1981年に、ロンドンのセント・ポール大聖堂にて、チャールズ国王(当時は皇太子)とロイヤルウェディングを挙げたダイアナ妃。ウェディングドレスは、少数精鋭のスタッフにより、極秘で準備されたため、妃には特別なコードネームが付けられていたそうだ。



【写真】在りし日のダイアナ妃&チャールズ皇太子(現国王)

 Peopleによると、現地時間6月28日に放送予定のドキュメンタリー番組『Secrets of Diana’s Wedding Dress(原題)』の中で、夫デヴィッド・エマニュエルとともにダイアナ妃のドレスを手掛けたエリザベス・エマニュエルが明かしたそう。「ダイアナ妃と打ち合わせをするようになってから、セキュリティが心配だったこともあり、彼女をデボラとしました。デボラ・コーンウォールと呼んでいたのです。おかしな感じですよね」。

 結婚に際し、コーンウォール公爵夫人の爵位を授かったことから、その名が付けられたとみられるが、実はコーンウォール公爵夫人という呼称は、ダイアナ妃がチャールズ国王との婚姻中、その存在に酷く苦しめられたというカミラ夫人が、チャールズ国王と結婚後に名乗っていたもの。カミラ王妃は、プリンセス・オブ・ウェールズとして愛されたダイアナ妃に配慮し、コーンウォール公爵夫人の称号を選んだとされるが、なんとも皮肉なものである。

 ダイアナ妃の結婚式は、世紀のロイヤルウェディングとして注目を集めたため、ドレスについても報道合戦がすさまじかったそう。エマニュエル夫妻は警備員を雇って敷地内の警護にあたらせたが、廃棄したサンプル生地を手に入れるため、ごみ箱を漁る記者や、情報の見返りに金を提示する記者などが絶えなかったそうだ。ドレスの破損や流出を恐れた夫妻は、2着目のドレスも用意していたという。

 このドキュメンタリーでは、ダイアナ妃から電話でドレス制作の依頼を受けたエリザベスが思わず叫んでしまったというエピソードや、ダイアナ妃が工房を訪れ、スタッフが喜びのあまり泣きそうになったこと、そしてダイアナ妃が式の直前に大幅に減量し、ウェストサイズが23インチ(約58㎝)まで落ちたために作り直さなければいけなかったことなど、マル秘エピソードが語られるそうだ。

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