中村アンと小澤征悦が夫婦役でダブル主演するドラマ『こんばんは、朝山家です。』(ABCテレビ/毎週日曜22時15分)が、7月期に放送されることが決定した。



【写真】初共演で夫婦役! 中村アン&小澤征悦、ソロショット

 本作は、“キレる妻”と“残念な夫”という衝突不可避の夫婦が、罵倒と叱責、ときどき愛で家族の難題を切り抜けていく、一家奮闘の物語。映画『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞し、連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK総合ほか)を手掛けた足立紳が、自身の連載日記『後ろ向きで進む』をベースに脚本を執筆する。

 本作でその赤裸々な日常が描かれる朝山家は、夫と妻、子ども2人の、外から見れば普通の4人家族。しかし、その内情は…。国民的ドラマを手掛ける脚本家の夫は、自分が認められることに必死のあまり、家事も子育てもないがしろにして、エゴサーチに時間を費やしてしまう人物。そんな“残念な夫”を、現代を代表する脚本家へと育て上げたのは、売れない頃から経済・精神の両面で支え、家事・育児も担ってきたスーパーウルトラな妻だった。

 まるで朝ドラの主人公のような妻。しかし、家では“残念な夫”へのイライラが止まらず、日々“キレる妻”と化していた。外では立派でも、家庭内ではダメ人間。そんな夫を妻は、気持ちいいほどの正論で罵倒する。とはいえ、決して見捨てることはなく、夫の「映画監督」になるという夢を叶えるため懸命に動くが、その間も子どもたちをめぐる問題は待ったなしに発生。特効薬も一発逆転もない家族の悩みは、日々解消どころか増えていく一方だ。
そんな毎日を、挫けず諦めず、衝突を繰り返しながら乗り越えていく家族の姿には、いつしか不思議な共感が。

 ドラマの中ではぶつかり合うばかりの妻と夫を演じるのは、今作が初共演となる中村アンと小澤征悦。GP帯の連ドラ(地上波全国ネットのゴールデン・プライムタイム連続ドラマ)では初主演となる中村は、出来の悪い夫を激しい叱咤で導く、朝山家のリーダー・妻の朝子役に挑む。一方の小澤は、妻のおかげで才能が花開いたクリエイター・賢太のがっかりな夫ぶりを、巧みな演技で披露。ダブル主演の2人が力を合わせて、息の合わない衝突夫婦の不協和音を奏でる。

 中村は「私は結婚や子育てに少し理想を抱いてしまいますが、この作品を通じて“家族の現実はそんなに甘くないのかも”と感じました(笑)。それでもやはり羨ましさもあり、『家族って素敵だなぁ』と思います。朝子を全力で演じますので、ぜひご期待ください!」とメッセージ。

 小沢は「もしかしたら自分の家族の話かもしれない、っていう目線で見ていただけたら、より深くこのドラマを楽しめるんじゃないかなと思ってます」と作品の魅力を語った。

 また、TVerでは番組ページも開設。朝山夫妻の日常の様子を詰め込んだ「15秒のPR映像」に加え、ダブル主演の中村と小澤が作品について赤裸々に語る「SPインタビュー映像」が公開された。そのほかの映像も随時アップされる予定だ。


 ドラマ『こんばんは、朝山家です。』は、ABCテレビにて7月6日より毎週日曜22時15分放送。

※中村アン、小澤征悦、足立紳のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■中村アン

――今回の作品が決まった時の感想を教えてください。

 これまでは自分の実体験や経験をお芝居に活かすことが多かったのですが、今回は“お母さん役”。私自身、まだ結婚や子育ての経験がなく、本当に未知の世界で、その不安を監督にお伝えしたところ、「わからなくていいんです」と言っていただき、とても心強かったです。“家族”の物語には強く興味があったので、お話をいただいたときは「これはチャンスだ!」と思い、とても嬉しく飛び込ませていただきました。

――小澤さんとは初共演となりますが、印象は?

 小澤さんは本当にユーモアのある方で、現場ではリラックスできる雰囲気を作ってくれます。私が演じる朝子は賢太に対して、かなり強い口調で言葉をぶつけることが多い役なのですが、小澤さんは気を遣わせないようにドンと受け止めてくれる、とても優しい方です。小澤さんが醸し出す雰囲気にとても助けていただいていますし、賢太役が小澤さんで本当に良かったです!

――視聴者へのメッセージ。

 私は結婚や子育てに少し理想を抱いてしまいますが、この作品を通じて“家族の現実はそんなに甘くないのかも”と感じました(笑)。それでもやはり羨ましさもあり、「家族って素敵だなぁ」と思います。
朝子を全力で演じますので、ぜひご期待ください!

■小澤征悦

――今回の作品が決まった時の感想を教えてください。

 足立監督から企画書をいただいて読んだときに、面白そうな家族のフワッとした優しいお話みたいな感じがしてすごくいいなぁと思ったんですけど、台本をいただいたら台詞量がえぐくて(笑)、ふたりの夫婦のかけ合いというか、喧嘩なのか、そういうのも含めて結構あるので。(中村アンさんとは)待ってる時にふたりでセリフ合わせたりしています。試行錯誤しながら頑張ろうと思ってます。

――中村さんとは初共演となりますが、印象は?

 中村さんは今回初めましてですが、実際にお会いして色々お話させてもらったりすると、すごく心がやわらかい人なんだなというのを感じます。やわらかさっていうのは、自然に人が集まってきちゃうような。今回役名が朝子ですけど、朝がすごい似合う感じの、そういうプラスのエネルギーみたいなものがすごくある方だなと思って。朝子は中村さん以外ありえないんじゃないかなと思っています。

――視聴者へのメッセージ。

 「この家族を描くことによって、世の中にはいろんな人がいるんだなっていうことを伝えられたら」っていう、脚本家である賢太のセリフがあるんですけど、まさにそうだなと思っています。朝山家というひとつのちいさな家族の話なんですけど、見ていただいたみなさんが、こんな人いるな~とか、知ってる知ってる、俺もそういうことあるよね、こんなことでウジウジしちゃったりとか、喧嘩しちゃったりとか、もうどうでもいいことなのに、なんかその気持ちわかるなぁって共感できるお話だと思うんです。もしかしたら自分の家族の話かもしれない、っていう目線で見ていただけたら、より深くこのドラマを楽しめるんじゃないかなと思ってます。


■足立紳

 今、どうして家族を描くのか?

 脚本を書きながら考えて自分なりの答えというのか、答えがあるようなものでもないと思いますがそんなようなものを書きました。

 その脚本をもとに今まさに撮影中です。目の前で起きていることをちゃんと見なければと思っていますが、父親役の小澤征悦さんがふざけ、姉役の〇〇さんと弟役の××君が小競り合いをし(2人とも大変ユニークな俳優さんで情報をしばしお待ちください!)、そんな様子を笑いながら見ている母親役の中村アンさんがいて、本番以外でもどこまでがご本人でどこまでが架空の朝山家の人物なのかよく分からなくなる瞬間があるのですが、とにかくみなさんを撮影現場で見ている今の時間がとても幸福です。

 出来上がりを見る方にもそんな幸福な気分を少しでも感じていただけるドラマに、きっとキャストスタッフの方々がしてくれるような気がしています。

 僕はドラマが放送されたらエゴサーチ三昧になると思いますのでどうか優しい感想をお願いいたします。

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