2月16日より放送がスタートした、スーパー戦隊シリーズにおいて記念すべき50作目を飾る『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』。その名のとおり、これまでのスーパー戦隊の中でも、最高最強の《ナンバーワン》を目指し、子どもたちに圧倒的な人気のある動物や恐竜=《獣(けもの・ジュウ)》をモチーフにしたヒーローが活躍する物語となっている。

今回、厳しいオーディションを勝ち抜き選ばれたゴジュウウルフ/遠野吠役の冬野心央、ゴジュウレオン/百夜陸王役の鈴木秀脩、ゴジュウティラノ/暴神竜儀役の神田聖司、ゴジュウイーグル/猛原禽次郎役の松本仁、ゴジュウユニコーン/一河角乃役の今森茉耶が、本作へかける思いを語ってくれた。

【動画】『ブンブンジャー』との“バトンタッチ”秘話も! わちゃわちゃインタビューの様子

■50周年記念作 率直な気持ちは「うれしさとプレッシャー」

――本作は、記念すべきスーパー戦隊シリーズの50周年記念作。出演が決まった際のお気持ちは?

冬野:小さい頃からスーパー戦隊シリーズを見ていて、ヒーローというものに憧れがありました。そんな作品にヒーローとして出演できると決まり、本当にうれしかったです。しかし、50周年を記念する作品ということで、同時に不安やプレッシャーも感じました。

鈴木:僕ももちろんうれしかったのですが、それよりも驚きの方が大きかったです。撮影が始まって1~2ヵ月ほど経ちますが、まだ実感が湧いていません。「本当に自分が出演するのかな?」「本当に変身するのかな?」と、ずっとドキドキしています。ただ、これが今後の自分の人生において宝となる1年になることは確信しています。

神田:僕も同じで、うれしさと驚き、そして計り知れないプレッシャーを感じました。今現在(※インタビュー時)はまだ放送も始まっていないので、視聴者の方からどんな感想をいただけるかも分からないので…。実感は、放送が始まってから感じるのだと思います。
今はただ、できる限り1人でも多くの方に見ていただきたいという気持ちでいっぱいです。

松本:聞いた時は「うれしい!」という感情が湧いたのですが、それは一瞬でした。そこから、「どうやって役作りをしようか」「そもそも本当に自分で大丈夫なのか」など不安が襲ってきて…。しかし、この5人で顔合わせをした時に、「自分1人じゃなく、みんなで作品を作っていくんだ」と感じたんです。そこから気持ちがワクワクに変わりました。

今森:受かると思っていなかったので、本当にうれしかったです。「50番目ではなく、ここから始まる新時代の第一号(ナンバーワン)!」というテーマがあるように、それに乗っかって全力で、精いっぱい頑張っていけたら良いなと思います。

――確かに、実感が湧くのは放送が始まってからかもしれないですね。ただ、周りからお祝いの言葉はすでにたくさんもらっているのでは?

神田:家族や親戚がお祭り騒ぎでした。グループLINEがあるのですが、そこで伝えたら、みんなから「すごい! すごーい!」って(笑)。

松本:よく「親戚が増えた」みたいな話を聞きますが、本当にあるんだなって(笑)。出演が決まってから「実は親戚だったんだ」みたいな連絡をいただいて、反響に驚いています。


冬野:高校のサッカー部のLINEが盛り上がりました。「やるやん」って。

松本:スーパー戦隊のレッドに決まっても、お祝いの言葉が「やるやん」なのはすごいよね(笑)。

今森:私もずっと活動を応援してくれている地元の友達がとても喜んでくれました。制作発表イベントで変身シーンがあったのですが、「あれってどうやって変身してるの?」「早着替えすごいね!」と言ってきて。純粋でかわいいですよね(笑)。

鈴木:友達や親族ももちろんですが、SNSを通じて特撮ファンの方々から「おめでとう!」とたくさんメッセージをいただいてうれしかったです。改めて、頑張って盛り上げていかなければいけないなと思いました。

――公式SNSでは、前作『爆上戦隊ブンブンジャー』のブンレッド/範道大也役・井内悠陽さんから冬野さんにバトンが渡されている様子の写真が掲載されていました。その時に何かアドバイスや激励コメントはありましたか?

冬野:「作品はスタッフ、キャスト1人1人で作り上げていくものだから、みんなに感謝して、そしてその気持ちを忘れずに」という言葉をいただきました。常に感謝の気持ちを持って、それを皆さんに伝えていこうと思います。

■約1年の撮影期間を通じて“なりたい姿”は?

――すでに皆さんの仲の良さが伝わってきていますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしょうか?

神田:スタッフの皆さん優しくて、アットホームな雰囲気です。
「仕事仲間」ではなく、「チーム」のような一体感があります。

松本:仕事の話ももちろんしますが、撮影現場の近くにあるおいしいご飯屋さんを教えてもらったりもします。みんなで一緒にそのご飯屋さんに行ったり、本当に楽しい現場です。

――その中で、何か印象的なエピソードはありますか?

今森:戦隊の中で女子1人ということで、「みんなと仲良くできるだろうか」と最初はとても不安でした。ですが、みんな本当に優しくて。特に心央くんは、私が話に入れていないのに気付いて気を使ってくれたのか、こっそり私のモノマネをしてくるんですよ。口を「ムッ」てしちゃうのが癖なのですが、それをマネしてきて。

神田:そんなことしてたの? いつも「もーマネしないでよ!」と言っているのは聞いていたけれど、その時にはマネをやめていたから、何をしてるのか分からなかった(笑)。

今森:「マネしないでよ!」と言いつつも、そうやって私を中に入れようとしてくれているんだと思って、優しいなって。

鈴木:本当にそんな意図を持ってマネしてたの?

冬野:…実は。

全員:え~! 優しい!

冬野:女性1人だけで、きっと入りづらいだろうから、できるだけコミュニケーションをとろうとしていました。

今森:うれしい…! 心央くんは、内に秘めた優しさがすっごく大きい人です。


冬野:いや、全然です。やめてください。クールなキャラなので。営業妨害ですよ!

全員:照れてる~(笑)。

――撮影は1年間と長丁場にわたります。オンエアが終了する頃、どんな自分になっていたいですか?

今森:いつも元気で笑顔が絶えない人だと思われたいです。今はまだちょっとだけ人見知りな部分が出てしまっているのですが、これからはみんなとたくさんお話ししたいです。1年後は、自分からみんなに話しかけられるようになって、現場を明るく照らせたら良いですね。

神田:心身ともに健康でいたいです。また、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』を見て僕の演じる竜儀を好きになり、“ちびっこ竜儀”が増えてくれたらうれしいです。竜儀だけじゃなくて、ちびっこゴジュウジャーも。それに尽きます。


松本:僕は、画面に僕が出てきたら「うれしい」と思ってもらえる存在になりたいです。今も、そう思いながら撮影に励んでいます。

鈴木:僕たちにも憧れたヒーローがいるように、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』に憧れて、大きくなった時にヒーローになりたいと思ってくれたらうれしいですね。僕も誰かの憧れのヒーロー的存在になれたら良いなと思っています。

冬野:この1年を通して、お芝居はもちろん、たくさんのイベントも経験すると思うので、自信を持った人間になりたいです。今はまだ虚勢を張っている部分があるので、心から自信を持って人前に立てるようになりたいです。

――ありがとうございます。最後に放送を楽しんでいる方へメッセージをお願いします。

神田:スタッフ・キャスト一同、1年間みんなで頑張っていきます。お子さんはもちろん、大人の方たちも楽しんでいただけたらと思います。

松本:大変なこともありますが、毎日楽しく撮影しています。その楽しさが伝わる作品になっていると思いますので、ぜひ一緒に楽しんでください。


冬野:お子さんからお父さん、お母さん、そして過去のシリーズを見て来た方々など、いろいろな層に楽しんでもらえる作品になっています。これから1年間、お祭りのように盛り上げていきます!

今森:キャラクターの個性が爆発していて、絶対に楽しめる作品になっています。ぜひ見てください。

鈴木:50周年記念作ということで、歴代の戦隊の要素も含まれたとても面白い作品になっています。毎週日曜朝9時30分を楽しみにしていてくださいね!

(取材・文:米田果織 写真:高野広美)

 『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』は、テレビ朝日系にて毎週日曜9時30分放送。

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