吉高由里子「フェイクと一緒の舞台挨拶は初めて」、モノマネ芸人・福田彩乃とツーショット
現時点において、テレビへの露出の多さでは、ミラクルひかるを凌ぐ存在になっている。何故なのか。
1つには、福田彩乃自身のなんとなく爽やかなイメージやルックス、好感度の高さがあるだろう。
だが、正直、ものまねの完成度でいうと、ミラクルひかるにはまだまだ及ばない気がする。
ミラクルひかるが「100点満点」あるいは「120点」というネタをいくつも持つのに対し、福田彩乃の場合、単純に点数だけ見ると「まあまあうまい」70点~80点の出来栄えのネタが多い印象はある。
でも、100点はなくとも、「70点~80点のもの」を幅広くたくさんできるというのは、やっぱり強い。
しかも、福田彩乃の強みは、冒頭に挙げた例からもわかるように、「旬の人」のものまねが多いことが挙げられるだろう。 ミラクルひかるの場合、宇多田ヒカルなどは「本人公認」にもなっていたほどソックリなのだが、残念ながら、宇多田はいま休業中。
さらに、もう1つの柱でもあったオセロ・中島知子といえば……現在、ご存知の状況だ。
どういうわけか、ミラクルひかるがものまねする人は、諸事情で消えていくという妙な事態が起こりつつある気がする。
オマケに、某番組で「トレンディドラマ時代の浅野温子」ものまねを披露したときなどは、ソックリだったにもかかわらず、誰にも通じずにスベった感じになってしまっていた。
浅野温子をやるのであれば、最近なら無難に記憶の新しいところで「フリーター、家を買う。」の母親役をマネておけば良いのだろうに、ミラクルひかるは「無難」は選ばない。
対して、福田彩乃の「ローラ」ネタなどは、頑張れば小学生でもできそうな感じがするが、まあうまいし、まあ可愛い。
でも、一流のものまね芸人たちが自らの十八番にこだわらず、次々に新ネタを披露していくように、お茶の間で人気者になるには、実はこれがいちばん大事なのかもしれない。(文:田幸和歌子)