ティム・バートン監督最新作『ビートルジュース ビートルジュース』(9月27日公開)より、8月25日のバートン監督の誕生日にあわせて、本作のメイキング写真とバートン監督のコメントが解禁された。

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 本作は、『ビートルジュース』(1988)の35年後を描くホラーコメディ。

ディズニースタジオのアニメーターとしてキャリアをスタートさせたバートンが30歳の若さで監督した『ビートルジュース』は、バートン初の全米初登場No.1となり、4週連続No.1、11週連続TOP10入りの大ヒットを記録し、第61回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞。バートンは名実ともにハリウッドのヒットメーカーの仲間入りを果たすと、ビートルジュース役のマイケル・キートンと再びタッグを組んだ翌1989年公開の『バットマン』で一気にその名を世界に轟かせた。

 死後の世界で“人間怖がらせ屋”を営んでいる推定年齢600歳のお騒がせ者・ビートルジュース(マイケル・キートン)は、かつて結婚を迫るも叶わなかったリディア(ウィノナ・ライダー)のことが今も忘れられないでいる。彼の願いはただひとつ、「人間と結婚」し、死後の世界から人間界へ移り住むことなのだ。

 一方、リディアは自身の霊能力を活かしてテレビ番組『ゴーストハウス』の司会としてお茶の間の人気を博しているものの、私生活では一人娘・アストリッド(ジェナ・オルテガ)との母娘関係に頭を悩ませている。なぜならアストリッドは幽霊の存在をまったく信じておらず、母親の霊能力をインチキだとさえ思っているからだ。

 そんななか、何世紀にもわたり、死後の世界の倉庫に身体をバラバラに封じ込められていたビートルジュースの元妻・ドロレス(モニカ・ベルッチ)が復活。ドロレスはビートルジュースに復讐したい因縁があるらしく、執拗に探し回るが、1年で最も不気味な夜が訪れるハロウィンの日に急展開が。なんとアストリッドが死後の世界に囚われてしまい、なんとか娘を助け出したいリディアは最終手段としてビートルジュースに助けを求める。ビートルジュースへの復讐に燃えるドロレス、今度こそリディアとの結婚を成就させたいビートルジュース、死後の世界に囚われた一人娘を助け出したいリディア、はたしてハロウィンの夜に訪れる結末とは―。

 キャストには、主人公・ビートルジュースを演じるキートンに加え、キャサリン・オハラがリディアの母親・デリア役、当時16歳だったウィノナ・ライダーが娘を持つ母親になったリディア役で再登板。さらに、リディアの1人娘・アストリッド役にジェナ・オルテガ、ビートルジュースの元妻・ドロレス役にモニカ・ベルッチ、リディアの婚約者・ローリーにジャスティン・セロー、ドロレスとともにビートルジュースを追うウルフにウィレム・デフォーと豪華キャストが顔をそろえる。


 8月25日に66歳の誕生日を迎えたバートン監督。唯一無二のティム・バートンワールドを創造し、常に世界を魅了し続ける監督の誕生日を記念して、本作のメイキング写真が解禁された。

 メイキング写真では、“人間怖がらせ屋”ビートルジュースに扮するキートンにバートン監督が演技指導する姿が捉えられている。2人の名を世界に轟かせた伝説の作品『ビートルジュース』の誕生から35年。令和の時代に蘇る本作に真摯に向き合う2人の強い眼差しが印象的であり、彼らが映画作りに没頭している様子を垣間見ることができる1枚となっている。

 また、バートン監督よりコメントも到着した。スタッフ・キャストが“最高に楽しい映画制作だった”と口を揃えて語る本作。バートン監督も「楽しみに対する考え方は、人によって大きく違うかもしれません。私の考える楽しさも、おそらく誰とも違うでしょう。でも、『楽しかった』と言えると思います。長いキャリアの中で、最も満足のいく経験でした。何年もこの業界にいると、少し脱線してしまったり、仕事にあまり興味を持てなくなったりすることもあります。
でも、本作を通じて、自分がどれだけ映画作りが好きかを再確認できました。ビジネス的なことは横に置いて、映画作りに没頭する。芸術性を追求できて、心がときめく感動的な時間でした。それを楽しいと呼ぶなら、その通りですね」と充実した時間を振り返る。

 本作は、8月28日より開幕するヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品に選出され、ワールドプレミアを迎える。まさにバートン監督の原点にして集大成とも言える本作のお披露目に期待がふくらむ。

 映画『ビートルジュース ビートルジュース』は、9月27日より全国公開。

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