現在放送中のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系/毎週金曜22時)。宮藤官九郎が脚本を務め、阿部サダヲ演じる“昭和のダメおやじ”、地獄のオガワこと小川市郎が令和にタイムスリップするという内容なのだが、毎話描かれる昭和の文化の数々に「懐かしい~」の声が殺到。
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■1995年の高校生たちが主人公『95(キュウゴー)』
1作目に紹介するのは、King & Princeの高橋海人が主演する4月8日スタートのテレビ東京開局60周年連続ドラマ『95(キュウゴー)』(テレビ東京系/毎週月曜23時6分)。原作は、早見和真による同名の青春小説。大人の作った社会の仕組みにあらがい、大切なものを守りながら1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱い物語だ。
1995年といえば、『ふてほど』でも扱われた阪神・淡路大震災や、地下鉄サリン事件が起きた年。『ふてほど』純子世代の視聴者の記憶にも鮮明に残っている年ではないだろうか。また、『ふてほど』の昭和ネタが古すぎて分からなかった30~40代にも1995年の高校生たちには重なる部分があるのでは。当時の熱い気持ちが蘇ってくる人も多いかもしれない。
■“各年代のラストイヤー”真っ只中な3姉妹を描く『9ボーダー』
続いては、川口春奈主演で4月スタートするドラマ『9ボーダー』(TBS系/毎週金曜22時)を紹介したい。19歳、29歳、39歳と、各年代のラストイヤー=「9ボーダー」真っただ中の3姉妹が、父の突然の失踪を機に一つ屋根の下に集結。「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、それぞれの年代特有の悩みにぶつかりながら仕事に恋に立ち向かい、幸せになりたいともがきながら人生を前向きに進んでいく姿を描く完全オリジナルのヒューマンラブストーリーだ。
『ふてほど』昭和シーンのころ、つまり1986年に生まれた人たちは、現在38歳。そんな世代を体現するのが、39歳の長女を演じる木南晴夏だ。木南といえば、『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)で安藤サクラ演じる主人公の親友の1人を演じ、同世代に“刺さる”女性像を確立した。『9ボーダー』でも、再び木南のリアル感溢れるアラフォー女性キャラが見られると思うと楽しみだ。
■“バブル世代”生きた父たちが大共感なドラマ、再び『おいハンサム!!2』
最後に紹介するのは、まさに『ふてほど』オガワ世代に刺さるドラマ待望の続編、『おいハンサム!!2』だ。Season1で父・伊藤源太郎(吉田鋼太郎)と、父からハンサムに説教されたにもかかわらず、幸せを見失い人生に迷ってばかりの由香(木南晴夏)・里香(佐久間由衣)・美香(武田玲奈)の三姉妹。そんな家族を温かく見守る母・千鶴(MEGUMI)。続編では、「恋」と「ゴハン」と「家族」の見たことのないコラボが盛りだくさんだ。
吉田演じる主人公の源太郎は、2022年放送のseason1の時点で58歳だったので、『ふてほど』昭和シーン=1986年の時点では21歳。