アヌシー国際アニメーション映画祭でコントルシャン部門・審査員特別賞を受賞し、映画音楽でも評価を得たストップモーションアニメ映画『リビング・ラージ!』が、10月3日より公開されることが決定。ティザービジュアルが完成した。



【写真】自分らしさを鳴らすポップアンセム『リビング・ラージ!』場面カット

 主人公ベンは、音楽と料理が大好きな、ちょっとシャイな男の子。気の合う友だちとバンドを組んで、ラップを書いて、料理を楽しむ毎日を送っている。学校ではあまり目立たないけれど、キッチンに立つときと歌っているときだけは、少しだけ自分を好きになれる。

 そんなある日、クラスメイトのクララのことをふと意識しはじめたベンは、自分の見た目や気持ちが少しずつ気になりはじめ、ダイエットにも挑戦。けれど思うようにはいかず、歌詞にもならないモヤモヤが胸の奥でざわめき出す。うまく言えない気持ちも、整理のつかない想いも、音楽にのせて。ベンは、まだ知らない自分に少しずつ出会っていく。

 13年前に出会った一冊の小説から構想を重ね、12年の歳月を経て、ひとつの映画<うたって、笑って、悩んで、自分を好きになる! 自分らしさを鳴らすポップアンセム>が形になった。監督を務めたチェコのアニメーション作家クリスティーナ・ドゥフコヴァの娘の成長に寄り添うように生まれたこの物語には、彼女のまなざしと、繊細な手仕事が息づいている。

 料理と音楽に夢中な少年ベンをめぐるストーリーは、丁寧に作られた人形たち、夢想や想いをすくい上げるストップモーションアニメーション、そして胸に残るラップやメロディによって、揺れ動く感情や言葉にならない想いをやわらかく受けとめる。自分を少しだけ好きになれた瞬間を映す。そんな心の変化の芽吹きをそっとすくい上げるように描き、ポップであたたかなユーモアとともに、自分らしく生きる歓びを奏でてゆくアニメーション映画が、ここに誕生した。


 音楽は、オリジナルのラップ曲に加え、スロバキアのロックバンド・Walter Schnitzelssonの軽快なサウンドが響きわたる。

 今回解禁されたティザービジュアルは、ポップコーンをほおばるベンと、彼を優しく見守るバンド仲間や気になる存在・クララが並んだもの。上には、世界最大規模のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭でコントルシャン部門・審査員特別賞を受賞、さらにチェコ・ライオン賞やスロバキア映画賞で音楽賞を獲得したことを記載。キャッチコピー「でっかい心で、生きていこう!」は、スイーツ好きでマイペースなベンのキャラクターを表現するとともに、この作品が彼の成長を描いた物語であることを告げている。

 映画『リビング・ラージ!』は、10月3日より新宿武蔵野館ほかにて公開。

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