テレビアニメ『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」(MBS・TBS系)第22話「変身‐弐‐」が本日23時56分放送。虎杖と真人の死闘に決着がついたかと思われた瞬間、夏油の皮をかぶった何者かが真人に声をかける。

また、榎木淳弥島崎信長が虎杖と真人のこれまでの激闘を振り返るインタビューが到着した。

【写真】「助けてあげようか、真人」―夏油の皮をかぶった何者かが真人に声を! 『呪術廻戦』「渋谷事変」第21話場面写真

 本作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の、芥見下々による同名漫画を原作としたアニメシリーズ。人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描く。

 8月31日からスタートした「渋谷事変」は、第1期から続く時間軸となる物語。ハロウィンでにぎわう渋谷駅周辺を舞台に、呪術師と、呪詛師・呪霊たちのかつてない大規模な闘いを描く。

■第46話(第2期22話)「変身‐弐‐」あらすじ

 虎杖と真人の死闘に決着がついたかと思われた瞬間、「助けてあげようか、真人」と夏油の皮をかぶった何者かが真人に声をかける。瞬時に虎杖は眼前に立つその男が五条を封印した者と同一人物だと気づき立ち向かうが、その男が繰り出す夏油 傑の呪霊操術により阻まれる。そしてその男は、ある事を語り始め…。

 先日放送された第21話「変身」では、虎杖、東堂と、無為転変によって姿を変えた真人との凄まじい呪い合いや、真人を追い詰める虎杖の印象的なシーンが描かれた。その第21話で迫力のバトルシーンを演じた榎木淳弥(虎杖悠仁役)と島崎信長(真人役)のオフィシャルインタビューが公開。

 榎木は激闘シーンを振り返り、「真人を追い詰めるシーン」を挙げ、「真人が優勢だった立場が逆転して、狩人(虎杖)と獲物(真人)の構図に変わります。じっくりと、でも確実に真人の命を絶とうとしている虎杖が印象に残っています」とコメント。


 島崎も「僕もそのシーンは印象的。榎木くんと目を合わせて録ったのですが、すごく怖かった。セリフはないのですが、『もうやめてくれ』と助けを乞う僕の目線に対し、榎木くんはゆっくり無言で首を振るんです。『もうダメだ、こいつは絶対に俺を殺す』という真人の感じている絶望が、僕にも伝わって来ました」と語った。

 テレビアニメ『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」は、MBS・TBS系にて毎週木曜23時56分放送。

 榎木、島崎のインタビュー全文は以下の通り。

※島崎信長の「崎」は「たつさき」が正式表記。

<榎木淳弥(虎杖悠仁役)、島崎信長(真人役) オフィシャルインタビュー>

――虎杖は様々な経験を経て、「渋谷事変」でさらに大きく成長を続けるキャラクターです。榎木さんが虎杖に共感する部分や、演じる際に難しいと感じる部分を教えてください。

榎木淳弥(以下、榎木):虎杖を演じる時にいつも思うのが、彼を理解することは難しいということ。彼の陥っている状況を自分に当てはめることも難しいので、「このセリフはどう言えば臨場感がでるのか」と毎回悩みます。特に45話(第2期21話)「変身」前後の状況を自分の日常に当てはめることができなくて、どうにか共感できるようにアイデアを持ってくるのが大変でした。


――これまでも様々なキャラクターを演じている島崎さんですが、真人のような残酷な面を持つキャラクターを演じる際にはどのようにアプローチをされるのでしょうか。

島崎信長(以下、島崎):真人が特段残酷だから、こうしようというアプローチはしていないかもしれないです。台本を読み解いて考えたり感じたりする中で、自分なりに真人と向き合って、そのまま演じるだけ。また、真人や呪霊側からしたら「残酷なことをしている」という意識はないと思います。真人的に言うと、呪術師も「お前たちはこれまで祓ってきた低級呪霊のこと、いちいち覚えてんの?」という感じ。逆の立場からすると、呪術師たちの方が“残酷”なんですから。

――真人を演じる上で難しいと感じる部分、また面白さはどこにあると思いますか?

島崎:真人は、こういう人格になった道筋がきっちり追えるキャラクターなので、作り上げる上で難しいと感じた部分はなかったです。もちろん、考え方に共感できない部分はありましたけどね。その共感できない部分は、榎木くんと同じように自身の日常に当てはめたり、またパーツを拾い集めて積み重ねていくことで絶対に共感できるようになるので。そして何より、真人は基本的に全てを楽しんでいるキャラクター。そんな役を演じる時は、やっぱり自分も楽しいです。真人を演じる面白さは、彼が自分本位に楽しんでいるところにあったと思います。


――第44話(第2期20話)より東堂が登場し、虎杖と東堂が共闘して真人に挑みます。印象に残っているシーン、またアフレコでのエピソードはありますか?

榎木:東堂とのシーンも、僕にとって演じるのが難しかったことを覚えています。東堂にとっては虎杖を励ます言葉をかけているのですが、七海の最期や釘崎の敗北を目の当たりにした虎杖が、それらの言葉をどのように受け取り、彼の中で「全体で勝てば良い」という考えに至るのか……。気持ちを作るのにすごく悩みましたね。

島崎:あのシーンは録り方も工夫して気持ちを作っていたよね。うずくまってアフレコしたり。

榎木:そうですね。虎杖と同じような体制をとった方が気持ちが入りやすかったので、スタッフさんに協力してもらって、うずくまってアフレコしました。

島崎:僕はその隣にいたのですが、榎木くん(虎杖)が苦しんでいると視覚的にわかる分、真人を演じるのがすごく楽しかったです。僕は立っていて、相手はうずくまっているんだから。圧倒的な勝者の構図ですよね(笑)。この回は、冒頭から最後のシーンまでずっと楽しかったです(笑)。


榎木:うん。なんか、すごい楽しそうだった(笑)。

――第45話(第2期21話)でも、壮絶な闘いが続きました。それぞれが演じるキャラクターの特に注目してほしいポイントを教えてください。

榎木:真人を追い詰めるシーン。真人が優勢だった立場が逆転して、狩人(虎杖)と獲物(真人)の構図に変わります。じっくりと、でも確実に真人の命を絶とうとしている虎杖が印象に残っています。

島崎:僕もそのシーンは印象的。榎木くんと目を合わせて録ったのですが、すごく怖かった。セリフはないのですが、「もうやめてくれ」と助けを乞う僕の目線に対し、榎木くんはゆっくり無言で首を振るんです。「もうダメだ、こいつは絶対に俺を殺す」という真人の感じている絶望が、僕にも伝わって来ました。

――虎杖と真人の因縁は、第1期から続いています。
戦いを経て、お互いの演技について感じたことを教えてください。

榎木:中村悠一さん(五条 悟役)もおっしゃっていたのですが、信長くんは感覚派の俳優さん。ルールにあまり縛られずに、目の前にあるものに集中して、反射で演技できる人なので、迷いがないんですよね。いつも見ていてすごいなと思っています。そして、そんな信長くんと一緒に演技すると、自分も迷っていられない。それにいつも助けられています。

島崎:いや、それは僕の方こそ。榎木淳弥との芝居だから、僕が迷っていられないんです。芝居はどうしたって“嘘”になりますが、それをどう“本当”にしていくかが役者の役目だと思っています。榎木くんは、その嘘を浮き彫りにしてくる役者。榎木くんの表現が本物すぎて、こっちも本物でいないと嘘が浮いてきてしまうんですよね。『呪術廻戦』はもちろん、それ以外の作品でも“本物”として彼と肩を並べられる役者であり続けたいと思わされます。


――いよいよ物語がクライマックスに向かいます。今後の見どころを含めつつ、ファンの皆様にメッセージをお願いします。

榎木:ここからは、夏油との戦いが見どころになってきます。「渋谷事変」がどういう結末を迎えるのか、各地で戦っている仲間たちの行く末と共に見守ってください。

島崎:そうですよ! 最後に夏油が助けに来てくれたんでね。きっと真人のことを助けてくれるはず……! 今後は夏油の活躍にご期待ください!

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