公開20周年を記念し、4Kデジタルリマスター版として8月22日より劇場公開される山下敦弘監督作『リンダ リンダ リンダ 4K』より、俳優の上白石萌歌、作詞家の松本隆、ゲスの極み乙女のボーカル・川谷絵音、脚本家・吉田恵里香(『虎に翼』)ら総勢18名の各界著名人から作品への溺愛コメントが到着。併せて、ソン(ペ・ドゥナ)、響子(前田亜季)、恵(香椎由宇)、望(関根史織)の4人がブルーハーツの楽曲「僕の右手」を部室で音合わせするシーンを納めた本編映像が解禁された。
【動画】青春の日々がよみがえる!『リンダ リンダ リンダ 4K』本編映像
2005年に公開された山下敦弘監督の映画『リンダ リンダ リンダ』。公開から20年経っても色あせるどころか、世界中にファンを増やし続ける珠玉の青春映画だ。
文化祭直前に突如バンドを組んだ女子高生たち。コピーするのはブルーハーツ。ボーカルは韓国からの留学生。本番まであと3日。4人の寄り道だらけの猛練習が始まった――。
韓国のみならず、世界で活躍する俳優ペ・ドゥナが歌う、たどたどしくも心に響くブルーハーツの名曲たちと、実際にドラムとギターに挑んだ前田亜季と香椎由宇のひたむきなたたずまい、本職ミュージシャンながら演技初挑戦で女優たちと渡り合ったBase Ball Bearの関根史織。この奇跡的なコンビネーションを、山下敦弘監督が、バンドをやったことがなくても、なぜだか誰もの胸をグッとさせる最高の作品にまとめあげた。
この度、すでに予告編にてコメントの一部が解禁されている俳優の上白石萌歌、作詞家の松本隆、ゲスの極み乙女のボーカル・川谷絵音、音楽プロデューサー・Yaffleのコメント全文と共に、総勢18名の溺愛コメントが到着。
上白石は「わたしをずっとやわらかく照らし続けてくれる作品」と長年の熱い想いを述べ、松本は「孤独な魂が集まって、音楽の糸で繋がれて生きる喜びを見出す」とバンド経験者ならではのコメント。川谷は「少し苦しくなって、たまに熱くなって、ちょっと嫉妬した」とアーティストらしい、音楽への初期衝動への嫉妬を漏らす。
「ずっと捨てない記念写真のような映画」と評したゆっきゅん(DIVA)は、初めてミニシアターで観た大切な作品だと語る。連続テレビ小説『虎に翼』などを手掛けた脚本家/小説家の吉田恵里香は、「私にとってスタートとゴールのような作品」と大きな影響を受けたことを明かす。映画監督の三宅唱は「周囲の人物たちまでみんな絶妙」と監督独自の視点で評する。
俳優の細田佳央太は「眩しさや焦がれを感じてしまうのは、彼女達がその瞬間を夢中に生きているからなんだろう」と少女たちへのジェラシーをにじませる。マンガ「ふつうの軽音部」原作者・クワハリは「この頃に戻りて~!と胸が苦しくなった」と熱を込める。お笑い芸人の村上(マヂカルラブリー)は「嬉しくも悲しくもないのに涙が出てくるのは、戻りたすぎても戻れなさすぎる、私の“あの日”がそこにあるから」とセンチメンタルな感情を吐露。
写真家/映像作家の小林光大は「魔法のような映画」と称え、3ピースロックバンドConton CandyのVo./Gt.紬衣は「改めて音楽は時、人、国を超える色褪せないものだと気付かされた」と共感の声を寄せた。アーティストの石野理子は「あの等身大の青春が新鮮に蘇る」と、かつて校舎で感じた青春に思いを馳せる。
映画『サマーフィルムにのって』で青春を描き出した映像ディレクターの松本壮史は「青春映画にだけ許された魔法がかかっているとしか言いようがない」と語る。ガールズバンド・Gacharic Spinのマイクパフォーマーであるアンジェリーナ1/3は「愛おしく儚く、一生懸命で眩しい」と映画が持つ輝きに魅了された様子。ソロプロジェクト・スカートとしてポップソングを生み出してきた澤部渡は「このまぶしさはきっとスクリーンがよく似合う」と劇場鑑賞を猛プッシュしている。
併せて解禁された本編映像は、ソン(ペ・ドゥナ)、響子(前田亜季)、恵(香椎由宇)、望(関根史織)の4人がブルーハーツ「僕の右手」を部室で音合わせする、初々しいシーン。晴れた日の静まり返った校舎内に、響子のドラム、恵のギター、望のベース、そしてソンの「僕の右手を知りませんか~」とたどたどしくも一生懸命な歌声が響き渡る。本来キーボードの恵は、ギターの萠が指を骨折したことで、急遽ピンチヒッターで入ったから慣れるのに必死。リズムも音も不安定な調子に、勢いで誘われて参加したソンも思わず不安な表情を浮かべている。文化祭最終日に行われる「芝高ROCK FESTIVAL」でのライブまであと3日。果たして本当に間に合うのか…!?
映画『リンダ リンダ リンダ 4K』は、8月22日より全国公開。
各界著名人のコメント全文は以下の通り。
【溺愛コメント全文】
■上白石萌歌(俳優)
上履きで廊下を跳ねる音、からっぽの体育館の匂い、放課後の屋上に吹く風。そのひとつひとつが痛いほどに胸に迫ってきて、わけもわからず泣いてしまう。わたしをずっとやわらかく照らし続けてくれる作品。何度だってスクリーンで浴びたい!
■松本隆(作詞家)
孤独な魂が集まって、音楽の糸で繋がれて生きる喜びを見出す。高校時代のBANDとはそういうものだ。
■川谷絵音(アーティスト)
無邪気な才能と若さでしか鳴らない音がある。少し苦しくなって、たまに熱くなって、ちょっと嫉妬した。こんなの見ちゃったらギターを弾くしかないよなぁ。
■Yaffle(アーティスト)
あの瞬間、あの環境だからこそ生まれる狂気と熱情の噴流が2時間に詰まっていた。未完成であるということは、なぜこんなにも僕たちを惹きつけるのだろうか。
■ゆっきゅん(DIVA)
青春も知らない10才のとき、初めてミニシアターで観た大切な映画。意味のない謎メンっていつも青春だったね!きっと二度と集まることのない人たちが最高の一瞬を作る。ずっと捨てない記念写真のような映画。
■細田佳央太(俳優)
自分だって高校生という時間を過ごしたはずなのに、どうしても眩しさや焦がれを感じてしまうのは、彼女達がその瞬間を夢中に生きているからなんだろうな…もう高校生じゃないけれど、そういう生き方をしても良いよね。
■三宅唱(映画監督)
学生時代、バイト先の映画館で何度も見た。
■マヂカルラブリー・村上(お笑い芸人)
そのタイミングでしか感じられない、その時は良いのか悪いのかもわからない気持ち。ほとんどの人にあったのにほとんどの人が忘れている“あの日”を思い出させてくれる。嬉しくも悲しくもないのに涙が出てくるのは、戻りたすぎても戻れなさすぎる、私の“あの日”がそこにあるからだと思う。
■吉田恵里香(脚本家/小説家)
『リンダ リンダ リンダ』は青春もの、バンドもの、ガールズものの原点であり、お手本であり、目標であり、超えたい高い壁もある。私にとってスタートとゴールのような作品が令和を生きる子達にどう映るのか非常に興味があります。
■クワハリ(マンガ「ふつうの軽音部」原作者)
2000年代の青春の空気がみちみちに詰まった映画で、この頃に戻りて~!と胸が苦しくなりました。そして、やっぱり「リンダ リンダ」は大きな声でサビを歌ってこそですね!
■小林光大(写真家/映像作家)
魔法のような映画。4人が一列に土手を歩いていくショット、ジェイムス・イハの音楽、放課後が無限に続いていくような気がする。
■松本壮史(映像ディレクター)
ずっと良い。低体温で流れる時間がずっと良い。それだけでもいいのに最後には全てがスパークする最高な瞬間が待っている。
■アンジェリーナ1/3(Gacharic Spin)
私たちはきっと今、輝いている。でもそれに気付くのはいつも曲が終えた後なんだ。だからこそ愛おしく儚く、一生懸命で眩しい。学生の頃、音楽に救われていた自分と重ね合わせながら作品を観ました。あの時の私も、私のままで輝いていたんだなぁ。
■澤部渡(スカート)
まぶしい。部室に貼ってあるポスターのひとつひとつ、歌われる歌のひとつひとつがあまりにまぶしい。このまぶしさはきっとスクリーンがよく似合うんだと思います。
■石野理子(アーティスト)
気怠げだった4人の少女がバンドを組むことで生き生きとしていく様が美しく、彼女たちの不完全さゆえの瑞々しさがこの映画を完成させているように思いました。かつて校舎で感じた、あの等身大の青春が新鮮に蘇る映画です。
■Conton Candy Vo./Gt. 紬衣
高校時代を思い返せるノスタルジーさもあり、今の自分にとってはロマンを感じられる1本でした。改めて音楽は時、人、国を超える色褪せないものだと気付かされました。
■Conton Candy Ba./Cho. 楓華
高校、軽音部、ブルーハーツ、青春。どうしても戻れない青春。ほんとうに綺麗で、涙が止まりませんでした。色褪せない音楽と共に色褪せない映画になると確信しました。
■Conton Candy Dr./Cho. 彩楓
校舎に響き渡る4人の少女の魂のバンドサウンド。大好きなブルーハーツの「リンダ リンダ」が今までも、これからも愛され続ける不朽な名曲だということを確信した1本です。