吉岡里帆「監督の横浜流星さんへの愛を感じた」　映画『正体』で念願の藤井組初参戦 (2024年11月28日)

横浜流星が主演する藤井道人監督作『正体』より、逃亡する死刑囚・鏑木（横浜）の無罪を信じる安藤沙耶香を演じた吉岡里帆の場面写真＆撮影エピソードなどを明かすコメントが解禁された。【写真】吉岡里帆、本作のテーマ「他者を信じる」の屋台骨を担う沙耶香を好演 本作は、染井為人による同名小説を藤井道人監督のメガホンで実写化するサスペンスエンターテインメント。 日本中を震え上がらせた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木（横浜流星）が脱走した。潜伏し逃走を続ける鏑木と日本各地で出会った沙耶香（吉岡里帆）、和也（森本慎太郎）、舞（山田杏奈）、そして鏑木を追う刑事・又貫（山田孝之）。又貫は沙耶香らを取り調べるが、それぞれ出会った鏑木は全く別人のような姿だった。間一髪の逃走を繰り返す343日間。鏑木の正体とは？ そして顔を変えながら日本を縦断する鏑木の真の目的とは―。 今回解禁されたのは、鏑木（横浜）の無罪を信じる安藤沙耶香を演じた吉岡里帆の場面写真＆コメント。 藤井監督の『新聞記者』を観て衝撃を受け、「いつかご一緒したかった」と今回のオファーを即決したという吉岡。脚本を読んでアイデアを提案するなど、撮影前から並々ならぬ意欲を見せていたという。本作で吉岡演じる沙耶香は、オンラインニュースの編集者として働く中でフリーライターの那須（鏑木）に出会う。やがて那須と生活を共にし、彼の正体に気づきながらも信じようとする。沙耶香は本作の重要なテーマである「他者を信じる」の屋台骨を担う人物でもあり、吉岡が見せる献身→疑心→信頼のグラデーションが物語に大きく寄与している。 吉岡は、藤井監督について「（藤井監督作品は）登場人物が抱えている苦しみや葛藤をわかりやすく言葉にしないところに凄く魅力を感じていました。言葉にはしないけれどその人の痛みがにじみ出ていて、そこに必ず一筋の希望を見出していくのが人間を肯定している感じがして、藤井さんって優しい方なんだろうなと思っていました」とコメント。実際に現場で演出を受けた際は「優しいし細やかなところで凄く気遣いしてくれて、こういう人だから人の痛みや葛藤を優しく繊細に描けるんだなと感じました」と、当時の印象を明かしている。 また、沙耶香が那須（鏑木）のことを信じていると伝える重要なシーンの撮影を振り返り、「藤井監督の横浜さんへの愛をめちゃくちゃ感じました。（藤井監督が）横浜さんに話しかけに行って一回休憩する時間を作ったりとか、凄くいい現場だなと感じました」と、横浜と藤井監督の信頼の深さをうかがわせるエピソードを披露。 横浜との共演については「鏑木という人物が犯人なのか無罪なのかがわからないので、鏑木が信じられる人物なのかどうかが大事だなと思って脚本を読んでいたんですが、横浜さんが演じている姿を見た時に、この人のことは信じちゃうなと自然と思えるくらいピュアな誠実さをお芝居から凄く感じられて、共演させていただいて凄く幸せでした」と振り返った。 一方横浜は、そんな吉岡について「暖かく包み込んでくださる方で、だからこそ鏑木は心を許せたんだなという空気感を作ってくださって撮影中何度も救われてました」と感謝を明かしている。 映画『正体』は、11月29日より全国公開。