが溢れ出てくるようなすごく素敵なパワーを持っている方だと思います。映画をご覧になる方にもハッピーな雰囲気や空気感がきっと伝わると思うので、劇場でお楽しみいただけると嬉しいです」とメッセージを寄せている。


 映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』は、2024年1月26日より全国公開。

※宮崎あおいのインタビュー全文は以下の通り。

<インタビュー全文>

■宮崎あおい

──映画版のナレーションを担当された感想をお聞かせください。

 映画版では立ち位置や目線が(レギュラー放送とは)少し違う語りになっています。私自身も新鮮な気持ちで参加させていただきました。

──一足早くご覧になった映画はいかがでしたか?

 海に遊びに行った角野さんが波打ち際で足にパシャって水が当たった時に「大好き!」とおっしゃるシーンがあります。私が大好きなシーンのひとつだったので、映画版に入っていたことがとても嬉しかったです。ルイジンニョさん(デビュー作の『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』のモデルで角野さんがラジルに住んでいた頃の恩人)とのお話もまた映画で観ることができたので、レギュラー放送を観ていらっしゃった方も再会を楽しめますし、新たな角野さんの魅力がギュギュギュと詰まった映画になっていると思いました。

──映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

 角野栄子さんは本当にチャーミングで、映像の中から幸せが溢れ出てくるようなすごく素敵なパワーを持っている方だと思います。映画をご覧になる方にもハッピーな雰囲気や空気感がきっと伝わると思うので、劇場でお楽しみいただけると嬉しいです。

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