『映画ドラえもん』シリーズの43作目『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)』の新たなゲスト声優として、吉川晃司と石丸幹二の出演が決定。2人は『映画ドラえもん』シリーズ初参加であり、吉川は本作で声優デビューとなる。
【写真】吉川晃司が声優を務めるマエストロヴェントー 音楽室でおなじみの音楽家みたい、、?
日常に当たり前のように存在する“音楽”。しかし、もしも地球から“音楽”が消えてしまったら…? 今作は“音楽”という身近なものをテーマに、地球の危機を救うべく、ドラえもんたちが壮大な物語を繰り広げる。ドラえもんとのび太たちが素敵な仲間と出会い、“音楽”を通じて心を通わせ、新たなハーモニーを生む大冒険。ワクワク、ドキドキがたくさん詰まった完全オリジナルストーリーだ。
今作を手がけるのは、『映画ドラえもん のび太の宝島』(2018年)で『映画ドラえもん』シリーズ史上最高興行収入53.7億円という大ヒットを打ち立て、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(2020年)の監督も務めた今井一暁。脚本は、テレビアニメ『ドラえもん』の脚本を数多く手掛ける内海照子が担当。物語のカギを握る役どころとして、海外で音楽活動をしている歌姫・ミーナを芳根京子が演じ、令和をけん引するアーティストVaundyが初めてアニメ映画の主題歌を書き下ろした。先日のゲスト声優発表第2弾では、お笑いコンビ・かが屋の出演も解禁されている。
そしてこの度、新たなゲスト声優にデビュー40周年にして声優初挑戦となる吉川晃司、音楽的素養を持ち、ミュージカル界を先導してきた石丸幹二が決定。日本の音楽界を代表する2人が、“音楽”をテーマにした本作に参加する。
音楽【ファーレ】の殿堂の総支配人で、惑星ムシーカの音楽家ロボットたちのリーダー・≪マエストロヴェント―≫を演じるのは、吉川晃司。1984年に映画『すかんぴんウォーク』とその主題歌「モニカ」でデビューすると、俳優として第8回日本アカデミー賞新人俳優賞、第27回ブルーリボン賞新人賞などを、歌手として第26回日本レコード大賞新人賞、第17回日本有線大賞最優秀新人賞などを受賞する衝撃的なデビューを飾った。
初めてのアフレコについて吉川は「とても緊張しましたし、キャラクターの動きに声を合わせることは新鮮な体験でした。自分の役目を果たせるか不安はありましたが、お客さんにしっかり言葉を届けることが一番大事だと思うので、はっきりと言葉を話すように努めました」と感慨深い様子で振り返り、「お話をいただいた時はとても驚きました。自分も音楽をやっていて、音楽は人生の軸でもあるので、この役をいただいたことは嬉しかったです」と自身と重ね合わせながら特別な想いを語った。さらには、「劇場まで観に行こうと思っているのですが、初声優なので自分のこれまでの作品以上に緊張しています(笑)」と胸の内も明かしている。吉川演じるマエストロヴェントーはドラえもんたちが訪れる“音楽【ファーレ】の殿堂”の総支配人。物語でどのようにドラえもんたちと絡んでいくのか注目だ。
そして、指揮棒を振りながら歌うように話す、惑星ムシーカの音楽家ロボット・≪ワークナー≫を演じるのは、幼少期から多くの楽器に触れ音楽的素養を持ち、日本のミュージカル界を先導してきた石丸幹二。1990年、日本を代表する劇団の1つである劇団四季のミュージカル『オペラ座の怪人』のラウル・シャニュイ子爵役でデビュー。
初めて参加することについて石丸は「ドラえもんの世界は子供の頃からの憧れだったので、そこに自分が声で参加できることは夢のようです」と話し、ワークナーを演じるにあたり、「作曲家・ワーグナーの存在を思い浮かべていました。そこで、セリフにワーグナーのメロディを即興で入れ込んだら面白いと思い、監督も、やってみましょう、と。アフレコはとても楽しく、気づいたら大声で歌っていましたね(笑)」と役作りとアフレコ時を振り返った。舞台のみならず、音楽・TV・映画など幅広いジャンルで活躍し、多彩な表現力を兼ね備えている石丸自ら「僕の今までのイメージとは違うキャラクターが仕上がった」と話すワークナー役。石丸の新たな一面がみられることを期待したい。
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)』は、3月1日より公開。
※吉川晃司・石丸幹二のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■吉川晃司
お話をいただいた時はとても驚きました。
自分の役目を果たせるか不安はありましたが、お客さんにしっかり言葉を届けることが一番大事だと思うので、はっきりと言葉を話すように努めました。
演じたマエストロヴェントーは旋律をつかさどる音楽家ロボット。自分も音楽をやっていて、音楽は人生の軸でもあるので、この役をいただいたことは嬉しかったです。
劇場まで観に行こうと思っているのですが、初声優なので自分が出演したこれまでの作品以上に緊張しています(笑)
この作品は音楽の大切さを改めて感じることができ、感動的な大作に仕上がっていると思いますので、みなさん是非観てください。乞うご期待です。お楽しみに。
■石丸幹二
ドラえもんの世界は子供の頃からの憧れでした。だから、声で参加できるとは夢のようです。
今回、ワークナーという役をいただきました。僕は音楽をやっているので、作曲家・ワーグナーの存在をすぐに思い浮かべました。で、セリフにワーグナーのメロディを即興で入れ込んだら面白いと思ったのですが……、監督も、やってみましょう、と。
こんなふうに台詞を発する経験は初めてです。僕の今までのイメージとは違うキャラクターが仕上がったのではないかな。きっとお客さんも楽しんでくれると思います。
心が温かくなって、音楽が大好きになる作品です。是非劇場でご覧になってください。