2019年にスタートした市原隼人が主演を務める「おいしい給食」シリーズ初のファンイベント『シリーズ5周年記念「おいしい給食」ファンミーティング「全校集会」~ライブアクト「おいしい給食 ロスト・オブ・アゲパン」上演付き~』が、7月21日に開催された。クランクイン!は、本番直前に行われたゲネプロに参加。

ファン待望の生イベントに懸ける主演・市原らの熱量をいち早く間近で体感した。

【写真】汗の量がすごい!! 市原隼人、熱量たっぷりに演じる生“甘利田”

 『おいしい給食』は、80年代のある中学校を舞台に、給食マニアの教師・甘利田幸男と、給食マニアの生徒による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディ。2019年にドラマがスタートし、現在までにドラマ3シリーズ、劇場版3本が公開。10月24日から、劇場版最新作『おいしい給食 炎の修学旅行』の公開が控えている。

 今回のファンミーティングは、シリーズ5周年を記念し、ファンへの感謝を込めて初開催。全2公演・約2000席のチケットがすべて完売する盛況ぶりを見せた。ゲネプロには、給食をこよなく愛する教師・甘利田幸男を演じる市原の他、田澤泰粋、小堺一機、高松咲希、田口ハンター、石澤柊斗、富田莉代らが出演。開演前には、鑑賞の注意事項を伝える甘利田先生の“校内アナウンス”が流れ、客席は一瞬にして「おいしい給食」の世界に引き込まれた。

 ライブアクト『おいしい給食 ロスト・オブ・アゲパン』は、劇場版『炎の修学旅行』の前日譚を描くオリジナルストーリー。スクリーンの中の存在だった甘利田先生が目の前に登場し、あのキレ味鋭い動きを生で披露すると、客席からは歓声が上がった。登校シーンでは、生徒たちが客席を歩いて登場するといううれしい演出も。物語の世界に入り込んでいくような感覚を味わえた。


 さらに、舞台上だけでなく会場内を縦横無尽に駆け回る甘利田先生。その熱演ぶりに、まるで撮影現場の共演者やスタッフが体感しているであろう“甘利田ワールド”を、観客も擬似体験するようなひとときとなった。給食を前にした甘利田先生の狂気乱舞に、会場は大いに沸き返る。粒來ケンとの対決もヒートアップし、2人の絶妙な掛け合いに、客席からは何度も笑いと拍手が巻き起こった。

 汗だくの甘利田に対し、校長先生(小堺一機)がハンカチを差し出す場面では、アドリブの応酬も飛び出し、甘利田が「これ(本番で)2回もやらなきゃいけないんですよ」とこぼす一幕も。観客との掛け合いや、給食前の校歌を全員で合唱するなど、夢のような時間が繰り広げられ、大満足のうちにライブアクトは幕を閉じた。

 終演後のカーテンコールでは、市原が「『おいしい給食』はエンターテインメントの根源を求めているような作品。こっけいな姿を見せながら、笑われながらも、好きなものを好きと胸を張って、人生を謳歌する甘利田先生を見ていただき、ぜひ皆様に日々の活力としていただきたいと思います」とメッセージを届けた。そして「私自身、これからも役者として続けていく理由に迷うことがあると思います。そんな時は、今作に携わる皆さん、この作品を応援してくださる皆さんの心に寄り添って、原点に立ち返って、奮闘して行こうと思っています」と、深い思いを語った。

 「おいしい給食」シリーズの監督を務め、今回のライブアクトの演出を担当した綾部真弥監督は「舞台演出は初めてですごくドキドキしました。よく『おいしい給食』の応援上映で校歌を一緒に歌いたいという声をいただくのですが、ファンの皆さんと校歌を歌って1つになれたらというのが僕の夢でした。
今日みなさんから手拍子をいただいた時に、本当に胸が熱くなりました」と感動をかみしめるように話していた。

 映画『おいしい給食 炎の修学旅行』は、10月24日より全国公開。

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