「宇宙戦艦ヤマト」リメークシリーズ最新作『ヤマトよ永遠(とわ)に REBEL3199』が、全七章にて全国公開、「第一章 黒の侵略」が7月19日公開となることが発表された。併せて、1980年公開された原作『ヤマトよ永遠に』のビジュアルをオマージュしたティザービジュアル、特報映像が公開された。



【動画】50年目の“抵抗”が始まる――『ヤマトよ永遠に REBEL3199』特報

 本作は、1980年公開の劇場映画第3作『ヤマトよ永遠に』の諸要素に新解釈を加え、全26話のシリーズに再構成。

 西崎義展の原作をもとに、製作総指揮・著作総監修を西崎彰司、総監督を福井晴敏、監督をヤマトナオミチが務める。

 シリーズ構成・脚本は福井晴敏。脚本は岡秀樹。キャラクターデザインは結城信輝。メカニカルデザインは玉盛順一朗、石津泰志、明貴美加。CGプロデューサーは後藤浩幸。CGディレクターは上地正祐。音楽は宮川彬良、兼松衆、宮川泰。音響監督は吉田知弘、アニメーション制作はstudio MOTHER。アニメーション制作協力がサテライトが担当する。

 西暦2207年。
あのガミラス本星とイスカンダル星が消滅した事件から2年―。突如、太陽系に謎の巨大物体〈グランドリバース〉が出現した。地球防衛軍の善戦むなしく、幾重もの防衛網をやすやすと突破した〈グランドリバース〉は、悠然と地球の新首都へと降下したのである。音もなく出現する降下兵の群れ。上陸する多脚戦車。瞬く間に首都は制圧されてゆく。もはや地球には抗う術はないのか―。そのとき旧ヤマト艦隊クルーに極秘指令が下った。「ヤマトへ集結せよ!!」。そこに聞こえてくる謎の歌声。「帰ってきた」とつぶやく謎の男。果たして侵略者の驚くべき正体とは?

 ティザービジュアルには、1974年の『宇宙戦艦ヤマト』テレビ放送から50年目を迎え、シリーズの節目に展開する本作のキャッチコピーと、総監督を務める福井晴敏からの言葉をあしらった。
原作『ヤマトよ永遠に』のビジュアルをオマージュしたイラストは麻宮騎亜による描き下ろし。

 加藤直之描き下ろしによる本作の全七章セット前売券(ムビチケカード)が、メイジャーサイト(通販)限定で、2024年1月5日0時より発売されることも決まった。

 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』「第一章 黒の侵略」は、7月19日より全国公開。

※スタッフからのコメントは以下の通り。

<コメント全文>

■製作総指揮・著作総監修 西﨑彰司

「ヤマト2199」から12年の歳月が流れました。今日迄の長い航海にお付き合いいただき、スタッフ一同心より感謝申し上げます。
本作『ヤマトよ永遠に REBEL3199』は、総監督、シリーズ構成を務める福井晴敏が5年前から構想を練ってきた物語です。
奇しくも、いま地球で起きている事象――暴力がもたらす悲劇、混乱を予見していたかの様な作品となりました。
ヤマトと地球の人々は、巨大な“敵”に蹂躙され翻弄されながらも、懸命に立ち向かっていきます。
生きよう。生きなくてはいけない、と。
私も皆さんもいろんな事情を抱えて生きています。

その私たちの映し鏡、宇宙戦艦ヤマトの新たな航海を見届けてください。

■総監督 福井晴敏

ヤマトは抵抗の物語です。
一方的に境界を侵し、服従を強いる他者への抵抗。
人を、社会を無惨に蝕む、理不尽な天災への抵抗。
それらと向き合い、戦ううちに、いつしか自由も人間性も犠牲にし、なにを守ろうとしていたのかもわからなくなってしまう。やさしさと表裏一体の、人の愚かさに対する抵抗――。
最初の船出から半世紀を経て、その抵抗の物語は、我々の明日を左右する現実になりつつあります。
そんな時代に語られる、五十年目の宇宙戦艦ヤマト――スタッフ一同、魂を削って紡ぎあげています。
ご期待ください。

■監督 ヤマトナオミチ

亡き父と一緒に幼い頃に見た「永遠に」、に自分がこう言う形で携わる運命に心震えております。
自分にとっても核になる作品であり心の軸にある作品です。
歴代監督の名を汚さないよう精魂込めて務めさせていただきます。

皆様何卒宜しくお願いします。

■音楽 宮川彬良

『ヤマトよ永遠に』(1980年)が制作された80年代は、父・宮川泰が羽田健太郎さんと共に仕事をし始めた時期でもあります。
この楽曲は羽田さんでないと弾けないだろうな…!と思うような曲も生まれてきました。
今回、そのような沢山の方々の知恵や技が折り重なったモノを再現しようとしているからこそ、敢えて次の世代の人と共にもがきたいと考えるようになりました。
そこで『REBEL3199』では、数年前から注目していたピアニストであり作曲家の兼松衆さんにご参加いただきました。
僕の引き出しでは思いつかないような音を創造していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
オリジナル楽曲の再現性はより高く、重いところはさらに重く、シャープに仕上がっています。
もはや見た目だけでなく、先達たちの精神をも再現するフェイズに突入しています。
ぜひ、楽しみにして頂ければ幸いです。

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