菊川怜が15年ぶりの映画出演を果たす主演作で、映画『種まく旅人』シリーズ5作目となる『種まく旅人~醪(もろみ)のささやき~』の公開日が10月10日に決定。予告映像とポスターが解禁された。
【動画】菊川怜主演『種まく旅人~醪(もろみ)のささやき~』予告編
日本人の食を支える第一次産業を応援するため、「映画を通して第一次産業の素晴らしさや豊かさを伝えていきたい」という故・塩屋俊監督の想いのもとに製作が始まった『種まく旅人』シリーズ。
シリーズ5作目となる最新作『種まく旅人~醪のささやき~』では、兵庫県淡路島を舞台に、淡路島で作られる日本酒と兵庫県を代表的な産地とする酒米・山田錦にフォーカスし、そこにかかわる人々のものづくりの精神と現場で起きている問題や葛藤がリアルに描かれる。
主演は、昨年から芸能活動を本格的に再開し、先日にはドラマ『買われた男』(テレビ大阪・BSテレ東ほか)で8年ぶりのドラマ出演も果たし話題となった菊川怜。淡路島の老舗酒蔵を訪れる、日本酒を愛する農林水産省官僚・神崎理恵を演じる。
脇を固めるキャストには、後継者問題が危ぶまれる老舗酒蔵の息子役に金子隼也、酒づくりに高い志をもつ若い女性蔵人の藤原夏美役に清水くるみ、神崎理恵の前任で日本酒をこよなく愛する元農林水産省官僚の岡村武役に朝井大智。そのほか、山口いづみ、たかお鷹、白石加代子、升毅、永島敏行と実力派が顔を揃えた。メガホンをとるのは、本作がシリーズで2作目の監督となる篠原哲雄。
伝統的な手法を続ける兵庫県淡路島の老舗酒蔵に、農林水産省官僚の神崎理恵(菊川怜)がやってきた。日本酒産業のいまを知るべく、「日本酒オタク」の異名を取る彼女に視察の白羽の矢が立ったのだ。理恵が訪れた千年一酒造では、伝統的な手法を貫こうとする蔵元の松元恒雄(升毅)と、新しい方法を取り入れていこうとする息子の孝之(金子隼也)がぶつかり合っていた。
蔵人の中には、女性蔵人の夏美(清水くるみ)を含め若手の姿もあるが、後継者を育てることに杜氏の草野(たかお鷹)は焦り、ほかの蔵人たちとの間にちょっとした誤解が生じていた。直面する様々な問題を垣間見た理恵は、愛する日本酒を守るため解決策を模索していくが、そんななか、千年一酒造に海外から事業買収の話まで持ち上がり…。
今回解禁されたのは、主人公の神崎理恵(菊川)が、老舗酒造の伝統を未来へ伝えるべく、直面する問題に真摯に向き合う姿に心打たれる予告映像。
淡路島の老舗酒蔵を訪れた神崎が目の当たりにしたのは、跡継ぎ問題、後継者の育成、伝統の継承など、日本酒産業が直面するさまざまな問題や課題だった。それでも神崎は伝統を守ろうと奮闘。そんな彼女の熱意が、徐々に周りの人間に伝わっていくさまがドラマチックに描かれていく。そして最後は神崎が「人一倍、日本酒を愛してる」と力強く語る姿で幕を閉じる。
併せて解禁されたポスターは、主人公の神崎をメインに、老舗日本酒酒蔵に携わる登場人物たちの真剣な眼差しを捉えたもの。横には「人々の想い。土地の願い。伝統を重んじて、未来へ繋いでいく。」というキャッチコピーが添えられ、味わい深い人間ドラマを予感させるデザインに仕上がった。
映画『種まく旅人~醪のささやき~』は、10月10日より全国公開。