いよいよ今月公開される実写版映画『白雪姫』。主演のレイチェル・ゼグラーと、悪の女王役のガル・ガドットが反発を受けるなど、様々な物議を醸していることを鑑み、ディズニーではプレミアイベントの縮小を決断したようだ。
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Varietyによると、ディズニーは現地時間3月15日にエル・キャピタン劇場にて、同作のハリウッド・プレミアを開催。レイチェルとガルも出席するが、レッドカーペットで通常行われるメディア取材を行わず、参加者は写真スタッフと作品関係者のみに限られるそうだ。スタジオ側は、この変更についてコメントを出していないが、キャストに対するファンからの反発が原因とみらえる。
一部のディズニーファンは、ラテン系のレイチェルが白雪を演じることに疑問を呈しており、また彼女が、王子のキスで目覚めるオリジナルのストーリーを「時代遅れ」と評したことでも反発を招いた。
また『ゲーム・オブ・スローンズ』などで知られるピーター・ディンクレイジは、本作に登場する小人の描写が、ネガティブなステレオタイプが無くならない理由の一つであると指摘。ポッドキャスト『WTF With Mark Maron』で、「彼らはラテン系女優を白雪に起用したことを誇っているが、それでもまだ、『白雪姫と7人の小人』の物語を作っている。一歩下がって自分たちのしていることを見て欲しい」と語っていたそうだ。
これに加え、政治的な危険性も秘めているようだ。イスラエル出身のガルはこのところ、SNSなどで自国への支持を声高に表明しているが、イスラエル人女優シラ・ハースが出演する『キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』は、2月のプレミアに親パレスチナ派が集まり、ボイコットを呼びかける一幕があったそう。またレイチェルは、トランプ大統領不支持を表明し、大統領支援者らから批判され、発言を撤回した経緯もあったようだ。
なお、レイチェルとガルは3月2日に行われたアカデミー賞授賞式で、揃ってプレゼンターを務めるなど、それぞれプロモーション活動を行っている。レイチェルは来日を果たし、スペシャルイベントにも登場した。
映画『白雪姫』は、3月20日全国公開。
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